シングルマザーが子どもと一緒にプリキュアを見る!

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プリキュアシリーズはテレビ朝日系列で女児向けのアニメです。「なんだ、子供向けアニメか」と侮るなかれです。日曜の朝から、しかも子供向け番組で案外センシティブな事柄を扱っているのに驚きです。

 

母子家庭の話題も取り上げられています。登場人物で、ほまれの家庭も母子家庭で、両親はほまれが小さい頃に離婚しています。今は母親の祖父母の家で暮らしているのです。

 

ほまれの母親は母子家庭ではあってもあっけらかんとした性格のようで、前向きに行きている人です。生活感があまりなくファッショナブルな雰囲気です。

 

設定でははっきりとはしませんが工事現場で働いているような感じです。女性でありながらも母子家庭であるがため、しっかりと強く行きている母親の様子を描いています。祖父母に家だからと甘えてきているわけではなさそうです。

 

仕事はガテン系で男に混じってクレーン車を操作しています。実際、最近は工事現場で働く女性の姿も増えて来ています。ただ大型クレーン車を操作できる女性は少ないでしょう。

 

それをあえて演出するところに、社会からは比較的弱い立場というイメージの母子家庭を炙り出して、過酷な社会でも一生懸命生きているんだというところを見せているいるのではないでしょうか。

 

女性だって男並みには働けるし、経験を積めば男以上の仕事だってこなせるんだという作者のメッセージを感じます。

 

もちろん現実はそう簡単にいかないのも事実です。母子家庭で女が働くといえば、昼間ならパートやアルバイト、正社員は厳しいのが現実です。そのために、効率よく夜働く母親もいます。

 

社会が昔より母子家庭を受け入れ始めていますが、欧米に比べればまだまだです。そして娘であるほまれは、母親が、父親が好きだったフィギュアスケートを続けてもいいと賛同してくれたことで、母親に感謝している様子が伺えます。

 

その母親は、娘を信じ、自分が決めたことは最後までやり通す。投げ出そうとしら叱るし、躾ける時は厳しくしつける。でも子供がピンチの時は直ぐに駆けつけるそんな母親像です。

 

ただ子供の性格もありますからやみくもに介入することがベストではないでしょうけど。でも子供は母親を見ています。祖父母と一緒に暮らしてはいますが、女手一つで育ててくれた事を子供ながらに理解して感謝しているのです。

 

「プリキュア」には他にも母子家庭があります。黄瀬やよいが5歳の時に父親や逝去して以来、母子家庭で育ちました。“やよい”という名前の由来は父親の思いが込められたある思いがあるのですが、亡くなった父親に感謝し、お母親を助けて、料理も自分でできる女の子です。芯がしっかりした頑張り屋さんでもあります。

 

アニメでありながら、ここまで現代社会の問題を掘り下げて、視聴者に考えさせるものは他にはないでしょう。

 

母子家庭は増加傾向にあります。それぞれ事情を抱えて離婚・死別を経験したママ。子供とこの先生きて行くためには強くなくてはなりません。そしてくよくよ考えてもダメです。前向きにこのアニメに出てくる母親のように希望を持って、生きることが大切です。

 

社会に対しては、女性だってできる仕事はたくさんある。今の日本には活躍する場がなさすぎる、そう訴えかけているのです。

 

「プリキュア」が何かいい考える契機になるといいですね。世間の目、地方自治体の役割、母親と子供の関係。母子家庭にはまだまだみんなが取り組まないといけない問題があります。

 

でも子供の目は正直です。頑張っている母親をしっかり見ています。そして何をすればいいのか、いち早く自主的に考えるようになります。子供の成長が母親の成長のバロメーターなのかもしれません。

 

 

(文/ルーミス 画像/123RF)

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