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未婚のシングルマザーの子どもの戸籍は一体どうなるの?

婚姻を結んでいない段階で子どもができて、どうしていいか分からないまま中絶できる周期を過ぎてしまい、相手の了承を得られないまま赤ちゃんを出産することになったママ。そんなママも少なくないと思います。

携帯電話の普及で出会いの幅が広がり、男女が付き合うきっかけも増えているこの頃。そのなかで自分のしたことに責任を取らない腑抜けた男も確実に増え、結果未婚の母も後を絶たないという現実があります。

ママが一人で産む!と決めた場合。パパがいない赤ちゃんの戸籍ってどうなるでしょう?また子どもを親(パパ)が認知しないという事は一体どういうことなのかについても触れていきたいと思います。

■未婚のママが出産した場合の子どもの戸籍

母子手帳の交付と共に渡される出生届。産まれて14日以内に役所に提出することが義務付けられています。役所で受領されたあとは、ママが未婚の場合はママの戸籍に子どもが入ることになります。この時相手の男性が赤ちゃんが自分の子であることを認知していない場合、出生届の「父」欄は空欄にしておきます。これで戸籍の父親欄も空欄になります。

後から相手が認知し、婚姻となった場合も、子どもの戸籍を取った後でも争いがなければすんなり姓の変更・戸籍連名の変更が可能です。ママが未成年で両親の戸籍の傘下にある場合は、産まれてきた赤ちゃんも両親の戸籍下に入ることになります。

また、未婚のママでも受けられる手当が児童育成手当(呼び方は市町村によってバラバラ)です。そのほか、ひとり親家庭が受けられる手当も申請すれば受給できますので、きちんと役所で話を聞き、受付をしましょう。

ちなみに出生届の提出期限を守らなかった場合、罰金がある市町村もありますのできちんと下調べしておきましょう。

■戸籍がないとどうなるの??

戸籍がない子の不自由さがどういうものかご紹介します。戸籍がないと健康保険の受給がないために全額自己負担で病院にかからなくてはなりません。

幼稚園・小中高等学校にも通えません。公立の義務教育であっても同じこと。通学には戸籍が必ず必要となります。また先々では車の免許やパスポートも取れない。就職できない。一人暮らしもできない。

身分証明書がないと、このように当たり前のことができなくなってしまいます。

■未婚のシングルマザーにとって、「認知」をもらうことの意味とは?

妊娠が発覚したけれど、彼との結婚はしない未婚のシングルマザーの場合、彼に「子どもを認知してもらう」かどうかについて考える必要があります。

「認知」とは、要するに親には婚姻関係がなくても、彼が子どもの父親であるということを法律上で認めてもらうこと。つまり、この手続きを踏まなければ、いくら言葉のうえでは、血縁関係があることを認めていたとしても、法律上では、彼と子どもは赤の他人ということになってしまうのです。

本記事では、認知を得ることによって、子どもにとってどのようなメリットがあるのかをまとめてみました。

◎子どもの養育費取得の権利を得る

認知をもらうことによって、親と子の間には扶養義務が生じます。つまり、子どもの養育費をもらう権利を得るためには、認知を取得しておくことが必要不可欠なのです。シングルマザーになるにあたって、経済面にわずかでも不安があるのならば、必ずもらっておきたいところです。

ただし、扶養義務は「互いに」生じますので、例えば父親が自己破産したような場合には、子どもが父を扶養する義務も生じてしまうという点は、デメリットとして覚えておく必要があります。

◎財産分与の権利を得る

認知を取得しておくことで、子どもが父親の財産分与を得る権利を取得することができます。本来、非嫡出子(婚外子)は、財産分与を受ける権利を持っていません。ですが、認知を得る手続きをしておくことで、相続について、嫡出子(婚姻関係のある男女の間に生まれた子)と同様の権利を得ることができるのです。

また、定期的に養育費が振り込まれているなど、父親による扶養の意思を確認できている場合に限りますが、認知をしておけば、子どもが18歳になる前に父親にあたる人物が亡くなった場合は、子どもの遺族年金受給資格も得ることができます。

◎子どものルーツを明らかにしておくことができる

もしも、認知を得なかった場合は、子どもの戸籍上は父親が空欄になってしまいます。もしも母が、父親について何も話すことなく亡くなった場合、子どもは自分の父親は誰なのかを知る術がなくなってしまうかもしれません。

また、子どもが大きくなってから、父親にあたる人に「認知をしてもらえなかった」ことを知った場合、悲しい思いを抱いてしまう可能性もあります。

■認知を取得する方法

最も簡単な方法は、「任意認知」をすることです。つまり、彼の同意の下で「認知届」を指定の自治体に提出するという方法です。提出するタイミングは、まだ子どもが母親のお腹にいる間でも、出産した後であっても可能です。

