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余裕のあるシングルマザーになるために

シングルマザーの多くが時間的にも経済的にも、子育てしていくうえで余裕を失っているようです。しかし、きちんと生活設計をして、余裕に見える子育てをしているシングルマザーもいます。これからシングルマザーになる人も、今シングルマザーで余裕がないと感じている人も、どういうことを工夫すれば今より余裕がある子育てができるのかを考えてみませんか。

■シングルマザーの大半に余裕がない理由

シングルマザーが子育てに余裕がないという理由の多くが、就労収入の低さにあります。厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、平均して、月収16万円、養育費4万円という状況で生活に精いっぱいで貯蓄をする余裕がないといいます。

また、パートだけでは稼ぎが足りず、夕方からも働くために時間的にもゆとりがなくなってしまうシンママも少なくはありません。正社員で働いていても、帰ってきて子育てのほか、家事もしなければならないので、1日フル活動しているシンママも多いですよね。

■シングルマザーが今より子育てで余裕を持たせるためにできること

シングルマザーは少しでも今より子育てが楽になりたい、稼ぎたいと思っている人が多いでしょう。そのためにできることをまとめました。

◎もらえるお金はもらっておく

児童手当のほか、ひとり親になったらもらえる児童扶養手当があります。また、ひとり親向けの支援制度が多数あります。確認もれ、申告もれがないかを確認しましょう。

また、養育費も大事な収入源です。現在養育費を受けているシンママは全体の24%(厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」)ほどしかいません。このようなことにならないように、公正証書に残しておくことも必要でしょう。公正証書には法的な効力があるので、未払いになったときに対処ができます。

◎正社員になって働く

パートやアルバイトだけでは十分な収入を稼ぐことができません。正社員は安定した給与がもらえる以外にも、各種保険に入っていることやボーナスが出ることなどのメリットもあります。

なるべく正規雇用や安定した収入につながる資格や免許を取り、社員として、あるいは収入が高い仕事につくことが理想です。資格や免許取得にかかる費用は、国が費用を負担してくれる制度がありますので、上手に活用しましょう。また、介護福祉士などの資格講座を無料で開いている自治体もあります。

◎実家や公的なサービスに頼る

仕事をしていて忙しいシングルマザーにとって、余裕を持って子育てをすることは難しいでしょう。子どもがいると、病気をしたり、ママが病気をすれば子どもの世話が難しかったり、いろいろな問題が発生します。

そんなときには子どもの面倒をみてくれる親や保育サービス、ベビーシッターなどを利用しましょう。シングルマザーであれば、ベビーシッターを格安で利用できたり、自治体の職員が家庭訪問してくれたりする場合があります。

◎家事は手抜きをする

子どもに毎日手作りのご飯を食べさせてやりたい、部屋はきちんと掃除しておきたい、という心がけはとても立派です。でも、それが負担となって子どもの相手ができないとか自分自身が疲れてしまっていたりする場合には、家事も手抜きしましょう。

お惣菜を買ってきたり、冷凍食品を利用したり、食事面ではいくらでも手抜きができます。そして、掃除の回数も減らしましょう。洗濯物も洗い替えに困らなければ、2日に1度でも大丈夫です。時間的に余裕がないママは、2日に1日はそうやって時間を作る工夫をしてみましょう。

◎ポジティブに生きていれば余裕は生まれる

シングルマザーは悪いことばかりではありません。離婚してよかったと答える人が多いのも事実です。どんなに苦しくても子どもがいてくれてよかったと自信を持って語るシングルマザーもいるのです。

シングルマザーには守るべきものがあります。母親であれば、生活がどんなに苦しくても子どもがいれば頑張れる、子どもこそかけがえのない存在であり、その笑顔で頑張って来られたというシングルマザーはたくさんいます。こうしてシングルマザーは精神的に強くなり心に余裕が生まれます。

◎子育てを終えた達成感

シングルマザーになったその日。子どもだけは何がなんでも立派に育てようと誓ったのでないでしょうか。苦しい生活の日々の繰り返しで気がつくと子どもが成人、就職、結婚をする年齢になります。そこに母親としての達成感、充実感があるのではないでしょうか。

苦しいなかにも誰かに気を使うことがなくなり、自分の好きなように生活ができるので気持ちに余裕は生まれてきます。

■就学援助で子育てにここまで余裕が生まれる!

