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再婚者同志のマッチングサイト「remarry(リマリー)」が変える 「バツ1」という社会からの烙印

 

出会い系のマッチングサイトは数あれど、離婚経験者限定のマッチングサイトがあると聞いて興味をもつ読者も多いのではないでしょうか。シングルマザーが恋愛や再婚をしたいと思っても出会いがない、時間がない、子どもがいるので難しいと諦め、消極的になりがちななかで、大変気になるサービスです。

 

しかし、バツイチと言われ、離婚経験から自らに自信をなくしていたり、恐怖心を感じるシングルマザーも多いなか安全性、信用度など気になります。何故、離婚者限定なのか「remarry(リマリー)」開発の想い、そしてアプリのシステム、安全性や今後のビジョンについて、開発者でありmorrow株式会社代表取締役CEOの米田氏にお話しを伺いました。(取材・文 浦邊 真理子)

 

「知ることで、明日は変わる」をテーマにIT会社を経営

 

―remarryは「離婚経験者」「現在独身」「20歳以上」の方々に限定したマッチングサービスと伺いました。何故このような今までにないサービスを開発したのですか。

米田さん 私は2016年8月に10年間続けたIT企業をM&Aで売却しました。以前の会社では高速一斉メール配信エンジンを自社開発し、災害情報や不審者情報など緊急連絡をメールで届ける「すぐメール」というクラウドサービスを全国350以上の地方自治体、5,000以上の教育機関、30以上の警察本部、その他金融機関等公益性の高い顧客を中心に事業を展開していました。「知ることで、明日は変わる」をテーマに株式上場準備を進めていましたが、起業から10年という節目、タイミング、自分たちのサービスを広げるスピード感、家庭、様々なことを考えM&Aによるイグジットへの方向転換を2016年初めに決意しました。

上場の準備を進めていたので、M&Aへの方今転換はたくさんの驚きの声をなど頂きました。16年以上のベンチャービジネスを進めていく中で、忙しく充実した毎日で良い機会、顧客、サービス、仲間に恵まれた期間でしたが、行政を相手に取り扱う内容が緊急性の高い重要な情報とあって、社内の空気も堅く、社員も堅くなっている。ワクワクして仕事に取り組んでいた自分ではなく、真面目になりすぎているように思えたんです。

リセットしもっとカジュアルに、かつて社内ベンチャー起業した頃の無防備で前しか見なかった頃のように、もう一度ビジネスをしたいと思いmorrowを作りました。

 


画像:米田昌弘氏

きっかけは友人たち

 

米田さん 会社を売却後、どのようなビジネスを始めようか考える1年ほどの休憩時間がありました。起業家ライバルであり仲間であった友人たちと会って話を聞くうちに、私が仕事を辞めたこともあり、ライバルとしてではなく友達として話しやすいのか、プライベートな悩み相談も多く受けるようになりました。その中でも一番多い悩みが「離婚相談」でした。

ワーカーホリックで家庭を犠牲にしている人が多く、また、起業し会社が成長するにつれて生活が変わり、夫婦関係も変化し離婚するケースが多い。結婚した3組に1組が離婚し、結婚件数の約35%が再婚となっている今、私の周りを見渡しても起業家仲間や社員にも離婚経験者は多数いました。離婚が多く、生涯未婚率が高まる理由は男女が対等になってきているから、女性がもはや被害者ではなく、発展的離婚のケースが増えているよねと、友人たちと話していました。

人生100年時代となり、長い人生を変化、進化しながら成長するうえで生涯1人の人とずっと一緒にいるというのは大変難しい事なのではないかと思うようになりました。少子化、働き方改革、女性の社会進出が顕著になり、副産物として「離婚」がある。離婚をしたら「バツ」ではなく、次にステップアップできる「プラス」としての環境を作りたいと思いました。

 

キャリアはプラスなのに、離婚は「バツ」?

