• HOME
  • 特集
  • 二人の息子が東京大学理科一類に合格。シングルマザーでも子どもの教育をあきらめない

特集

二人の息子が東京大学理科一類に合格。シングルマザーでも子どもの教育をあきらめない

シンママStyle編集部

シングルマザーが抱える大きな問題のひとつがおカネのやりくりです。そのため、子どもは公立の学校にしか通わせられない……と考えてしまうケースも多いのではないでしょうか。しかし、子どもたちの将来を考えた学校へ通わせることは不可能ではありません。シングルマザーになりながらも、二人の息子さんを私立の中高一貫校から東京大学にまで進学させた経験などをまとめた著書『シングルマザーで息子2人を東大理Ⅰに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』を発売された、たかせみほさんにこれまでの経験や子育てのコツを教えていただきました。

(取材・文/財部寛子)

子どもたちの環境は変えたくない。私立小学校への通学を継続

──別居を決めたとき、小学4年生と2年生の二人の息子さんは私立の学校に通学されていました。当時、どのような心境だったか教えていただけますか。

別居するまで、私はごく普通の専業主婦で子育てに専念していました。夫婦の溝はかなり早くから深まっていたのですが、生活スタイルが確立されていたこともあって別れる勇気をなかなか持つことができませんでした。しかし、自分自身も悩み過ぎて壊れそうになるし、子どもたちにはゴタゴタしている姿を見せたくなくない。まだ自分がしっかりしていられるうちに行動に移そうと思って別居を決意しました。

──その際、金銭面の不安も大きかったと思いますが、どのように解決しましたか。

それまでの私は、先のことを考えることで離婚への勇気が持てなかったのだと思います。そのため、問題は考えてもきりがない、やってみないと分からないという気持ちで前に進みました。別居する前にパートをして引っ越し費用を貯めました。そして、使えるおカネでできること、できないことをはっきりさせて、判断に迷わないようにしました。

──住居はお子さんの学校の近くで、線路沿いの2DKのお部屋を借りたそうですね。

まず、子どもたちの学校を変えたくないという思いが一番にありました。それで、徒歩で通える地域を選び、状況に合う物件を探しました。いままでは家を整えるときも夫の名前で問題なくできていたことが、自分一人になるとすごく大変だという現実を突き付けられました。とくに保証人の問題。両親や兄に保証人になってもらってようやく借りることができました。また、後でトラブルになるのも嫌なので、オーナーさんにはきちんと自分たちの状況を隠さずに伝えておきました。

リビング学習で、子どもたちの勉強を徹底的にサポート

──息子さん二人で学習机も二つ。それぞれにしっかり勉強もしなければならなかったと思いますが、お部屋のレイアウトはどのようにしていましたか。

二人とも男の子だったので、一つの子ども部屋に二段ベッドを置きました。学習机は、1台は子ども部屋、もう1台はリビングに置いていました。学習机をリビングに置くというのは、実は小学校入学前からやっていたことです。前の家では2台ともリビングに置いていたのですが、2DKのお部屋ではスペースの問題もあって、子ども部屋とリビングに分けて置いていました。

──リビングに学習机を置くことで、学習への効果に違いはありますか。

子どもって、子どもなりの荷物がけっこうあるんですよね。リビングに学習机を置いてあげると、小さいときでも自分の教材や荷物を机の引き出しにきちんとしまうようになって、お部屋も一気に片付きました。勉強でちょっと困っているときにも、すぐにアドバイスできるんですよね。また、リビングで学習させることで、子どもを自然に見守ってあげることができます。そもそも中学受験や大学受験は、子どもにとって孤独との闘いです。そんなときにそばいることで、少しでも気持ちに寄り添ってあげることができるんです。

とくに次男は学習机で勉強するよりも、好きなところで好きな姿勢でいる方が暗記できるようで、いまでもよくリビングのソファに座ってくつろいだ雰囲気で勉強しています。

──中学受験では、お二人とも神奈川県鎌倉市の中高一貫校である栄光学園に合格されています。受験勉強はどのように進めていったのですか。

私には仕事がありましたから、勉強の面倒を全部見てあげることができません。子どもたちは学校と進学塾があり、その勉強をしっかりやっていれば学力がつくシステムになっていました。しかも、小学校高学年になってくると、私でも解けない問題もあるんです。そこで、私がやっていたことは、勉強しやすい環境を整えるというサポートでした。

──具体的にはどのようなサポートをしていましたか。

プリントの整理をしたり、机の上を片付けたりして、帰ってきたらすぐに勉強に取り掛かれるようにしておくといったことです。とくに大学受験のときにはプリント類が膨大になります。パソコンから過去問題をプリントアウトしたり、それらをボックスに分けて整理したりといったことをしていました。

