シングルマザー!悲しい別れとの向き合い方

特に死別でシングルマザーのなった方の心情は他人には図り知れないほどの悲しみがあると思います。今回は特に、死別によってシングルマザーになった方への、悲しみとの向き合い方をお伝えします。

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自分から離婚を切り出し別れた方、事情があってやむを得ず離婚という選択をした夫婦、夫と死別してシングルマザーになった方、シングルマザーといってもシングルになった事情は色々だと思います。いずれにしても、離婚は結婚より大変と言われるくらい、精神的にも疲労しますし、今まで二人でいたところが一人になるというのは寂しさもあるでしょう。

 

特に死別でシングルマザーのなった方の心情は他人には図り知れないほどの悲しみがあると思います。今回は特に、死別によってシングルマザーになった方への、悲しみとの向き合い方をお伝えします。

 

■死別後の心理プロセス

 

死別を経験すると、次のような心理的過程の段階があると言われています。

 

◎現実逃避

大切な人の死の直後は、人はその死を受け入れられず、あたかもその人はまだ生きているような言動をします。

 

現実から逃避することで、死をなかったことにする。強い悲しみから逃れるための自己防衛の一つで、嘘であってほしいという気持ちが強く、無意識のうちに、「嘘であってほしい」が現実になり、残された人の中では、あたかも死が嘘であるように認識されるのです。

 

◎パニック

現実逃避の段階を経て、“死”を認識すると、今度はパニックに陥ります。嘘であってほしいと願っても、死んでしまったことが事実なのだと、どうすることもできない現実を突きつけられ、もがき苦しむ状態になります。

 

◎虚脱

パニックの時期が過ぎると、今度は何に対してもやる気が起きない無気力状態になったり、何をしていても涙が止まらなくなったり、大切な人の死を「自分のせいだ」と自分を責めて自己嫌悪に陥るなどの段階になります。特に子どもがいるママは「私がしっかりしなきゃ。こんな状態では親失格だ」などと自分を追い込みやすくなります。

 

◎適応

数々の悲しみの段階を経て、自分の世界にこもらず、少しずつ外の世界にも適応していけるようになり、自分の人生を歩めるようになります。ただし、悲しみが全くなくなるわけではないですし、亡くなった人のことを忘れるというわけではありません。むしろ、亡くなった人への思いをも消えるわけではないということも受容できたうえで、新たな人生を踏み出していけるようになる状態です。

 

もちろん人によって心情はさまざまですし、各段階がどのくらいの期間あるのかも違いますが、一般的に心理学では上のような過程をたどると言われています。ですから、今、自分はどの段階にいるのかを客観的に見つめることも、現実を受け入れる一歩になりますし、また、この悲しみがずっと続くわけではないとわかると思います。

 

とはいえ、悲しみの渦中にある人は客観的に冷静に物事を考えられないのは、上に紹介したように当然のこと。悲しみから無理に離脱しようとせず、悲しみをあるがままに受け入れ、泣きたいときは泣いて、何もしたくない時は何もしない。死別を経験した人は、悲しみと希望を行ったり来たりしながら、回復したと思えばまた悲しみに打ちひしがれ、を何度も繰り返しながら回復していきます。自然と回復できるまで、いっぱい悲しんでいいのです。

 

■周りの人の協力も大切

 

当事者が周囲に相談できるようになるまでは時間がかかります。周りでその様子を見守る方も心配して声をかけたくなると思いますが、無理に話させるようなことはかえって逆効果です。本人が自分から相談できるようになるまで、そっと見守ってあげて下さい。くれぐれも、「大丈夫だよ」とか「元気出して」と励ますのは要注意です。励ましてはいけないというわけではありませんが、「私がしっかりしないと」と、本人を追い込んでしまう恐れがあります。

 

周囲の人も、上で紹介したようなプロセスがあることを理解し、本人のできないことは無理にさせず、フォローして、自ら回復に向かうのを見守るという気持ちでいていただけるといいかと思います。

 

☆まとめ☆

 

死別は経験した人にしかわからない悲しみがあると思います。自分の気持ちを聞いて欲しい、同じような人と話したい、そんなときには遺族会などに参加されるのも、共感しあえる方々と出会え、回復のための一歩、立派な社会参加になります。

 

どうぞ「ひとりではない」ということを思い出して、ゆっくりゆっくり回復されることを願っています。

 

 

(文/ぶー 画像/123RF)

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