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いつまでも自慢のママでいる為に、なりたい母親像を明確にし、逆算して計画を立てひた向きに走る。

『シンママからのメッセージ』第3弾。シングルマザーの子育ての方法、心がけていること、息子の幸せを一番に考えるシングルマザー松岡さん独自の視点と考えを、対談と共にご説明致します。

松岡由起子さん。京都出身、1985年生まれの32歳。過去にはモデル活動もおこなっていたというだけあり、その美貌は今もなお健在。
そんな彼女ですが、なんと日本で三大国家資格と言われる公認会計士の資格を持つシングルマザー。17歳で妊娠し、高校生で出産、21歳で離婚。平均5年、10年間勉強しても受からない人もいるという超難問の資格をたった3年で取得した松岡さん。その波乱万丈な過去をまとめた書籍を発売し、現在も息子さんと幸せに暮らしています。
そんな彼女に今回はシングルマザーという立場から、『シンママstyle』を見てくださる皆さんへ向けてのアドバイスやこれからの夢などを語っていただきました。

神様はその人に越えられない壁は与えない

 

──離婚に至った理由を教えていただけますか?

松岡さん 色々あったんですけど、1番の決め手は元夫が子供のことを愛していないと言ったことです。それを聞いた瞬間に離婚を決めました。

──ご自身のことより、息子さんのことを考えてだったんですね。

松岡さん そうですね。暴力・借金や、仕事をすぐ辞めることなどは私が我慢すればいい話ですが、子供に手をあげたりすること、それが子供のトラウマになることはよくないのかなと思い、それだったら父親がいなくても私が一人でもたくさん愛してあげようと考えました。最近、子供が母子家庭を恥ずかしいと思っていないと聞きすごくうれしかったです。

──子育てで気を付けていること、心掛けていることなどありますか?

松岡さん 私が親にされて嫌だったことは息子にはしない、されて嬉しかったことはするという子育てを心掛けています。
私が厳しく育てられたため、息子とのルールはとっても少なくしています。まず、相手の気持ちを考えて、されて嫌なことはしない。女の子や小さい子には手を出さない。それ以外はほんと自由にしています。

──門限なども決められてないんですか?

松岡さん 門限なども決めてはいません。決まり事を作らないほうが素直に帰ってきてくれるんですよ。聞いたらなんでも答えてくれて、私になんでも相談してくれます。ちゃんと信頼関係が息子と築けているなぁと思います。

──環境面で大変だったことはありますか?

松岡さん 両親がいるという恵まれた環境だったのですが、離婚を決意した当初は両親に頼らず自分と息子、2人でやっていくと思っていました。

ただそれまで、元夫のせいで息子は大人を怖がる子供だったんです。家族はそうではなくてもっと暖かくて楽しいものだよというのを、父がみんなで教えたほうがいいんじゃないかと言ってくれたんです。

私は息子にいつも教えているように「相手の気持ちを考える」ということを大事にしています。そう考えたとき、息子の気持ち、息子の立場になって考えたらどうだろうと思いました。私が子供だったころは家族に囲まれてとっても賑やかで、寂しい思いはしなかった。だから、世間から見たら甘いと言われるかもしれませんが、子供の環境を考えたら両親と一緒に住むという形がベストかなと思いました。

──食や衣に関して何かありましたか?

松岡さん 息子の服も誰かのお古ばっかりで、あと食事に関しては私よりも子供を優先したりしていましたね。ただ、ちゃんとキャラ弁も作ってあげたりしました。すごく喜んでくれたのを覚えています。

本当に小さい頃は贅沢をさせてあげられなかったんです。必要最低限のものだけで…。例えば、七五三のときの着物姿を写真館でとってもらうとかはできなかった。してあげられなかったのがすごく心残りでした。だから息子の2分の1成人式のときは、会計士の試験に合格もしていたし、一緒に写真館で写真を撮りました。息子には袴とタキシードを着てもらって。その時、私はウェディングドレスを着たことなかったので、一緒に撮影しました。離婚したとき、息子といつか写真を撮ろうと思っていたので、その夢も叶いました。すごく嬉しかったですね。

──本当に息子さんと仲良しなんですね。

松岡さん 周りには甘すぎると言われます(笑)。でも、いつか離れるんだし、今ぐらいはって構っちゃって。大学生になったら社会勉強として息子を一人暮らしさせるつもりです。

──やっぱり息子さんには自分と同じように会計士になってほしいなどはありますか?