──また、たかせさんは「ルーティン子育て」を提唱していますね。

そうなんです。子どもたちのタイムスケジュールを、宿題、習い事、夕食、お風呂など、学校の時間割のように決めていました。そのスケジュール通りの生活を体で覚えることで、毎日がルーティン化されていくんです。ポイントは一日の最後に自由時間を入れておくこと。それを楽しみにすることで、ダラダラ勉強せず、頑張っていました。

『シングルマザーで息子2人を東大理Ⅰに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』
の著者 たかせみほさん

子どもの成長やライフスタイルに合わせて、働き方も変える

──仕事との両立は大変だったのではないですか。

私の履歴書を見ていただくとよく分かるのですが、かなり転職しており、非正規雇用で働いているケースも多くあります。これは、子どもたちのライフスタイルや成長の変化に合わせて、働き方を変えていった結果です。受験でしっかり面倒を見てあげたいときにフルタイムで働くのは厳しいですし、かといって私立の学校に通わせるにはおカネも必要になる。そのため、そのときどきの状況に合わせて仕事に変えていました。採用面接のときには不審がられることもありますが、きちんと理由を説明すれば理解してもらうこともできました。また、いくつかの仕事を経験しながらスキルを積み、苦手だったパソコンも使いこなせるようになり、いまでは在宅秘書の仕事も受けています。

──とはいえ、私立の学校へ通学させ続けることは、学費の面でかなり負担があったのではないでしょうか。

しっかり情報収集して、地方自治体や学校などのさまざまな支援制度を活用させてもらいました。ちなみに、私立学校の場合、学費支援制度がある学校とない学校があります。もしもシングルマザーで私立学校に通わせたいと考えるなら、その点をあらかじめ調べておくことをおすすめします。

幼児教育に手を抜かない。基礎学力の土台作りが重要

──そして、息子さんお二人とも東京大学理科一類に合格しています。子どもの教育で、なにが最も大切だと思いますか。

教育をあきらめてはいけないと思います。私の場合は息子たちが小さいときに幼児教育についてアドバイスをいただいたことがあり、基礎学力の土台作りの大切さを実感しました。とくに右脳と左脳をバランス良く刺激してあげること。毎日、100玉そろばんやプリント類をやったり読み聞かせをしたりしていました。また、常に図書館から本を何冊か借りてきて置いておくことで、好きな本を勝手に読む習慣もできていました。

──最後に、子どもたちにしっかりした教育を受けさせたいと考えるシングルマザーの方々にアドバイスをお願いします。

私からは次の4つのアドバイスをお伝えしたいと思います。

1、どんなときでも子どもを信じて、ほめて励ます。

2、シングル家庭では不安なことも多いが、余計なことは見ない、聞かない、流されないと心に決める。

3、子どもの生活環境やリズムを変えないようにする。

4、幼少期から右脳と左脳を刺激して、地頭を鍛える。

また、高校三年生の夏の模擬試験で東京大学E判定をとっていた長男からも、受験勉強を頑張るお子さんやお母さまにアドバイスを言付かっています。参考にしていたけたら幸いです。

「受験勉強は量と質の両方が重要だと思います。僕は『勉強量だったら誰にも負けない』という気概を持って勉強しました。質に関しては、ストップウォッチで自分が集中している時間を計り、集中力が切れたり疲れてきたりしたら、トイレに行ったり別の教科に切り替えたりしていました。このようにして集中力を意識して質の良い勉強をすることを心掛けました。あきらめない気持ち、そして量と質の両方を意識すれば合格も近づくと思います」(たかせさんご長男より)

(プロフィール)

たかせみほさん

1968年、カナダケベック州生まれ。共立女子大学文学部卒業。91年に航空会社に入社、97年に結婚して専業主婦に。98年に長男、2000年に次男を出産。長男、次男ともに私立洗足学園小学校(神奈川県川崎市)に入学。08年に別居し、10年に離婚が成立。長男、次男ともに栄光学園(神奈川県鎌倉市)、東京大学理科Ⅰ類に合格。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Ⅰに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店刊)がある。

Twitter:https://twitter.com/mihomama_story

note:https://note.com/takasemiho

『シングルマザーで息子2人を東大理Ⅰに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』

たかせみほ 著/徳間書店 刊 1450円+税

【購入はこちらから】

https://www.tokuma.jp/book/b508328.html

シングルマザー向けの有益な情報をメルマガ配信します(無料)
メールマガジン登録はこちら

カテゴリ:特集

シンママStyle編集部
シンママStyleの編集部です。シンママStyleは毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします。

PREV

シングルマザーのための情報サイト、シンママStyleです。毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします!