- [全国対応]高給与だけど時短労働も!? 社会貢献にも繋がるお仕事はこちら
- 特集
シングルマザーが結婚したいと思うのはいいこと! 再婚を恐れないで
シングルマザーとして生きていくことを選んだのだから…こうして一生子どもと二人三脚で生きていく! そう心に誓ったママも多いのではないでしょうか?
子どものために、自分は『母親』でなければならない。それはもちろん正解です。しかし子どもはいつも母親には幸せでいて欲しいと思っているもの。もし新しい恋人との時間のなかに幸せを見出しているのだとしたら、それはあなたにとってだけではなく、子どもにとっての幸せであるかもしれません。
シングルマザーの再婚に関しては賛否両論ありますが、再婚してステップファミリーとなった筆者から、再婚してよかったこと・悪かったことなどを振り返りながらご紹介します。
■国内での再婚カップルの数は?
2013年の厚労省の調査によると、結婚したカップルが66万組。そのうち再婚カップルは17万組でした。その中で夫が再婚で妻が初婚のカップルは6万5000組。夫が初婚で妻が再婚のカップルは4万5000組。両方とも再婚のカップルは6万組。計算すると離婚した女性の約半数近くは再婚しているということが分かります。
再婚のタイミングこそ人それぞれではあると思いますが、再婚を悲観している方ばかりではないことが分かる、前向きなデータといえます。
■再婚なんて…とためらう声
子どもが小さい場合、恋心さえ押し殺すシングルマザーが多くいます。子育ては母親がやって当たり前。国内には、「子どもが物心つくまでは母親がついていなければならない」といった風潮があるからです。
さらにその離婚を自分から切り出したシングルマザーの心境はさらに複雑。『自分から家庭を壊したのに女性としての幸せなんて』とか『自分で決めた道。自分一人で切り抜ける!』。そんな気持ちが生活の基礎となっているため、好きな人ができても告白なんて…と、真面目で再婚向きな人ほど諦めてしまいがちです。
親が昔かたぎの人だというシングルマザーも、独り身のるつぼから抜け出せません。夫がどんなにひどい男性でも、我慢し通すのが昔の母親の美徳でした。そういった方は我慢しないで離婚した娘を、よく思っていないことが多いでしょう。
大人になったら自分の人生を歩んでもいいとはいえ、自分の離婚で家族にまで迷惑をかけてしまったという優しい気持ちを持ったシングルマザーは、離婚してからも心労を抱えることになります。
■恋愛してはいけないの?
シングルマザーは恋愛してはいけないのでしょうか? 長い間嫌いだった男性と、やっとのことで別れてスッキリ! それでは次!と、そうすぐに恋愛できないのは分かります。幼児がいるママも、忙しくてそれどころではありませんよね。
私も離婚したとき、子どもはまだ6歳・3歳・1歳でした。仕事も増やしたのでものすごく忙しくて、それどころではありませんでしたっけ。
しかし、そんなヨボヨボに疲れきったシングルマザーに、周囲はとっても優しくしてくれます。私は高齢者の通所施設で働いていたのですが、後輩くんがみんなに声を掛けて誕生日会を開いてくれたりして、本当に良くしてくれました。
『困ったら自分に頼ってくださいね』など冗談交じりに話していた彼が退職したあと、他の職員から、彼の好意が本物であったと聞き驚きましたが、同時に彼の気持ちを察知できなかった自分を情けなく思いました。
シングルマザーになりたての頃は、どこか恋愛と自分を切り離して生活しがちです。でも世の中はシングルマザーの役に立ちたい人でいっぱい。愛情を持って接してくれるんです。もしそれが恋愛感情だったなら、丁寧に受け止めてもバチはあたらないはずです。
■わたしが再婚してよかったこと
私は10年1月に3姉妹を連れて離婚し、13年7月に子連れ再婚しました。再婚相手と知り合ったのは12年の10月でしたから、まあまあスピード再婚です。私は12年初頭にちょっとした手術が必要な病気になり、2週間入院しました。
私は入院中、「こんなことになるなんて想定外だった」「3姉妹になんて悪いことをしてしまったんだろう」。そう思い、健康管理を怠った自分を責めていました。ある日娘たちが面会から帰るとき、長女が「ママ、お家帰っても寝ててええよ」と言うんです。
私は見送った後、大部屋の他の患者に聞こえないように泣きました。まだ5歳の子どもが状況を判断して、私にあたたかい気遣いの言葉をかけてくれるなんて。「自分一人じゃ子どもたちに迷惑も心労もかける。子どもから、子どもらしさを奪ってしまう」「一人でやっていけるという自分の考えが甘かった」。そう思い、私は婚活しようと動き出しました。
