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シンママのお金の疑問をFP福一由紀さんに聞いてみました!

シンママStyle編集部

 

収入が低く、貯蓄もない。シングルファミリ―の半数が貧困家庭とされるなか、生活費だけでなく、教育費の捻出、貯蓄は至難の業。実際どれくらい必要なの?どうしたらよいの?悩みを持つ読者も多い問題を、FP(ファイナンシャルプランナー)で女性のためのお金のセミナーや執筆を行う、福一由紀さんに教えてもらいました。(取材・文:浦邊真理子)

 

―シングルマザーのためのマネーセミナーを始めたきっかけを教えてください。

福一さん 女性のためのマネー情報を届けようという思いから、様々な情報発信をおこなっております。お金の問題を多く抱えるシングルマザーにより知っていただきたいということで活動をはじめました。シングルマザーは、経済的に厳しいことが多く、少しでもお子さんと将来のことを前向きに考えられるようになっていただきたいと思っています。

―シングルマザーのお金のことで、最も問題だと思う事は何ですか。

福一さん 将来の計画ですね。収入が少ない中、今の生活でいっぱいいっぱいになって、長期的に将来の計画を立てらない人が多いようです。しっかりと将来のことを考えて計画できるような、経済的、精神的な余裕ができたらよいなと思います。そこから、自分たちの将来について考え、問題を把握し対策を講じることができるようになりますからね。

―シングルマザーが、実際に生活するのに最低限必要な費用や、手当はどうなっているのでしょうか。

福一さん 必要な費用は人それぞれ。住まい、地域、子ども数や年齢などで変わるので一概にはいえません。手取り収入に対して生活設計をしないと、そもそも破綻してしまいます。どれくらいかかるのかは、まずは、今の生活でいくらかかっているのか知る必要があります。

例えば、手取収入月20万円くらいなら、住居費4万円、光熱費1万円、保険料1万円、その他生活費で貯蓄を3万円くらいがひとつの形となります。ただ、地域によって住居費4万円は厳しいけれど、家賃補助や社宅扱いなどが使える場合など、何か工夫ができたらよいですね。

手当については、シングル世帯として、児童扶養手当、児童育成手当、ひとり親家庭等医療費助成、交通遺児だと交通遺児育成支援給付(交通遺児等育成基金)、子育て世帯として、児童手当があります。その他住まいの自治体によって独自施策などもありますので、まずは自分の住んでいる所がどうなっているのか調べることが必要ですね。

―シングルマザーは低収入で、養育費の支払い率は低く、貧困状態にある家庭が少なくありません。そんな中で、どのようにお金のやりくりをしていけるのでしょうか。

福一さん 具体的なアドバイスとして、今はスマホアプリなど便利なものがあるので利用しない手はありません。書き出すだけでも良いので、何にお金を使ったかを記録し、使ったお金の優先順位を考えるとよいですね。あとから考えて必要でなかったかもと思う「浪費」のクセを知ることが大切です。コンビニなどは要注意。無駄なお金の使い方を知ることがまず第一歩です。

忙しいからとお惣菜を買って食事をすますという人をよくみますが、簡単なものでいいので自炊したほうが食費は安くなる場合が多いです。一番効果が高いのが固定費の見直しになります。携帯電話なども格安スマホにするなど工夫ができます。

教育費は年齢があがるほど、負担が高くなるので、低学年の間は使い過ぎないようにし、将来に備えたいです。子どもにお金をかけないと可哀そうという思いは厳禁。周りと比べず、お金をかけなくても、親子で楽しむ工夫をしましょう。

―貧困に陥らないためのアドバイスをお願いします。

福一さん 大変なことですが、収入を増やすことを考えるのが一番。生活費は、一定以上は切り詰めることが難しく命にも関わります。介護職などの正規雇用になりやすい職業を選ぶなどをして、安定した職場とスキルアップによって収入増が見込める仕事を選んで欲しいと思います。

―子どもが成長すると教育費でどれくらいお金がかかるのか、子どもが小さいと想像できません。具体的に教えてください。

福一さん 幼稚園から高校までにかかる1人当たりの年間平均学習費は以下のデータがあります。


(出典:平成28年度文部科学省による子供の学習費調査)

あくまでも平均なもので、決してこの金額が必要というわけではありませんが、教育費は確実に年齢があがるとともに増えることを念頭に入れておく必要があります。高校までの教育費は、あくまでも毎月の収入からやりくりをしましょう。高校より先に進学すると、これまでとはわけが違い、学校におさめる学費だけでも高額になります。


※大学・専門学校納付金
(出典:「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」、文部科学省「私立大学等の平成29年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金(平均額)、東京都専門学校各種学校協会「平成30年度学生・生徒納付金調査」)

多くの学生が奨学金を借りるなどをしてやりくりをしていますが、親としては出来るだけ高校以降の学費を準備したいですね。2020年春からは給付型の奨学金制度も充実してきましたので、あまり不安に煽られることは不要ですが、出来る範囲で準備を進めることをアドバイスしています。

―子どもが成人し、児童養育手当や養育費が打ち切られた後のシングルマザーはさらに貧困化する場合も少なくありません。シングルマザーの育児卒業後に向けたアドバイスをお願いします。

福一さん 経済的自立を早くから考えておきたいですね。手当や養育費は、本来は子どものためのお金ということを忘れずに、子どもが成長する前に、自分自身の経済的自立を目指してほしい。子どもの成長とともに融通のきく時間も変わりますし、体力や教育費も変わります。合わせて働き方を変え、助け合える仲間を作るなど変化と成長していけるとよいですね。子どもを成長させるという大きな仕事ができたわけですから、そのパワーを今度は自分自身に向けて考えると道がひらけるのではないでしょうか。

―離婚を考えるプレシングルマザーの読者に離婚する前に準備することなどアドバイスをお願いします。

福一さん 経済的自立が可能か、その方法を考えておくことが大切です。資格をとる、短時間でもいいので働いてみる、なんでもいいので、どれくらいの収入を得られそうか、また、収入を増やすために出来ることはないかをリサーチしてください。

また、「住まい」が大きな負担になるので、どこに住むか、補助など何かもらえるお金があるか、シングルに優しい自治体はどこかなど、離婚後の生活を出来るだけ具体的にイメージを持ち、また、たくさん調べて情報を得ることが大切です。

また、子どものために積み立てているお金などがあれば、それは確実に子どもに渡るように確保してほしいと思います。

 

Profile

ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)
マネーラボ関西代表
武庫川女子大学非常勤講師
All About マネーガイド

「生活に密着したマネー情報を、わかりやすく伝える」のをモットーにファイナンシャルプランナーとして活動。「シティリビング」などのフリーペーパー、雑誌でマネーコラムの執筆、自治体等主催セミナーでマネー講師としても活動中。女性の働き方や そのお金事情について雑誌などの取材や「ママのための再就職セミナー」などを多数行っている。大学ではファイナンシャルプランニングの授業を実施し、幅広い年齢層に向けてマネーリテラシー等の普及に努めている。

プロフィール詳細:https://allabout.co.jp/gm/gp/269/profile/
マネーラボ関西:http://www.money-lab.jp/

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