妻の浮気が離婚原因だった場合、親権はどうなる?

離婚の原因は自分の浮気。やはり、この場合親権を手放すしかないのでしょうか。本記事では、妻の浮気が原因で離婚する場合の親権争いについて、離婚調停時の判断ポイントとなるものを整理してみたいと思います。

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浮気は男性がするもの、というイメージがまだまだ根強いですが、意外と女性が浮気に走るケースも少なくありません。

 

原因は一瞬の気の迷いだったり、日常的な夫への不満だったり様々あるかと思います。ただ、浮気は幸せだった家庭でさえ一瞬で崩してしまうほどに破壊力があるもの。もしも夫が妻の浮気を知ってしまった場合、関係が修復不可能になり離婚を要求してくるかもしれません。さらに、その選択の先に子供の親権争いが勃発する可能性があります。

 

離婚の原因は自分の浮気。やはり、この場合親権を手放すしかないのでしょうか。本記事では、妻の浮気が原因で離婚する場合の親権争いについて、離婚調停時の判断ポイントとなるものを整理してみたいと思います。

 

■離婚の原因と親権はほとんど関係ない

 

離婚の原因を作ったのは自分なのだから、親権は当然相手にとられてしまうものだと思ってしまいますよね。ですが、実は離婚の原因と親権は全く別の話です。

 

親権がどちらに行くかを判断するのに最も重要視されるのは「子の福祉」。いかに子供により良い生活環境を与えられるかが大きなカギになります。つまり、離婚の原因を作ったのがどちらであるかは、そこまで親権を決める上で重要なポイントではないのです。

 

そうなると、より収入が上回っている方に親権がいくのでは?と思いがちですが、最も大切なのは、経済力よりも「子供をきちんと育てられるかどうか」。特に、今までの状況になるべく近い生活を与えられる、つまり「現状維持」ができる方が有利になります。

 

となると、これまで主に家事・育児を担ってきた方に親権がいく可能性が高くなります。そのため、例え離婚原因が妻の浮気であろうと、日本では妻側が親権を勝ち取るケースが多くみられるのです。特に、子供が幼いほど母親が有利になると言われています。

 

■こんな場合は夫に親権が行く可能性があります

 

ただ、浮気という勝手な理由で家庭を壊したことが全く勘案されないわけではありません。状況は様々ですが、夫に親権を取られてしまうケースもあります。以下のような場合は要注意です。

 

①妻がネグレクト気味であった場合

不倫関係に心を奪われて、家事・育児を犠牲にしていませんでしたか?家事・育児を夫がきちんとフォローしていた場合は夫に子育て能力があると認められ、親権を取られてしまう可能性があります。本来、家族のために費やすべきだった時間やお金を不倫関係などに浪費していたかどうかは、重要な判断ポイントになります。

 

②子供が父親について行きたいという意思を示した場合

子供が夫側と一緒に暮らしたいという意思を明示した場合は、親権が相手に行く可能性がぐっと高くなります。子供の意思は、親権を決定するに当たって大きなウエイトを占めます。

 

③夫が日常的に子育てに協力的だった場合

夫がこれまで、子供にミルクをあげる、おむつを替えるなど、子育てに積極的だった場合は、家事・育児の能力があるとみなされ、親権を持つ資格があると判断される場合があります。

 

④夫が子供との時間を十分に取れるとみなされた場合

夫の職場環境も、親権獲得の有無に関わってくる場合があります。残業時間が少なめだったり、子供関連の急な休みに理解を示してくれる職場であることが証明できた場合、父親だけでも子育てができると判断される可能性があります。

 

☆まとめ☆

 

自分の浮気が原因で家族崩壊に至った場合、自身の行動を省みなければならないことはもちろんですが、子供の親権についてはいったん冷静になって考えてみましょう。

 

過ちを犯したとはいえ、これまで子供を大切に思って育ててきた自負があるのなら、簡単に親権を手放すべきではありません。子供の将来にきちんと支えられる方が親権を持つべきです。

夫側も親権を譲ろうとせず、夫婦間で答えが出ないのならすぐに諦めるのではなく、弁護士などの専門家に相談してみましょう。

 

 

(文/こまち 画像/123RF)

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