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適切な場所に相談すること。 情報がないことが、シングルマザーを不幸にしている

『シンママからのメッセージ』第2弾。適切な場所に相談すること。 情報がないことが、シングルマザーをどのように不幸にしてしまっているのか、対談と共にご説明致します。

シングルマザー、プレシングルマザーとして様々な問題を抱えたときに、誰に相談したらよいのでしょうか。友達?両親?弁護士?カウンセラー?分からないことばかりの中、分からぬまま離婚に踏み切る方も多いのが現状ではないでしょうか。今はネットやSNSで情報を集められる時代になりましたが、シングルマザー・プレシングルマザーの抱える悩みは多岐にわたり、複雑に交じり合い、千差万別といえます。
大野恵さんはお子さんが小学3年生の時に離婚し、自立して子ども育てながら、現在はシングルマザーの方々が離婚後も幸せに暮らしていけるように一般社団法人 日本シングルマザー支援協会にて相談員として活躍されています。問題解決の一歩を大野さんのお話から見出せるはずです。

シングルマザーの抱える問題を少しでも取り除きたい

 

──大野さんは不動産業界で働きながら、不動産投資家として離婚されたあとも自立され、もうすぐ娘さんが高校生になられるそうですね。いつシングルマザーになったのですか。

大野さん 娘が幼稚園のころからシングルマザーになる見通しでした。しかし子供が小さくて働けず、どうしたものかと不安を感じながら、実際にシングルマザーになったのは娘が小学3年生の時です。

──ご実家の助けなどはありましたか?

大野さん 私は結婚して東京にいて、実家は名古屋で助けもありませんでした。不動産会社に勤めながら、相続で空室だらけの借家を兄弟で受け継ぎ賃貸経営も始めていました。投資を増やし、娘と二人三脚ここまでやってきました。

──般社団法人 日本シングルマザー協会(http://シングルマザー協会.com/)で不動産部門の相談員をされていますが、日本シングルマザー協会とはどのような活動をされているのですか?

大野さん 協会は【お金を稼ぐ力を養う】【共感しあえるコミュニティ】【再婚という幸せ】の3つの柱でシングルマザーが本当の自立を手に入れるための場所を提供しています。

日本にはシングルマザーが120万人以上いると言われています。そのシングルマザーの7割以上の人が家計が苦しいと訴えています。シングルマザーの貧困が問題になっていますよね。その理由として、全国平均の年収のたった40%しかないという現状も理由の一つだと言えます。

では何故、たった40パーセントの年収しかないのか。それは子どもを育てながら女性一人で働くという環境が、大変厳しい社会であることが最大の理由です。
社会を変えるのは簡単なことではなく、立ちはだかる壁が高すぎて心が折れそうになります。でも子どもたちは日々大きくなり、私たちは日々年を取っていきます。日本シングルマザー支援協会では、先ずは自分でできること、「精神的自立」「経済的自立」へ向かうことで、少しでも厳しい生活から抜け出せる人を増やしていこうと考えています。

シングルマザーの中でも自らの力で自立し、幸せを掴んできた人はたくさんいます。「特別な人」と思いがちですが、そういう人たちを見ていると「特別」なのではなく何かしら行動をし、積極的に前に進む努力をしています。しかしその「何か」の方法を教えてくれるところが今までなかったので、みな試行錯誤し涙しながら、時間をかけて自立へと進んできました。

私たちはその「何か」の具体的なお手伝い、就職・転職がうまくいく「年収アップ」、仲間が増える「コミュニティ」、人間関係が円滑になる「コミュニケーション力」を提供しようと活動しています。

 

「依存体質」で「相談できない」が女性を悩ませている

 

──不動産の相談はどんなことが多いですか?

大野さん 多いものは婚姻時に購入したマンションをどうするか、古くなった家のリフォーム等の相談などです。女性一人で業者との契約が不安、費用面で不安などの相談も多いです。

──ご自身もシングルマザーの立場で相談を受けられると、どのような問題を感じますか?

大野さん 女性は「依存体質」な人が多いですね。頼れるご主人、頼れる実家などがあれば良いのかもしれませんが、離婚、または離婚を考えたときにその「依存性」が問題を悪化させていると思うことが多くあります。
離婚や不動産の話は誰にでも気軽に話せる問題ではなく、隠しがちになります。また決断すること、問題の金額も大きすぎて、そのような大きな決断に慣れていない女性を苦しめます。相談された人も簡単にアドバイスできず、聞くだけになってしまう。相談しているのが「聞いてもらうだけ」になってしまう。そして年月が経ってしまい色々な機会を逃して損している場合があります。
現代はネットですぐに調べることができるようになりました。しかし、ネットは情報豊富ではありますが、リアルなことは分からないのが難点です。離婚問題のようなケースバイケースの問題は、どの情報が自分にあっているのか分からず、情報量が多すぎて余計にどうしたら良いのか分からなくなってしまいます。

 

横浜市 相模原市でひとり親コンシェルジュサービス開始

 

大野さん シングルマザー、プレシングルマザーはまず行政に相談と考えますが、窓口が色々ありすぎて分からないのが最初の躓きと言えます。子供の手当については〇〇課、家のことは○〇課、一人親支援については○〇課と管轄が一つでなく、また待ち時間も長く「相談したいときに相談できない」ストレス、そして諦めに繋がります。
プレシングルマザーの方には離婚していなくても、決まっていなくても色々と相談したい、情報が欲しい。しかし、まだ離婚していないと「離婚したら来てください」と門前払いに会い、結局行政には頼れないと諦めてしまう。せっかく行政も様々な支援や活動をしているのに情報がきちんと届いていない。
私たち市民の機会喪失を無くし、行政側のサービスを適正適所に伝える役目が必要だと、シングルマザー協会と横浜市で・相模原市で協定を結び「一人親コンシェルジュサービス」で私たちが自立支援アドバイザーとしてパイプ役になり、問題解決に繋げていきます。
このような流れを全国に広げていきたいと考えています

 

──求められているサービスだと思います。行政や収入によっても手当の金額が違い分かりにくいシングルマザー、プレシングルマザーの悩みを分かっているのは、シングルマザーで同じ経験をしてきた大野さんだからですね。

大野さん シングルマザーは頑張っている。けれど頑張るだけでは子供は育てていけません。シングルマザー、プレシングルマザーに必要なのは、情報プラス経済的底上げです。協会では経済的な自立や、地方移住型支援なども紹介しています。

──最後に、将来の夢を教えてください。

大野さん 皆が少しずつ幸せと思えることをやりたい、自分だけよいのではなく利益を分かち合う活動を続けていきたいですね。子供が大きくなるまでは、再婚は考えていませんでしたが将来はパートナーを見つられたらと思っています。

 

 

 Profile
大野 恵さん
名古屋県出身。女性不動産投資家、一般社団法人日本シングルマザー支援協会 不動産事業部担当。
賃貸経営は相続で名古屋にある空室の多いマンションを譲り受けたことからスタート。
宅地建物取引主任者(現在取引士)を取得し、シェアハウス、区分所有、戸建てと数々経営する。
高校生になるお嬢様を女手一つで育てるシングルマザー。現在はシングルマザーを支援する側として様々な活動に奔走中。
小さなお子さま連れでもゆっくり過ごせる場所として
「Balloom関内」オープン。