ただ、必ずしもスムーズに行くとは限りませんよね。もしも彼が認知を渋った場合は、「裁判認知(強制認知)」という方法を取ることが可能です。つまり、裁判所に訴えを起こすことで、生物学上、彼と子に血縁関係があることを、裁判所に認めてもらうという方法です。

労力や裁判費用などもかかりますが、養育費などを請求する場合には必ず踏まえておくべき手続きになります。

また、仮に出生前後で認知取得の手続きをしなかったとしても、父親の死後3年までは訴えを起こすことが可能になっています。「認知をもらう」というのは、本来子どもの権利なので、子ども自身が調停の申し出をすることも可能です。

■未婚で2人目を妊娠した。周囲への報告はどうやって?

未婚で2人目の子どもを妊娠した場合、とてもおめでたいことではありますが、周囲になんて報告したらいいのか悩ましいところでもあります。とくに、日本では未婚のシングルマザーへの理解は不十分であるため、身内や勤めている会社への報告はどのように切り出したらいいのかとても難しいところだと思います。

デリケートな問題であるため、どこまでをどのように報告するべきかも悩みますよね。ここからは、自分の子ども・親・職場へ妊娠を報告をする際に、それぞれ気をつけるべきポイントをまとめました。

◎子どもにはなんて説明したらいい?

2人目を妊娠した場合、一人目の子どもにはどうやって説明をしたらいいのかというのは大きな悩みどころ。この場合は、子どもの年齢にもよるところがあるかと思います。まだ子どもが幼いのであれば、あまり詳しく話す必要はないかもしれません。子ども自身もあまり深く考えず、単純に兄弟ができたことを喜んでくれる場合もあるかと思います。

ただ、周りから余計なことを言われたりすることなどにより、成長するにつれて母に対して疑問を持つようになると思います。いつか、直接またはさりげなく質問をぶつけてくることがあるかもしれません。そのときには、子どもを傷つけないように注意しつつ、正直に話してあげましょう。

◎親への説明はどうする?

誰よりも自分を心配しているからこそ、最も理解を得るのが難しく、もめてしまう可能性も高いのが親への報告だと思います。

この場合は、妊娠が分かり、見込んで産むことを決意した段階でできるだけ早く伝えることをおすすめします。なんの前触れもなしに、突然お腹が大きくなった娘を見たときに受けるショックもありますし、ある程度親にも心を整理する期間は必要です。また、言おう言おうと思って先延ばしにしている方が自分自身にもストレスがかかります。

もちろん、激怒する親もいると思いますし、多くの親がそのような反応を示すと思います。親からすれば、自分の子どもがなぜそんな茨の道を進まなければいけないのか、きちんと子育てができるのかということなど、あらゆる面で心配が渦巻くからこその感情だと思います。

少なくとも、自分自身は熟慮の末の結論であり、今後の生活をしっかりと思い描いているということを伝えましょう。それでも怒りが収まらない場合もあるかもしれませんが、そのときは、お互い冷静になるまで少し距離をおいてみるのも手です。

落ち着いた頃に可愛い孫の顔を見せたいという連絡をして見てはいかがでしょうか? シングルでも立派に2人を育てているという状況が分かれば、親もだいぶ安心して気持ちがほぐれるはずです。

◎職場には説明するべき?

産休や育休を取得するのなら、やはり周囲にもそれなりに負担をかけますので、できるだけ早い段階で上司へ報告することは大切です。

ただ、未婚での妊娠というと、好奇の目を向けてくる人もいるかもしれません。特段、プライベートなところまで詳しくいう必要はないので、出産予定日や産休希望のタイミングなどの、必要事項を伝えるだけでいいと思います。

話したくないことまで詮索をしてくる人もいるかと思いますが、のらりくらりと交わすのも、こちらも開き直ってありのままを話してしまうのも間違いでは無いと思います。会社の雰囲気や、自分自身がどうありたいかを考えたうえで慎重に対応しましょう。

☆まとめ☆

妊娠が発覚した後、彼と散々揉めた末にシングルマザーとして生きていくことを決意したという方もいますよね。そのような場合、一連のやり取りですでに疲れてしまい、もうこれ以上彼と関りたくないと思ってしまうことも当然あるかと思います。

精神的に疲れ切ってしまっている状態で、裁判で認知を得ようとするのはとってもハードルが高く感じてしまうと思いますが、認知は子どもが得られる権利です。

養育費などを得ておくべき状況の場合は、将来にわたって安心して暮らすことができるよう、なんとか子どものためにもう一踏ん張りしておきたいところです。

(文/namiki、こまち 画像/123RF)

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