松岡さん うーん、私が大学をでていないので、息子にはでてほしいと思っているんです。私は学歴がないぶん、三大国家資格をとりたかったけど…息子にやりたいことがあれば専門学校や海外に行ってもいいと思います。強制するよりは自分が決めた道をいってほしいと思っています。

──子育てで大変だったことはありますか?

松岡さん 子育てで大変だと思ったことはありませんでした。私は子供にイライラしたり、自分の感情で怒ったりしたことは1回もないんです。だって私がイライラすると子供にもそれが伝わるかなって…。泣き止んでほしいのにイライラしていたら全然泣きやまないとか、よく聞くんですけど「好きなだけ遊びなさい~」と思っていたら案外すんなり寝るんですよ。

今でも思春期で反抗期の年齢ですが、私が同じ年齢だったときに「こんなのされたら嫌だなぁ」と思っていたことは、しない。勉強しろって言われて「私はしてたかなぁ?」と考えたら…してなかったな、みたいな。で、うるさく言わなかったら息子のほうからゲーム機預かってて~ってくるんです。息子は中学2年生のとき私の本も読んでくれて、その影響もあるかもしれません。勉強法のところはとばしたらしいですけど(笑)。

ただ会計士試験が大変でした。時間もお金もないし、子育てもあるし、家事もしなくちゃいけないし。仕事もあったし、大変といえばそこの両立ですかね。

──それは大変でしょうね。どのようにモチベーションを維持したんですか?

松岡さん 絶対受かる!という気持ちをもって頑張りました。本当にモチベーションがすごく大事なんです。私の中には、こうありたいという母親像がしっかりあって、それに向かってひた向きに走っていました。例えば私は子供が中学に上がるタイミング、高校にあがるタイミング「そこまでにどうしておきたいか」というのを計画しました。

会計士の試験だったら、子供が中学校に入学するまでに登録をできるかぎり終わらしておく、とか。

──なるほど。シングルマザーの人にいまの立場から有益な情報はありますか?

松岡さん やっぱり資格のことです。

もちろん会計士に限らず、それこそ簿記やFP(ファイナンシャル・プランナー)だったり。
なにかしら資格手当などつく会社もあり、就職にも有利なのでおすすめです。

私は簿記3級を妊娠中に3ヵ月ほど勉強してとりました。資格は自分の興味があるもの、好きなもの、どんな小さな資格でもいいと思います。簡単なものからやっていって、レベルをあげていく。資格を持っていると短時間で高時給の仕事に就けて子供との時間も作れるし、ちゃんとした収入を作れます。

確かに時間を削らなくてはいけませんが、人生80年と考えてその中の1年だけ猛勉強したら「あと全部遊べるやん!」と私は思いました。10代でしたし、他の子が羨ましくて「いいな」と思うこともあったけど、その時は『30歳できれいなお母さん計画』を立てていたんです(笑)。若いうちは若さでなんとかカバーできるけど年取ると難しいし、そのとき自分にもお金をかけたいから今の時間を削る。

あとは、結婚したときから離婚してもなんとかなるようにと簿記の勉強をしていたところもあります。それこそ離婚までいかなくても、旦那が仕事を辞めたり怪我で働けなくても資格があれば自分が稼げますもん。

あのとき資格をとっていればよかったと思うならとってほしいです。とれば一生なので。ぜひシングルマザーの方に考えてほしい。私は資格があったことも離婚できた理由ですね。

──モットーや座右の銘、好きな言葉などありますか?

松岡さん 息子から「いつまでも自慢ママ」と言われることです。
座右の銘、好きな言葉は「神様はその人に越えられない壁は与えない」。

この出来事には何か意味があるんだろうと思って生きてきました。私は会計士の試験に落ちたとき、すごく悔しかったけどこれは私にしか越えられない壁なんだと思って頑張りました。そして合格に3年かかったからこそ東京の監査法人に就職したとき、とても素敵な同期に出会う事ができました。その時に、あのとき落ちたから出会えたんだ、落ちてよかったんだとやっと納得できましたね。

いまも新しい仕事はプレッシャーに負けそうなときもありますが、依頼されたとき、最初からはできませんということはしないようにしています。とりあえず頑張ろうという精神でやっています。これがいつか私の糧になると信じて。

──監査法人時代はその同期のメンバーにも息子がいることを伏せていたんですよね。

松岡さん すごく負けず嫌いな性格なんです。離れて暮らしていたため、金曜日の夜に夜行バスで帰っていたのですが「子供に会いに行くんでしょう、早く帰りなさい」と言われたくなかった。
同期は頑張っているのに、って。だから平日にむちゃ仕事して、金曜はささっと帰れる状態にしていました。

あとやっぱり辛いことがあったとき子供に会いたいと思うんですけど、それを弱音として吐ける環境はないですよね。子供が一番辛いのに、私が弱音吐いてどうするねんって・・・。上司にも言ってなかったです。気をつかってもらうのも嫌だったんです。うちの事情はうちの事情。自分のことというより子供のことを何か言われるのが嫌で、本を出して初めて、私がシングルマザーということを知った人もいました。

──シングルマザーの方に応援メッセージやアドバイスなどありますか?

松岡さん 毎日、子供に大好きといってハグをしてあげてほしいです。親子だから伝わるっていうより、行動で示してあげてほしいです。親に愛されているという安心感を子供に持たせることがすごく大事だと思います。

私も未だに大好きと伝えて抱きしめています。だからこそ父親がいなくて寂しいと言ったこともなく、本を読んだ息子が「こんな父親やったら別れて正解やわ」って言うぐらい。シングルマザーって時間もないし、イライラしていっぱいいっぱいになることも多いかと思います。でも子供もその姿を見て心配な気持ちになるし、お母さんのご機嫌をとらなくちゃって、言いはしませんが感じとっていると思うので、ぜひ毎日言ってあげてほしいです。

私はもし息子に何かあっても絶対に味方だからということも伝えています。いじめなどにあって、言い出せない、くみ取れないという環境にしないことが大事だと思います。

シングルマザーの方に、子供と話す時間がなくて気づいてあげれなかったって後悔してもらいたくないですね。

──再婚は考えていますか?

松岡さん まぁご縁があればぐらいですね。やっぱり一番は息子なんで。息子が幸せで笑ってくれているのが私にとって何ものにも代え難い幸せなので。私の中で恋愛に使う比率が低いのかなって、それを理解していただければ有難いですという感じです。

うーん、もし再婚するならやっぱり子供を大事にしてくれる人がいいです。父親にも拒否されて、もしまたそんな存在の人に拒否されるなんてことが起きてしまったら、悲しいじゃないですか。でも、そんな私たちの環境を理解してくれて、恋愛というより、家族になってくれるような・・・。私は子供が「お父さん」って再婚相手のことを呼ばなくてもいいと思うんです。逆に再婚相手にも「お父さん」というような責任を感じてほしくないんです。そういうのを理解してくれる人がいれば前向きに考えたいです。

──最後にこれからの夢を教えてください。

松岡さん まず、子供の幸せをずっと守っていくこと。

あとはシングルマザーの方、10代で子供を産もうか迷っている人、そんな悩んでいる女性たちに勇気を与えられる存在になることです。なのでメディアのお仕事もたくさんしていきたいですね。

会計士としては起業したいと思っている方をこれからもサポートしたいと考えています。特に私は女性だし、お母さんだし、同じような立場の方を支援したいと思っています。

(取材・文/山田 七穂 写真/桂木信一)

 

 Profile
松岡由起子さん
公認会計士・税理士。1985年、京都府生まれ。17歳で妊娠し、04年、高校在学中に長男を出産、同年、在学していた国立大学法人奈良女子大学附属中等教育学校を卒業。大学には進学せず会計事務所に勤務。税理士補助業務に従事するとともに、日商簿記検定2級の取得・家事・育児を両立。06年、シングルマザーとなり、日商簿記検定1級に合格後、09年より日本公認会計士試験取得に挑戦。12年に日本公認会計士試験に合格。その後、有限責任監査法人トーマツに勤務。15年に退社。現在は、松岡公認会計士・税理士事務所にて税務業務、会計業務等に従事している

 

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