 

―何故離婚者限定のサービスにされたのですか。

米田さん 離婚や再婚はめずらしい事ではなくなりました。生涯未婚率が高まる中、結婚をして夫婦として寄り添い同じ時間を過ごした経験、そして様々な苦労や学びがあり、大きなパワーを要する離婚という経験を持っていることは、「バツイチ」というよりも「プラスワン」なのではないか、そしてこうした経験は大きな”キャリア”なのではないかと思います。仕事であれば“キャリア”は誇れるものです。しかし離婚となると、“バツイチ”と言われマイナスイメージにされてしまう。

それを受け入れて我慢している状態が日本らしいというか、我慢に対する承認欲求、「我慢が美徳」とする社会を映しているように思えて、違和感があります。離婚という経験を経たことで自分を見つめ直す機会にもなり、この先どんな人生を望むのか、どんなことに価値観を求めるのか、どんなことなら許せてどんなことが許せないのか、こうした想いも初婚の頃よりはっきりするのではないでしょうか。

そして逞しく、将来を真剣に考え、覚悟をもって未来に向かっていく力があり、次はこうしようというビジョンがある方が多いと思います。

弊社が行ったアンケート調査では、離婚経験のある方とない方では、相手に求める離婚経験の有無に対する希望に大きな差があることが分かりました。離婚を経た方と経ていない方の結婚に対する考え方の違いも大きい。であれば、先ずお互い離婚という同じ経験をした方同士が出会う場を作ることが、気兼ねなく、尊重しあえる良質な出会いになると感じました。そして『二度目はもっとうまく行く』という思いを実現していただくために、remarryでは利用者を「離婚経験者かつ20歳以上の現在独身の方」に限定しました。

 

 

―サービス内容を教えてください。

米田さん remarryは: 男性 1,800 円(税込/月額)、女性 900 円(税込/月額)の有料サービスです。今年10月下旬には、低価格プランも用意する予定です。無料サービスも用意していますが、相手方の詳細プロフィール閲覧、気になる方へのメッセージ送付、またトークを行うといった主なサービスは全て有料サービスとなっています。完全月額固定制となり、追加費用は一切発生しません。

離婚経験者のためのサービスということで、安全性には特に力を入れています。離婚した相手からの嫌がらせや、アプリ内でのコンタクトを拒否できるように、ブロック機能、通報機能によって安全を確保しています。

その他「Facebook 連携」により利用者の信頼性を高めたり、 個人情報の暗号化処理、虚偽登録等に関する罰則規定など顧問弁護士による監修を行っています。サクラや業者が登録しづらい環境を作るため、真剣な会員同士が出会う場所を提供するために、「顔写真付きの本人確認書類の提出・承認」「離婚経験に特化したプロフィール登録」をご利用の皆様にお願いしています。

 

画像:remarryトーク画像

 

同じ過ちを繰り返したくない、相手の人間性をよく知りたい、そのための一歩「共感マッチング」

 

米田さん remarryで最初に行うことは、「共感マッチング」です。「あなたはどっち?」という2択の問いかけに答えるところからスタートし、同じ答え、同じ価値観の相手リストが表示されます。「共感マッチング」は毎日更新されます。もちろん、自由に登録会員の中から気になる方を探すことも可能です。

remarryは複数の相手とマッチングできません。必然的にマッチング成立後のトーク相手もひとりだけ、最大10日間のトーク期間となります。複数異性との同時進行はできないシステムになっています。トークは途中終了(クローズ)も可能で、トーク終了後に「ユーモア」「マナー」「コミュニケーション」の3つでお互いに相手を評価しなくては次の利用ができなくなっています。

―他社アプリなら何人とでも同時進行でトークが進められます。出会いが少ないのではないですか。

米田さん remarryでは、お互い同じ環境の利用者同士にて、”安心して気兼ねなく出会うことができる場所”を提供させていただきたいと考えています。

新たなパートナーを探す方の多くは出会いに慎重になることが多く、多少時間がかかってもよいと考えています。すぐにカップル成立がゴールということではなく、お互いの価値観を知るとか、細かな確認作業のようなものも必要だという声もいただきました。自分の好きな領域は言語化されやすく、それをSNS等で発信することで繋がった仲間とは深い関係になりやすいと思います。同じように、remarryでのトークを通じてお互い好きな、得意な領域をシェアできるとお互い尊重しあえる関係が作れると思います。