◎就学援助制度って何?

就学援助制度とは、文部科学省により学校教育法に定められた「経済的理由によって、就学困難と認められる児童生徒の保護者に支援を与えなくてはならない」との考えのもと、児童生徒の就学を支えるための制度です。現在では各市町村主導で行われています。

そのため、国として統一的な基準はなく、各自で居住する市町村の自治体に確認する必要があるため情報収集には注意が必要です。

◎就学援助制度の内容は?

主な援助は、学校教育を円滑に実施するための費用の補助です。具体的な補助対象品目は、学用品費、体育実技用具費、新入学児童生徒学用品費等、通学用品費、通学費、修学旅行費、校外活動費、医療費、学校給食費、クラブ活動費、生徒会費、PTA会費などです。

☆具体例から紐解く

具体的にいくらくらい受給できるのか気になるかと思います。東京都板橋区を例にして見ていきましょう。

まず学用品費は小学生が1万4760~1万8480円/年、中学生が2万9520~3万3240円/年もらえます。また、通学費に関しては、実費額もらえ、修学旅行、移動教室に関しても上限はありますが実費額もらえます。その他にもいろいろあり、年に5万円以上支給されるということもあり得ます。

とても充実していますね。注意点は、市町村によって、援助対象者の分類が行われそれぞれの援助内容が異なる場合があることがあります。一部の補助が受けられない可能性があります。

◎就学援助を受けられる基準とは?

どのような人が就学援助を受けられるのか気になりますよね。文部科学省が定めている基準においては、要保護者と準要保護者が就学援助を受けられるということになっています。要保護者とは、生活保護の対象者という定義がなされています。

一方で準要保護者は、生活保護の対象者に準ずる程度の困窮者ということで定義は市町村の自治体に委ねられています。

この時点で、生活保護の受給者が就学援助を受けられるということは分かりましたが、それに準ずる者という定義が曖昧で自分が就学援助を受けられるのか分かりにくいと思うので、例を取って解説していきたいと思います。

☆具体例から紐解く

東京都板橋区の例を取りたいと思います。板橋区では、援助を受けられる対象の人を生活保護の対象者と、板橋区教育委員会が定める所得基準以下の方と定めています。そのうえで、所得基準の例も出してくれています。

パターン①

母親が30歳で小1の子どもがいる母子世帯の場合が想定されており、このとき所得基準額は286万8000円となっています。

パターン②

母親が35歳で小1と小3の子どもがいる母子世帯の場合が想定されており、このとき所得基準額は361万2000円となっています。

家族構成や年齢によって違いますが、目安として自分の年収と照らし合わせて考えてみるとより身近に感じられると思います。

◎就学援助の受給に必要な手続きとは?

必要な手続きに関して確認していきます。注意してもらいたいことは各市町村によって就学援助の手続きは違うということです。目安として知るために、今回も先ほどと同様に東京都板橋区の就学援助制度を例に取りたいと思います。

板橋区ではまず前提条件として、以下のものがあります。

①区内の住民票を持っていること

②税の申告を済ませていること

そのうえで、手続きを確認していきます。

新しく受給を希望する方は、4月上旬に学校から配布される「就学援助費受給希望調書兼委任状」に必要事項を記入し担任の先生に渡した後、申請書がもらえ、申請書を提出すると、7月上旬に判定結果が出て受給できるか決まるというかたちになっています。

板橋区立以外の国公立小中学校に通学されていて援助を希望する人は、「就学援助費受給希望調書兼委任状」に必要事項を記入し、学務課学事係に提出し7月上旬の判定結果を待つという流れになります。

手続きとしては単純な書類提出なので、あまり面倒がかからないところはいいでしょう。

~おわりに~

子育てもしながら一家の大黒柱として働くシングルマザーは、とても素敵です。たくさん働いても男性並みに給料がもらえないシングルマザーに対する支援は、まだまだ不十分だといえます。

しかし、当面期待できないものを待っているよりも自分からできる範囲で動き出すことを始めてみましょう。一つだけでもやってみることで、今より少しなにか余裕が生まれてくるかもしれません。

(文/ゆー、ルーミス 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

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