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“親戚”のようなつながりを提供したい。 「シングルズキッズ」代表・山中真奈氏インタビュー(前編)

「シングルズキッズ(=ひとり親で育つこども)たちを最高にHAPPYにする」その一心で、「シングルズキッズ株式会社」の代表を務め、様々な活動を行う山中真奈さん。

シングルズキッズがハッピーになるためには、お母さんがハッピーでないと成立しない。その思いでシングルマザー対象のシェアハウスを運営する。

この施設は私たちが想像する「シェアハウス」とは少し違うようだ。『シングルマザー下宿 MANA HOUSE上用賀』は山中さんも、管理人シニアも暮らす「多世代型下宿」だ。男性も女性も日替わりで調理や手伝いに来てくれる。人の出入りも多く、地元との繋がりも強い。

子どもの笑顔が増える。そして働くシングルマザーにとって「こんなのがあったらよいのに」が現実に叶えられたシェアハウスだ。

前編では『シングルマザー下宿 MANA HOUSE上用賀』について詳しく紹介し、

後編では山中さんの生い立ち、起業に至った経緯や理念など山中真奈さん自身にフォーカスをあて、今後の活動について伺う。

(取材・文 浦邊真理子)

シニアと地域が支える現代版“下宿”

(画像:左から管理人関野紅子さん、山中真奈さん、調理担当直江重さん)

―東京都世田谷区上用賀5丁目に2017年に誕生した「MANA HOUSE上用賀」は東急田園都市線用賀駅徒歩15分にあり、都心へのアクセスもよく、自然豊かな砧公園や大型スーパー、店舗も多く、保育園、小中学校も徒歩数分。環境よく、住みたいまちランキングでも上位にあがる人気の街にある。

(画像:MANAHAOSE上用賀エントランス)

─何故シングルマザー専用のシェアハウスを始めたのですか。

山中さん:元々不動産業で働いており、不動産が大好き、民泊などのシェアハウス運営には携わっていました。そして子どもが大好き。この私の中の2大「大好き」を組み合わせて仕事をしたいと考えていました。

「子ども」と一口に言っても漠然としすぎていますので、困りごとを抱えがちな子どもが多い「シングルズキッズ」をまずは対象にしようと思い、この事業を始めました。

─「MANAHOUSE上用賀」の特徴を教えてください。

山中さん:管理人駐在・地域開放・シングルマザー下宿と紹介しています。

管理人として、シニア世代であり、保育士、幼稚園教員、認可外保育やベビーシッターを30年に渡り経験されている関野紅子(せきのこうこ)さんが常駐、様々な経験が豊富なシニア世代に支えられているシェアハウスです。

1Fのリビングを地域に開放し、地域食堂では日替わりでスタッフが常駐、家庭料理を皆でワイワイ賑やかに頂くことができます。(住人以外の利用者は有料登録制)近所の保育園や小学校のお友達などがご飯を食べに来ます。にレンタルスペースでは学習教室やお稽古などにレンタルしています。シングルファミリーは孤立しがちですが、地域から孤立しないようになっています。

そして“下宿”としているのは、平日18時から21時までの夕飯を提供しているからです。

(画像:取材時に日替わりスタッフが手作りの夕飯を調理中。良い香りが漂います)

大黒柱であるお母さんが安心して思いっきり働ける住まい

─働くシングルマザーに最高の環境が揃っていますね。

山中さん:私の「シングルズキッズたちを最高にハッピーにしたい」という理念、その実現のためには働くお母さんの負担を減らすことが不可欠だと思っています。

働くお母さんは、仕事が終わって、保育園にお迎えに行って、その足で買い物をして、子どもの面倒を見ながらご飯の支度をして、ご飯を食べさせて、お風呂にいれて、合間に掃除洗濯をして…とすべてを一人でしないといけません。

そんな状況が毎日続くと疲れることは当たり前です。疲れると怒りやすくなる。心のゆとりや余裕がなくなる、笑顔が消える。

希望者には10,000円 / 月でお子さんの保育園へのお迎えも対応します。平日は21時までお子さんの見守りもしているので、仕事に集中できます。パートしかできなかった、残業ができなかった、職場で肩身が狭かった、そんな悩みも解消できます。お迎えや買い物、食事の用意負担が減ることで、絶対的にマンパワーが不足しているシングルマザーの助けになります。また、忙しいなかで悩みを1人で抱えているシングルマザーに、子育て相談や色々話ができる「人生の先輩」や仲間がいることも大きな負担減になると思います。