そうして出会ったのが今の夫。ですが再婚してからも、子連れですから多少苦心しました。夫の両親を押し出す形で相手の家に4人で押し掛けることになったから、「ごめんね」「静かにさせるね」などと、相手が自分より12も年上なこともあって、夫が起きていて家にいる間は気遣いしっぱなしでした。
また当たり前ですが、引っ越し準備も4人分なら後の荷ほどきも4人分。なかなか片付かないでいると来るたび姑に「私たちの家が…」みたいなことを言われ、胃を病んでしまいました。
でも子どもたちは違いました。夫の連れ子が男の子で、しかも自分より1個上であるにも関わらず「そっちのケーキのほうが大きいやん。ちょっとちょうだい」とか夫がゴロゴロしている所にダイブし、笑いながら服を脱がせてパンツ一丁にさせるなど、明るく自由気ままに過ごしました (今は反抗期で誰も近づきませんが…)。
再婚して一番良かったのは、子どもたちに活気が戻ったことです。母1人、子ども3人の4人暮らしのときは親の助けなどなかったため、私は必死でした。子どもたちは自分たちが3人もいて、母親一人に世話をさせてしまっているといったような気持ちなのか、手伝いはないか、おつかいはないかなど、よく私を気遣ってくれていました。親に面倒をかけるのは当たり前のことなのに。
でも結婚式を挙げた日から、子どもたちに子どもらしさが戻ったような気がします。子どもは家では子どもらしく暮らしていいんだ!と、子どもたちの笑顔が今も語ってくれています。
■結婚したい気持ちとの葛藤
今の恋人と一生一緒に居たい。でも結婚となると恋愛とはまた違うことを知っているので、二の足を踏んでしまいがちです。1回失敗しているし、自信がないといった気持ちも強いでしょう。
2人の関係が、結婚という形にこだわらずとも継続できるのならOK。ですが親・兄弟・親族からのプレッシャーがどちらかにかかっていたり、パートナーが形式にこだわるケースもあると思います。子どもがいたら、結婚して扶養に入れるべきだとか、父親として堂々と運動会に出られるだとか、主にこだわりたいのは男性の方。愛されている証拠ととってかまいません。
しかし最も重要なのは、子どもの母親であるアナタの意見。結婚したいのか、したくないのか答えを出すのはなかなかしんどい作業。正直何カ月も何年もかかってもいいから、納得のいく答えを出すべきです。
付き合っている期間を大切にしながら自分との対話もしっかりとできていれば、彼氏も納得してくれます。なんでも話し合える関係があればベストです。
■再婚してみて分かったこと
多くのシングルマザーの気持ちや考え方に寄り添って述べましたが、実際私の結婚は賭けのようなところがありました。引っ越しもするし、3姉妹は転校・転園もするけれど、無理だと思ったらまた元の生活に戻ればいいや!とも思っていました。
強いていえば、夫の顔も好みではありませんでした。ルックスはずんぐり。背は私より低いし、典型的理系の口下手。たまに(今でも)彼が何を言っているか分からないときがあるほど、低いコミュケーション能力の持ち主。
そんな人とは付き合ったことがなかったので不安でしたが、上述したように、子どもに活気が戻り私は非常に救われました。
シングルマザーの頃にあったような自由は、正直ありません。でも、大勢でダイニングテーブルに座って食べるご飯。みんなで楽しむ旅行。両親揃っての授業参観。これらは再婚しなければ楽しさを味わえなかったともいえます。
さらに再婚してみて分かったのが、夫がいると「自分は健康でいなくちゃ」といった軽い競争意識のようなものが芽生えたことです。張り合いがあるというか、負けない!という気持ちが自然と生まれます。活気があると肌の調子も化粧ノリも、シングルの頃より上でした。
毎日大勢のご飯や弁当を作ったり、洗濯機を3回まわしたり、掃除をしないとすぐホコリっぽくなっちゃうといった疲れる現実もありますが、これも再婚がもたらした副産物! 楽しんで毎日を乗り切っています。
(文/namiki 画像/123RF)
- シングルマザー向けの有益な情報をメルマガ配信します(無料)
- メールマガジン登録はこちら
カテゴリ:恋愛
- シンママStyle編集部 シンママStyleの編集部です。シンママStyleは毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします。