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“今 社会を動かすのは私たち” 挑戦するのに遅すぎることはない

シングルマザーであり、人気ファッション女性誌のライターとして10時年以上にわたり活躍したのち、2019年女性だけのクリエイティブチーム re*colabo(リコラボ)を立ち上げた池田真理子さん。

 

50歳を超えても若々しく美しく、ファッションだけではなく、政治、環境、時事問題など様々な問題へのSNS発信を行っています。シングルマザーとして女性として、魅力的に輝く池田さんにお話しを伺いました。(取材・文 浦邊真理子)

 

35歳で離婚 40歳からの大挑戦

 

―池田さんはなぜ女性誌のライターになられたのですか。

池田さん 私は服飾系の学校を卒業し、アパレル業でキャリアをスタートしたのち、27歳で結婚しました。そして、29歳で息子を持つことが出来ました。出産とともに一時期仕事を休んでいたものの、一年後にジュエリー会社PRとして復帰、その後35歳で離婚をしますが、5年間セレクトショップを共同経営していました。

もう19年も昔の話になりますが、その当時はまだ子ども手当もなく、働くお母さんのための育児サービスも整っていなかったので、女手一つで子どもを育てることは本当に大変でした。

 


池田真理子さん

 

そんな中、セレクトショップの取材に訪れたライターさんと出会い、「ライターの仕事って面白い!」と感動してしまったのです。そこで、これなら今までの経歴が全て活かせるのではないかと思い、女性誌でのライターになろうと決心をしました。

40歳という年齢でご縁を頂くことができましたが、フリーのライター業を一からスタートということになります。息子を育てていかないといけない責任があるなか、何の保障もない、朝晩も休みらしい休みもないハードな仕事です。

誰が見ても無謀と思える決断でしたが、どうしてもチャレンジしたい気持ちで一杯だったので、40歳で清水の舞台から大ジャンプをする気持ちで挑みました。

 

妥協しない自己選択の大切さ

 

―それは大決断ですね。恐れはなかったのですか。

池田さん 離婚した時に後悔したことは、結婚生活が破綻したことや離婚して「バツ」がついたことではありませんでした。振り返ってみると、自分の人生のあらゆる場面で妥協してきた結果が離婚に繋がっていたのです。私の生家は厳格なほうで、両親にはあまり言いたい事が言えずに育ち、自分の意見も飲み込んでしまうタイプでした。

元夫とも、友人の紹介で出会い「何となく」「こんなものか」「適齢期」と結婚を決めてしまいました。そこには自分が「こうありたい」と真剣に考えた意志がなかったのだと、夫婦関係かおかしくなってきた時に初めてわかり、とても後悔しました。

もし、「絶対にこの人と添遂げたい」という強い想いがあったのなら、違っていたのかもしれませんね。それからは、自分の人生を真剣に考え、後悔しない決断をしようと心に誓い、自分の足で歩いてきました。寝る間も惜しみ、悩む暇もないほど仕事に没頭したことで、体力的に辛い時もありましたが、自分で決めて働き、稼ぎ、育てた誇りのある19年間になりました。

 

息子の発作で気づいた「生きていてくれてありがとう」

 

―ハードな仕事をしながらの育児はどのようにされていましたか。

池田さん 息子が6歳の時に離婚し、小中学生の間は両親と同居し育児を手伝ってもらっていましたが、ついつい仕事優先になり、子どもには寂しい想いをさせたと思います。

そんな中でも育児で大切にしてきたことは、子どもととにかく話すことです。話題はなんでもいいからコミュニケーションを取っていましたね。友達のように話せる環境作りにだけは気を付けていました。

昨今の社会問題化している虐待や、引きこもり、殺人事件など全てにおいて、親子間のコミュニケーション不足が原因にあると思います。また、親の意見や願望を押し付けないことも大切ですね。

シングルマザーは 父親が不在で、自分が育てている気持ちや責任感から自分の意見を押し付けやすい立場にいます。私も父、母、兄弟と1人三役をなどと言い、その役をこなしたつもりでいました。でも1人では考えないことが大切ですね。誰でもよいから相談してみる、色々な意見を聞いてみることが良いと思います。

 


取材中の池田さん

 

親子で仲良くしてはいましたが、時として不足の事態はやってくるものです。息子の大学受験を目前に、予備校に通いながら頑張っていた冬のある日に、私の目の前で急に意識がなくなりバタンと倒れたことがありました。

倒れてしばらくは無反応で、原因も分からず私の頭は真っ白。現実を受け止められない程の衝撃で震えが止まりませんでした。病院で診断を受けると若者によくある貧血の発作とのこと。受験ストレスもあったのでしょうが、また再発。本当に貧血だけなのか、不安が募りました。

その時に思ったことは「生きていて」ということだけ。どの大学に合格して欲しいとか、どこに就職してほしいとか、そんなことはどうでもいい! とてもちっぽけなことに感じたのです。

後に、息子は自分のしたいことを自らで決め専門学校に進みました。感性を磨いて、時代の変化にあっても情報をキャッチできることが求められているのではないかと思います。

 