(画像:皆で囲む夕食風景 提供/MANAHOUSE上用賀)

─子どもたちにとっては如何ですか。

山中さん:お母さんに余裕ができることで、結果的に子どもにとって居心地の良い環境が生まれているのではないでしょうか。

様々な負担が減ることで、お母さんに心と時間のゆとりが生まれ、子どもとゆっくり話す、本を読んであげる等、ゆっくりと親子で過ごす時間が増えます。「子どもの笑顔が増えた」という入居者の声が何より嬉しいですね。

また親子関係以外にも良い影響があります。子どもが1人で過ごす時間や孤食が減ること、他ファミリー、管理人やスタッフなどの「親戚」のような人に囲まれて過ごすことが出来ます。

シングルファミリ―では大人の男性と過ごす機会が少ないことが問題視されていますが、おじいちゃん、おじさんなどと会う機会が多いこと、様々な仕事をする人を見ながら多世代で暮らし、多様性を認め合える他ではできない貴重な経験をしながら成長することができることは、核家族化且つ、コミュニケーションが不足している現代ではかけがえないことだと思います。

(画像:リビングダイニングルームに掲げられた、子ども達も皆で作る決まり事)

─家賃や共益費はどのようになっていますか。

山中さん:母と子どもの居室が6つあります。家賃は部屋の広さによって異なり、共益費(45,000円)込みで負担は毎月11.5万円から15万円となっています。

共益費に含まれるものは水道光熱費、1か月分の母子の夕食代(土日祝を除く)、WIFI、

トイレットペーパー等共有部分の備品、週2回の共有部分清掃費、夜21時まで任意の見守り費用となっています。

(画像:現在空室の10畳の広い居室)

─平日の食費や見守りが入っているのが嬉しいですね。

このシェアハウスを利用する条件はありますか。

山中さん:敷金礼金なし(入居金5万円)、門限もありません。ご入居時お子様の年齢を3歳~小学生低学年までとしておりますが、入居後は何歳まででもお住みいただけます。

「MANAHOUSE上用賀」は、シングルズキッズのための家です。楽しくみんなでわいわいご飯を食べる環境や、繋がりが作れる環境の提供を目指しています。他のシェアハウスより交流も多いと思います。そのことを承諾のうえ、みんなが楽しく対等でいられるコミュニティの雰囲気づくりに自発的に協力してもらえることが条件といえるかもしれません。

(画像:取材時は12月初旬であったため、至る所にクリスマスの飾りがあり温かな雰囲気)

―子どもたちの笑顔に繋がりますね。シェアハウスの良い面の一つとして虐待がないということが挙げられます。お母さんの負担が減ることで心身のストレスも減り、加えて親子のみで閉鎖的にならず、両面から虐待を防ぐことができる。

山中さん:ひとり親家庭の貧困はその圧倒的な割合から注目され、問題化してきましたが、経済的貧困だけでなく、関係性の貧困も問題だと考えています。私達が提供したいのは、家というただの箱じゃなくて、「“親戚的”な繋がり」です。子どもたちが、ひとりぼっちにならず、たくさん笑って、楽しく温かいご飯を食べられる場所。 そして、子どもにとって何より一番の幸せは、笑顔のお母さんと過ごす時間だと思うので、その実現のためのサービスを提供していきます。

後編につづく)

【お問い合わせ先】

MAIL:singlekids@gmail.com

シングルズキッズ株式会社HP: http://singleskids.jp/

インスタグラム:https://www.instagram.com/singleskids/

【プロフィール】

【プロフィール】

山中真奈さん

1986年生まれ、埼玉県出身。10代でギャル・ギャルサークル・キャバクラ・引きこもりを経験後、二十歳で某FC不動産会社にて4年間従事。働き方への疑問とやりたいことに目覚め2015年独立。 不動産仲介・保育園開設支援・こどもに想いのある大人が繋がるプロジェクトやNPO法人若者メンタルサポート協会広報など活動後、2017年3月より社名変更し『シングルズキッズ(=ひとり親で育つこども)を最高にHAPPYに!』をミッションに、世田谷区にてひとり親とこども、シニアが同居する下宿事業を企画開始。

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カテゴリ:特集

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