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シングルマザーにとっては全てが自己責任? 離婚・貧困・子育て

「離婚をしたのは自己責任だろう!」「勝手に子どもを作って勝手に離婚して子どもがかわいそう」など、シングルマザーに対する風当りはまだ厳しい世の中でもあります。しかし、どんなシングルマザーでも勝手に結婚し、妊娠したわけではありませんよね。相手があって結婚、出産します。勘違いや誤解もあることは社会的にも周りに知ってほしいところです。

■シングルマザーも悩み、苦しんでいるということ

確かに夫婦が離婚すれば片親になるので、子どもがかわいそうと思われることが多いですよね。子どものためにも我慢すればいいのに…という意見も多いでしょう。ですが、両親が揃っていれば必ず幸せな家庭ですべてに恵まれているでしょうか?

結婚していても家庭を顧みない夫もいれば、仕事もせず、パチンコをしたりフラフラして妻がパートや正社員として働いて家族を養っている家庭もあるのです。

女性としては、結婚して子どもが生まれて「こんなはずじゃなかったのに…」「これなら、私一人が仕事をして子育てしてるのと同じじゃない!!」という不満が出てくるので離婚がちらつくのも当たり前です。

こういう家庭の場合でも、シングルマザーになった母親の自己責任といいきれるのでしょうか? 「男を見る目がないからでしょう」といった意見もありそうですが、夫である男性には全く非がないといえるのでしょうか?

夫のギャンブル癖や働かない夫、女性関係にだらしない夫、借金ばかりで家計からもお金を持ち出して遊ぶ夫、こういう夫だと妻が見切って離婚になっても仕方がないのでは?とも思えますよね。

◎離婚や子どもに対する自己責任

勝手な判断で離婚したわけではなく、考えて、考えて悩んだ結果として、子どものことも考えて離婚しているシングルマザーもいます。もちろん、離婚するときには不安もありますよね。

逆に、「あー、清々した!」というシングルマザーもいて、気持ちはそれぞれなのですが、やはりこの先自分が背負っていく子どもと自分の人生について考えると、すべてにおいて一人で抱えなくてはならないというプレッシャーはとてつもなく大きいはずです。

ときには、これで良かったのか、正しい判断だったのか、子どもを犠牲にしたんじゃないのか…と考えることだってあります。人からいわれなくても、責任を感じているのは確かなのです。

離婚後の生活をいろいろと細かく考えているゆとりのない場合もあります。この場合は、DVや夫の失踪、突然の死別もあります。これに関しても事情を知らない人は、勝手に自分で離婚したんだから「自己責任だよね」という言葉を使って話していたり、SNSなどの発言できる場所での投稿でも見たりします。

離婚の詳しい事情を知らない人が、すべてをシングルマザーの自己責任という考えで、意見をしたり責めるような言葉を使うべきではないと思うのです。

■自己責任・シングルマザーが自覚すること

シングルマザーが子育て、家事、仕事、その他のすべてを一人でこなしながら生きていくのは、離婚した時点で当たり前といえます。自分でやらなければならないことが増えるのは、離婚を決めた時点で分かっているはずです。

ここが、きちんと分かっていないと…。一人でできない、誰も分かってくれない、私だけどうしてこうなるの?という不満が出てくるのは確実だと思うのです。自分でできることは自分でするという覚悟がとても大切です。人に頼ろうと思えば、あれもこれもできないから「助けて」といえば最初は助けてもらえるでしょう。

しかし、そうそう人は助けてばかりはくれません。自立することをしっかり覚悟しておかないと、自己責任という意味で欠けてしまうのではないでしょうか。

なんでも頼めばいい、やってもらえばいい、という考えは自分が本当に困ったとき以外は持たないほうがいいかもしれません。これは自分のためでもあり、子どもが成長していく過程で家族で協力することを学ばせるいい機会にもなります。

◎別れた夫には責任はないのか?

別れた夫には何の責任もないのか?といえばそうではないですよね。別れる原因はそれぞれですが、子どもは悪くありません。子育てに関して別れてからも協力してくれる夫もいると思います。

養育費をきちんと払ってくれる夫もいますし、全く払わず子どもに関しても、もう関係ないという夫もいます。こういう夫は最初から愛情がなかったのかもしれません。

そういう人だったと思うしかないようにも感じますが、離婚前に養育費の請求はきちんとしましょう。払わない夫がほとんどなのですが、話し合うことも子どもへの親の自己責任として必要です。

離れて暮らしても親子ですから、子育てに協力する義務はあります。シングルマザーが稼いだお給料だけで子どもを高校、大学へと進学させるのは本当に苦しいものです。そんなときに、協力してもらえる関係になっておくのも離婚後の親の在り方だと思います。離婚したときの状況にもよりますが…。

■シングルマザーの貧困・これって自己責任?

マスコミやテレビでも母子家庭の貧困が取り上げられていますね。シングルマザーへの非難はものすごい意見が多数あります。シングルマザーもなりたくてそうなっているわけではないのですが…。

人のことは、本当にどうにでもいえるのが今の日本ではないかと思います。社会的な風潮シングルマザーの貧困は自己責任といったイメージを持たせているようにも思います。

「離婚するなら最初から子どもを作るな!」「養育費を請求しないのは、母親の怠慢だ!」「まともに子育てや生活ができないなら、産むな! 離婚するべきではない」「DV離婚でも母親が我慢すればいいこと」などなど、たくさんの批難があります。

こういう言い方ってないですよね。いざ、言っている人がシングルマザーの立場になったときにも同じことが言えるのでしょうか。

◎貧困の背景

母子家庭の貧困の背景には、雇用形態にも問題があるようです。子どもがいるから、仕事はできないでしょうとか、結局子どもがいるから…という理由で面接すらしてもらえないということもあります。

正社員にはなれず、パートの短時間勤務、保育園に預けてパート以外にアルバイトをして食いつなげているシングルマザーもいます。必死で働いているのです。

このことを知らずに、子どもがいるから無理という会社は、本当に人としてシングルマザーにも生活があるのだと分かっているのか疑問視してしまいます。これを離婚したあなたが悪い、仕事もろくに決まらない、働けないのは自己責任と言ってしまうのはシングルマザーだけの責任ではないように思います。

貧困問題も離婚も子どものこともすべてがシングルマザーの甘い考え方からくる自己責任だと言われるのであれば、本当のシングルマザーの苦労や悩み、頑張っていることを世の中が否定しているのと同じことではないでしょうか。

実際に、生活が困窮して食べるものもなく親子で亡くなってしまう母子家庭もあります。ここまでになる前に、母親が役所に相談に行ったりしなければ誰にも分からないことだったのだと思います。

ですが、母親が病気で働けなくなっていたり、うつ病になっているということも考えられますよね。うつ病であれば病院に行くお金がなかったかもしれない、病気の治療費もなかったかもしれないということも考えられます。

そのままにしてしまった母親に責任はあるでしょう。これは自己責任ですよね。苦しいからこそ、頼るべき場所に助けてほしいと言うのは決して恥ずかしいことでもなく、引け目を感じることもありません。

まずは、母子の健康と衣食住の安定のために生活保護という自立支援を受けるという方法もあります。ここでまたシングルマザーの怠慢だとか、甘えているといった意見をする人もいるのですが、本当にこういう状況の人が使うべき制度なのです。

周りの理解も本当に必要だと思いますし、シングルマザーの生活保護不正受給、偽装離婚で母子手当の不正受給も多いのです。そういうことをしているシングルマザーこそ、自己責任ということを改めて考えてほしいものです。

■シングルマザーはすべてが自己責任!? ネットや報道による大きな誤解、非難に負けるな!

シングルマザーはネット上でも、心無い誹謗中傷を受ける場合があります。ここでは、ほんの一例をご紹介します。

■シングルマザーに対する「自己責任」のネット上の非難コメントや誤解

いざ、なんどき自分が「シングルマザーになって困っているのは自己責任」と言われてもいいように、あえてネット上の非難コメントを載せることにしました。頑張っているシンママさん、この程度の誹謗中傷を受けてもゆるがない覚悟を持ってくださいね。

「日本の女性は、誰かに依存して助けてもらおうという姿勢が強い人が多すぎる。自分で考えることをしないし、そういう人は国からの支援に頼り切るのでしょう」

確かに、シングルマザーでなくて貧困に悩む家庭はいくらでもいます。しかし、シングルマザーはシングルでない家庭よりも国や自治体からの支援は手厚いのです。しかし、それでも足りないし働いているのにうまく稼げず悩んでいるシンママさんだっています。なかなかひとくくりにして、甘えた人ばかりとはいえないように思います。

「男を見る目をきちんと養ってください。女にとっての自立は、男の価値を正しくはかることにあります」

離婚したのは、自分自身の男を見る目がなかったせいだ、という厳しいコメントです。夫のDVや性格の不一致、浮気などが離婚原因となっている場合、相手選びに失敗したと思う人もいるかもしれません。しかし、結婚するまで分からないことも多々あったかもしれません。

だからこそ、今度もし再婚するとしたらもっと気を付けようと思う人もいれば、もう再婚はしないと決めている人もいるのです。

「DVをするような男性と結婚したことが悪いとは思いません。しかし、仮にその男性がDVをしてきたときに、どう生計を立てていくかということを考えずに、結婚・妊娠・出産をしてしまったことは無責任だと言わざるを得ません。そもそも、自分に十分な経済力がないのに、無計画な決定をした責任は自分で負うべきだと思います」

離婚して、子どもと生計を立てていくことに苦労しているシングルマザーは痛いほど痛感している人もいるかもしれません。しかし、やはり上から目線になっています。これまで家庭ありき、子どもありきで生活してきた女性には、ブランクもあり、夫なしでそれなりの経済力をといわれるのなら、ずっとフルタイムで走り続けていいかないと難しいと言わざるを得ないでしょう。

結婚する前に離婚のことを考えている人は少ないでしょうが、やはりDVに限らず、突然交通事故や病気で夫が亡くなることがあるかもしれないので、そういった万が一のことも考えて女性はしたたかに生きざるを得ないかもしれない、と考えさせられるコメントではあります。

■シングルマザーを理解してくれる、ネット上のコメント

「結婚前から夫のDVの性質を見抜くのはとても困難ですし、結婚してからは簡単に離婚できない状況を作られることが多いようです。子どもは暴力夫のもとへ残してはいけませんから、子どもを連れて出ていくも貧困と隣り合わせの日々。

一方で、自立できない状況に追い込まれた末、夫からの暴力を我慢して受け続けている人もいます。自己責任という言葉は本当に便利です。すべて片付いたような気がするし、それを言った自分はなんだか優位になったような気がして気持ちがいいんですよね」

確かに、自己責任という言葉は簡単ですが、やはりそれを使う人には思いやりがないように思われます。男性の本性を100%見極めることができるのか、それに結婚して付き合っていた頃と全くそのままの性格でい続ける人って少ないですよね。付き合うまではちょっと自分をよく見せようと頑張ってみる人が大半なのではないでしょうか。

離婚してシングルマザーになることが自業自得みたいにいうのなら、DVに耐えればいいといえばそうではないですよね。子どもに危害が及ぶかもしれないし、DVを受けている母を見る時点でもう十分精神的な被害にあっているといえるのですから。

さまざまなケースがあるので、ひとつのパターンだけをみてあれこれ決めつけることは難しいものです。その人の本当の実情を理解してからではないと、偉そうなことは言えないでしょう。

「母子家庭のお母さまばかりを叩くのはなぜですか。お母さまはみな必死で働いているのに。家庭を捨てた父親、暴力で家庭を壊した父親、養育費を払わない無責任な父親。責められるべきは無責任で横暴な父親ではないでしょうか」

子育てにおいてはとくに、母親ばかり責められることが多いですよね。父親はちょっと子育てをしただけで、イクメン扱いされるしいい身分だなと感じたことはありませんか。シングルマザーで苦労して弱音を吐きたくなることは誰だってあるはずです。

自己責任といわれると、切り捨てられたような悲しい気持ちになりますよね。しかし、離婚した原因や苦労の原因は、シンママの責任ではないのです。そもそも、夫が離婚の現認を作らなければ離婚しなくてよかったのだし、養育費をしっかり払っていてくれれば経済的には少しは楽になったはずなのですから。

「離婚前から安定した職業で働かなかったのが悪かったとおっしゃる方がおられますが、DV男は妻が働くのを妨害したり、働いても収入を取り上げたりするのです。想像もしないで他人を平気で責める人は現在お幸せということになりますが、人に対して想像力も持たず人を追い詰める思考はいかがなものでしょうか」

離婚理由がすべてDVというわけではありませんが、DVをする夫というものは、養育費もまともに払わず、結婚前もDVの本性を隠すのが非常にうまいと言う人がいました。自分第一なので、妻が家にいて自分のために尽くすことを求める男性も多いようですね。

自業自得とか自己責任という形で簡単に片づけて、その人を責めて解決するなら、皆とっくに幸せになっているでしょう。結論としては、人を責めてもなんにもならないということです。

~おわりに~

ネットや報道を見ると、シングルマザーもいろいろな離婚のかたちがあって、生活の大変さもさまざまだということが分かります。一部の人は、離婚を全て夫のせいにして、支援や制度に甘んじているせいで、一生懸命頑張っているその他多くのシングルマザーが責められるような結果になっているような気がしてなりません。

いずれにせよ、自己責任という言葉は悪い意味で用いられることが多く、責めているような言葉に聞こえなくもありません。責めるのではなく、社会全体で困っている人を支えようという、そういう流れになってくれることを願っています。

(文/tomo’s*、ゆー 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

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カテゴリ:ライフスタイル

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