シングルマザーが売春?それってただの噂?それとも…

「シングルマザーが、生活に困り体を売る。」これを聞いてあなたはどう思いますか?「まさか、シングルマザーが売春なんてありえない。」と思いますか?「10代や20代の若い子ならともかく。」と思いますか?

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「シングルマザーが、生活に困り体を売る。」これを聞いてあなたはどう思いますか?「まさか、シングルマザーが売春なんてありえない。」と思いますか?「10代や20代の若い子ならともかく。」と思いますか?

 

タブー視されることが多い「性」問題。出会い系で知り合い、売春に足を踏み入れるシングルマザーは実際にいます。これは、噂ではなく現実です。

 

お金をもらって性交をするセックスワーク。危険も伴う怖い世界。しかし、それが生きるためのセーフティーネットだったとしたらどうでしょうか? そうしなければ、生きていけないのだとしたら?

 

それでも、あなたはシングルマザーの売春を否定しますか?

 

 

<子供の貧困率>

 

先進国の中において、子どもの貧困が深刻化しているといわれる日本。平成28年度の東京都福祉保健局「子供の生活実態調査」によると、世界3位の経済大国である日本の中にありながら「過去1年において家族が必要とする食糧を買えなかったことがある。」と答えた保護者が1割いたとう結果がでています。その中でもシングルマザー世帯の困窮率は圧倒的に高くなっています。

 

「子どもの貧困」はどこから生まれるのでしょうか? 親が困窮状態にあれば、その子どもも同じ状態におちいることは避けられません。

 

<セックスワークに足を踏み入れるシングルマザー>

 

貧困問題が取り上げられるシングルマザー世帯。しかし、なぜシングルマザーが売春にはしらなければいけないのでしょうか? 貧困なら体を売ることもしょうがないのでしょうか?

 

そこには、精神的な負担を負ってシングルマザーになった女性たちの姿があります。離婚の原因が、パワハラやモラハラなど離婚までに受けた精神的ダメージに加え、離婚後の経済的ダメージ。

 

このような状況からシングルマザーになった女性たちは、ゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートをせざるを得ないのです。そして、鬱などの精神疾患を患ってしまうケースも多くあります。このような状況の中では、正常な判断を求めること自体が難しくなります。

 

働いても働いても貧困から抜け出せない負のスパイラル。相談できる相手もいない寂しさから、出会い系などで知り合った男性と売春を繰り返すことになってしまいます。それでも「好きで離婚したんでしょ。」や「自業自得」といった言葉も聞こえてきそうです。これらの言葉で批判することは簡単ですし、容認しがたい事実ではありますが、それでも生きるために働く姿でもあるのです。

 

<生活保護を受けない理由>

 

「健康で文化的な最低限の生活」をうたう生活保護というシステム。体を売るくらいなら、生活保護があるだろうという意見が、もっとも一般的な意見として上がってくるでしょう。売春を繰り返すシングルマザーは、それらの制度を知らないのでしょうか? 受けられなかったのでしょうか? そこには、セックスワークを選んだもうひとつの理由があります。

 

それは、世間から受ける「冷たい目」を恐れて、あえて生活保護を「受けない選択」です。生活保護を受給することで満足な教育を受けさせてあげられず、子どもが将来の選択肢を失うかもしれない恐怖。学校でのいじめ。「差別」を恐れ受給しないと決めるシングルマザーです。子どもを思うがゆえの親としての選択です。

 

<目をそむけてはいけない>

 

頑張っても抜け出せない貧困生活や寂しさ。子育てをひとりで頑張り続けるのは難しいことですし、疲れ果てることも不思議なことではありません。世間の目が、どんなふうに自分たちに向けられるのかと恐怖を感じることだって、誰にでもあり得ることです。

 

そしてたどり着いたセックスワーク。「それでも生き抜く」シングルマザーの強さです。シングルマザーの置かれている環境から目をそむけて「やめるべき」ということは、誰もできるきれいごとです。

 

現実から目をそらさずに、見えてきたものをしっかりとみる。直接的な「助け」ではありませんが、この問題に向き合い考えることは私たちにもできることです。

 

 

(文/kaolin 画像/123RF)

 

 

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