“今社会を動かすのは私たち、女性だ”
女性だけのクリエイティブ ライター集団re*colabo(リコラボ)を起業

 

―とてもインパクトのあるキャッチですね。この言葉はどのようなことを表しているのでしょうか。

池田さん 世の中には男性と女性しかいません。女性が活躍する時代になりましたが、まだ収入は男性優位の現状です。商品の購買の後ろにいるのは必ず女性なのです。生活に密着しているのも女性、夫婦でも最終的には妻の意見が強かったりと女性目線が求められているのです。

現代社会における女性の力。それは、男性をも動かす大きな力になっています。特に女性ならではの視点、意識、行動力、影響力、購買力は、ビジネスに必要不可欠な要素です。そんな女性たちの心を捉え、マーケットを見抜くことができるのは、多くの経験を積み重ねた女性たちです。娘・妻・嫁・親と、それぞれの立場になり、芯を捉えるクリエイティブ力を発揮できるのは、実際の経験者だからこそ。これをコンセプトに掲げています。

現代はITが発達し、会社に行かずとも仕事ができる時代になりました。海外に住んでいるライターでも、介護や看病で出勤できないライターでも、パソコンが繋がっていれば仕事ができます。一緒に頑張ってきた仲間にはとても才能ある女性が多いのに、機会がないだけで活かせずにいたのです。我慢せず働くことができる場所を作りたいと思ってre*colabo(リコラボ)を立ち上げました。各世代の女性たちの心を大切にした企画立案やライティングで社会に貢献したいと考えています。

 

今の社会が怖い

 

―SNSで様々な発信をされていますね。

池田さん 黙っていられない気性ということもあるのですが(笑)、純粋に日本がヤバイ、地球がヤバイという気持ちが強くあります。

6人に1人が貧困とされ、ひとり親家庭の半数以上が貧困とされ、(※2016年厚生労働省「国民生活基礎調査の概要」より)賃金は上がらず税金は増え、結婚ができない人も増えているのに、選挙の投票率は下がっている。(※2019年参院選投票率48.8% 25年ぶりに50%を下回った)

地球の環境破壊は進み、森林は破壊され、毎年天災が増え温暖化している。こんな現状なのに、黙って何もしない人が多いことが更に怖いと感じています。それで本当にいいの?と思って、私が出来る小さなアクションとして、声をあげ、発信しています。

暗いニュースばかりで、皆疲れて、希望もない。老後年金がないので老後数千万円必要ですと、急に且つ堂々と当たり前のように言われ、不安ばかりを感じて働く世代。身近に素敵な憧れる大人がいなくて、そんな姿を若者がみて将来に希望が持てないですよね。私たち大人は未来の子どもたちのために、環境も社会も、夢や希望も壊さない義務があるのではないでしょうか。

歳をとりたくない、老後に夢や希望もないような社会ではなく、寿命が延び長くなる人生、楽しく幸せに過ごしたいではないですか。大人ももっと楽しんでよいし、シングルマザーも楽しむべきだと思うのです。そんな姿を子ども世代に見せていきたいと思います。私も子どもが成人し、今まで一緒に戦ってきた友人たちと共に過ごし楽しめる時間が持てるようになりました。頑張ってきたご褒美ですね、とても幸せです。

―最後に読者にメッセージをお願いします。

池田さん 離婚はどうしても女性が大変な思いをします。経済的にも、親としても、就労も女性に苦労は偏っています。できるなら、「離婚税」という制度を作って、男性から税金を徴収して、生活が苦しいシングルマザーや、働くシングルマザーのシッター代に還元したらいいのにな、と何度思ったことでしょう。正直、一人で子どもを育てるのは本当に大変です。

だからこそ、離婚した人、離婚を考えている人には、資格や何かを突き詰めて自分の“強味”を身に着けておくことが重要です。子どもを育てるうえでも、歳を重ねた後にも、必ず身を助けてくれます。子どもが小さいと様々な事情があり大変だと思いますが、私もシングルマザーとして生きてきて、またたくさんのシングルマザーを見てきて、不安定な状況を少しでも安定的にする、何か生きるための武器を持つことをお勧めします。

そして、辛い経験はしたと思いますが、ぜひまた誰かに恋をして欲しいですね。人を好きになることは素晴らしく、失敗はあってもそれこそが人生の醍醐味。出会いは奇跡ですから。私も次の恋愛をあきらめないでいたいと思っています。

 

 

【問い合わせ先】
re*colabo(リコラボ)https://www.recolabo.com/
facebook: https://www.facebook.com/mariko.ikeda.129
Instagram: https://www.instagram.com/ricoricomarico

 

Profile

池田真理子さん
クリエイティブチーム re*colabo(リコラボ)代表
女性誌『STORY』のファッションライターとして11年活動後、Web magazine 『FORZA STYLE』『PRESIDENT STYLE』などで執筆中。ANA Web shopping A-style内オリジナル商品Brand Director他、ブランドコンサルティング、マーケティング調査等でも活躍中。書籍制作多数。

 

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