こうして繋がったほうが、「結婚するためにはこうあるべき」というような考え方や、恋愛アプリや結婚相談所のように条件などで選ばれた相手より、お互いの趣味嗜好、考え方、様々な価値観の中で大切にしたい部分がフィットした相手を見つけられるのではないかと思っています。remarryを利用してひとりの相手とじっくり丁寧にコミュニケ―ションを進めて欲しいと考えています。

―再婚の場合は子どもの有無や離婚原因、養育費の支払い額などデリケートな内容の会話も必要ですので、丁寧なコミュニケーションが求められます。しかし、それでは会員数を集めることや収益性を上げることが難しいように思います。

米田さん 多くのマッチングアプリが「マッチング数」などの出会い母数の最大化を事業目的にしていますが、remarryは「丁寧なコミュニケーションによる活動納得度の最大化」を事業目的としています。また新たなパートナーを見つけることで、経済的ゆとりや移住を含めた地方創生、また少子化対策といった社会課題にも起用できるのではないかと考えています。

価格帯も他のサービスに比べると相当安価に設定しています。これは、私たちの思いとして出会いに多くの費用をかけるよりも、自分の趣味嗜好や成長に関わる時間に投資された方が、結果的には良い出会いにつながるとも考えているためです。

知らないと気づかない「考え方」に触れられる場所へ

 

―remarryの今後の展望を教えてください。

米田さん 「知ることで明日は変わる」ことをモットーに今まで起業してきましたが、知らないと気づかなかった “考え方”や多様な時代に沿った様々な“価値観”を伝えるメディアにremarryを成長させたいと考えています。

マッチングサービスを発展させながら、2019年10月にremarryのサイトがリニューアルします。

 

 

生涯未婚率が増加し、少子化、離婚が増え、母子家庭の貧困率、子どもの貧困率は先進国ではないような数字を記録し続けています。やはり日本はこのままではいけない、幸せではないという思いが強く、ITを通じて私たちが変えられることを考えています。日本をプラスに変えることにチャレンジしていきたい。

 

まず、「結婚」を学ぶコンテンツをスタートします。こんなにも「結婚」という形態が崩れてきているのですから、「結婚」とは何かを真剣に考えるべきではないでしょうか。そして子どもたちにも現代に沿った多様的な「結婚」教育をする必要性があるように思います。

 

脚本家、研究者、教育関係者、医療従事者などの著名人や専門的な記事の配信。そして離婚経験者の実体験インタビュー記事や、各種情報を提供することで様々な視点からの多様な考え方、知識をもって頂き「知らないと気づかない考え方」に気づいて貰えたらと企画を進めています。

 

 

【問い合わせ先】

専用サイトURL : https://remarry.jp

対応 OS : iPhone および iPad 互換 iOS9.0 以降 / Android バージョン 4.4 以降

ダウンロードURL : (Android)https://play.google.com/store/apps/details?id=style.remarry.app

(iOS) https://itunes.apple.com/jp/app/id1454195723

 

 

Profile

米田 昌弘さん

morrow 株式会社代表取締役 CEO Founder 47歳B型
2007年:バイザー株式会社を設立、代表取締役CEO就任。高速一斉メール配信エンジンを自社開発しクラウドサービス「すぐメール」を全国350以上の地方自治体、5,000以上の教育機関、30以上の警察本部、その他金融機関等公益性の高い顧客を中心に事業を展開
・2013年:新日本監査法人主催アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー東海北陸地区代表受
・2014年:三菱東京UFJ銀行主催Rise Up Festaインターネット・通信部門最優秀賞受
・2015年:Jリーグアジア戦略を活用し、タイのTrue Internet社と事業提携
・2015年:SMBC日興証券を主幹事に迎えIPO準備に着手
・2016年:成長スピード加速のため翌年戦略的M&Aを実施。同時に代表取締役CEOを退任
・2017年:morrow合同会社を設立、代表社員CEOに就任。
著書に「保護者クレームはメール活用でゼロになる」(幻冬社MC出版)がある。

 

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