離婚を決断する理由で最も多い「性格の不一致」とは?

離婚原因としてよく耳に入ってくるのは「不倫」「DV」「モラハラ」などの、センセーショナルで穏やかではない言葉たちですが、実は原因として一番多いのは「性格の不一致」。司法統計によれば、離婚申し立て理由のうちの過半数がこれに当たります。

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離婚原因としてよく耳に入ってくるのは「不倫」「DV」「モラハラ」などの、センセーショナルで穏やかではない言葉たちですが、実は原因として一番多いのは「性格の不一致」。司法統計によれば、離婚申し立て理由のうちの過半数がこれに当たります。

 

言葉だけ見ると「もともと他人同士。性格なんて一致しなくて当然では?」と感じますが、結婚を経験した方なら、これがいかに結婚生活において深刻な問題になり得るのか分かるのではないでしょうか。

 

「性格の不一致」とは、より耳慣れた言葉で言い換えれば「価値観の違い」。よく芸能人などが離婚理由として口にする言葉です。さらに簡単に言えば、だんだんとズレを解消できなくなり、一緒に生活をしていけなくなることです。

 

「性格の不一致」の内容は人それぞれであり、法的な定義はありません。「家事をしてくれない」「子育ての方針が合わない」と言ったものから、「何度注意しても服を脱ぎ散らかしている」「飲み会ばかり行っている」「話しをまともに聞いてくれない」などの日頃の小さな不満まで、あらゆることが「性格の不一致」による離婚につながり得ます。

 

不貞行為」「DV」「借金」のような明確なものとは異なり、すれ違いなどから起きる様々な離婚原因を総括して「性格の不一致」という言葉が使われているのです。

 

■離婚が認められない可能性も…本当は怖い「性格の不一致」

 

「性格の不一致」によって離婚しようとするときは、原則、双方の話し合いによる“協議離婚”という形を取ります。ただ、協議離婚は双方の同意があって成り立つもの。気をつけたいのが、相手が離婚を拒否した場合です。

 

実は、どちらかが拒否をしていると「性格の不一致」による離婚は認められにくいのが現状です。「調停や裁判に持ち込めば相手が拒否しても離婚できるのでは?」と考えてしまいますが、「性格の不一致」は法的な離婚理由としては認められていません。つまり、調停や裁判では、「性格の不一致」は離婚の正当な理由とはならず、一方が離婚を拒否していれば要求が取り下げられてしまう可能性が高いのです。

 

また、「性格の不一致」は、「不貞行為」や「DV」のようなどちらかが明らかに悪い(有責)なものではないとみなされており、慰謝料の請求も難しいとされています。例外的に、「束縛症で相手の行動を著しく侵害する」などの度を超えたものがある場合や、すでに婚姻関係が破綻して長期の別居(約5年)をしており、将来にわたって関係修復の可能性がない場合には、調停などで離婚が認められるケースもあるようですが、クリアするには非常にハードルが高い条件が必要になります。

 

どうしても離婚をしたい場合は、気は重いですが彼を説得して「協議離婚」を成立させるのがベストです。それでも応じてくれない場合は、費用はかかりますが弁護士に一度相談してみるのも手です。

 

☆まとめ☆

 

「性格の不一致」は、離婚原因としては最も多いものでありながら、法的には正当な離婚理由とはされていないのが現状です。お互いが離婚を認めていれば問題はありませんが、片方が拒否をした途端に非常にややこしい問題になり得ます。

 

愛情が冷め切ってしまっただけならともかく、相手を心底嫌いになってしまった場合は、離婚ができずに前に進めないのは非常に辛いものがありますよね。

 

こうなると粘り強く夫と話し合いを続けるか、弁護士に相談しつつ、婚姻関係を継続し難い理由の証拠をコツコツと積み上げて戦っていくより他にありません。

 

侮れない「性格の不一致」による離婚。円満な家庭のカギは、お互いが少しずつ妥協しながら歩み寄って行けることです。もしもこれまで夫にばかり変わることを強いていたと気づいたら、少し自分が変わる姿勢を見せてみましょう。彼も自分の態度を改め、関係が改善する可能性もあるかもしれませんよ。

 

 

(文/こまち 画像/123RF)

 

 

 

 

 

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