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地域や大家さんからの信頼と女性ならではの優しさで、DV被害の女性に住まいを提供するトマトホーム

シンママStyle編集部

甲子園球場で有名な西宮市鳴尾にあるトマトホーム。地域に密着した、アットホームな不動産屋というだけでなく、DV被害者を受け入れている不動産屋として、兵庫県下の支援者から頼りにされている。

思わず「おかあさん」と呼びたくなる、一目で分かる温かい雰囲気。トマトホーム代表西岡タマ子さんにお話しを伺いました。(取材・文/浦邊真理子)

画像/代表の西岡タマ子さん(写真右)と、スタッフの北口さん

お金がないから、仕事していないから、DV案件だからという理由で断りたくない

――トマトホームの歴史を教えてください。

西岡さん:元々は鳴尾不動産商会という名前で、昭和39年創業以来50年以上の歴史があります。地主だった義理の父の時代から、西宮市甲子園を中心に不動産業を営み、近くにある武庫川女子大学の学生さんの住むワンルームマンションを中心に、賃貸業と大家さんの物件を預かり、管理業務を行っています。

――トマトホームという名前の由来を教えてください。

西岡さん:「とっておきの情報をまごごろをこめて、届けます」からトマトなんですよ。ホームは家という意味だけでなく、「放つ夢」を意味しています。

画像/トマトホーム店舗より 撮影/浦邊真理子

――何故DV被害者の受け入れを始めたのでしょうか。

西岡さん:DV被害者だけに限ったことではなく、住宅弱者と呼ばれる高齢者の方や外国籍の方、LGBTQ+の方、生活保護利用者の方々にも門戸を開いています。

開発が進む西宮市(※兵庫県西宮市「西宮北口」はSUUMOの住みたい街ランキング関西版2018〜2020年3年連続で第1位)でも、この辺りは地域柄、昔風な雰囲気が残っています。また、障がい者ホームが近くにあり、そこを卒業し自立してひとり暮らしを始める方々のお手伝いなども行ってきました。

――大家さんから断られたり嫌がられたりしませんか。

西岡さん:生活保護の方やシングルマザーそしてDV被害の方でも、話も聞かずにお断りするのではなく、なんとか住んでいただける方法はないかと探ります。私たちが直接大家さんからお部屋を預かって、長年管理させていただき、信頼関係があるということが普通の不動産屋さんとの大きな違いだと思います。

大家さんにとっても空室より、誰か継続的に入居してくれている方がいいんです。断られるのはトラブルを恐れているからです。

家賃滞納やトラブルも独自の方法で、大きな損失を生まずに回避

――今までにトラブルはありましたか。

西岡さん:

DV被害の方やシングルマザーの方の家賃未払いや滞納は少ないです。過去に全くなかったとは言えませんが、私たち独自のやり方で大きな損失を生まないように回避してきました。

――その秘訣はありますか。

西岡さん:入居する方とは入居までにお話しをきっちり伺います。そして入居していただいた後も家賃を手渡しで持ってきていただき、そのときに近況や悩みを聞く機会にしています。入居者のなかには、お茶を飲みに事務所に来て雑談をしたり、事務所で座って休んで、気が付いたころには帰っているという方もいらっしゃいますよ。

裁判になったケースもありました。しかし、裁判の前に弊社独自の書面を作成し、滞納が起きた原因と返済方法などを双方で話し合い、無理のない返済計画を立て、解決してきた案件もいくつもあります。

条件は保証人だけ

――DV被害者のケースでは、どのような流れで入居されるのでしょうか。

西岡さん:今までのケースでは、支援者団体の方や、民生委員の方からの相談が多いです。他にも、DV被害を見かねた被害者の知人からのご連絡や、自ら着の身着のまま駆け込んでこられる方もいらっしゃいます。

――仕事をしていない、貯金がないケースも多いのではないですか。

西岡さん:大半の方はそのようなケースです。身内の方が保証人になってくれない場合も多いですね。前例では、見かねた民生委員の方や、お知り合い、自身のお子さんに保証人になってもらったケースもあります。

裁判中の酷いDV被害者の方で、慰謝料が確実に支払われるので、それまで入居費用や家賃を待って欲しいとのことでお待ちしたこともあります。

――定職に就いていない場合、家賃滞納の心配はないのでしょうか。

西岡さん:私たちは最低限どなたかが保証人になってくださることを条件としています。身内の方でなくても構いません。兄弟、親族、友人、どなたも救いの手を差し伸べてくださらない場合は、やはりトラブルが起きる確率が高いのです。

離婚して生活保護を申請した方の場合、まずは生活保護で支払いができる範囲の無理のない家賃の住まいをおすすめし、働く意欲がでた方には、私たちの管理物件のお掃除の手伝いや、他にもさまざまな仕事をご紹介しています。

痩せ細って、コミュニケーションも難しい状態で入居された方が、周りの方とも交流し、仕事もスタートして、ふっくらされた姿を見ていると私たちも嬉しくなります。

まず支援団体や民生委員に相談を

――DVの被害の方は逃げてきて今日泊まるところもないという方もいらっしゃいます。

西岡さん:トマトホームには家具付きワンルームマンションも数部屋あるので、対応ができないことはありませんし、今までにも着の身着のまま逃げて来られて、一日で契約を終わらせて入居いただいたこともあります。

しかしながら、私たちはホテルとは異なり賃貸借契約を結ぶことになりますので、書類の準備をしたり一日では難しいのが現状です。まずは支援者団体にご連絡し、避難したうえで次のステップとして支援員の方を通して一緒にいらっしゃることがスムーズだと思います。

――DV被害の方のケースではどれくらいの期間入居されているのですか。

西岡さん:さまざまです。何年も住まわれている方もいれば、戻られる方、生活を立て直して引っ越しされる方もいらっしゃいます。

――最後にシングルマザーの方やDVで悩まれている方に一言お願いします。

西岡さん:この西宮市鳴尾、甲子園は、大阪にも神戸にも近く、通勤にも便利で家賃も比較的安価です。お子さんを育てながら、社会復帰を考えている方にも最適な場所で、大学が近く活気があり物価も高くありません。悩まれている方は、お話しを聞かせていただければと思います。どんな方法があるか、前向きに共に考えていきましょう。

――ありがとうございました。

【お問い合わせ先】

トマトホーム

https://www.tomatohome.xyz/

TEL:0798-47-8181

Facebook:https://www.facebook.com/tomatohomepage/

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