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シングルマザーが知っておくべき保険制度

離婚届を提出したら、一息つく間もなくさまざまな手続きが降りかかってきます。なかには、速やかに行わなければならないものも…。その一つが「健康保険に関する手続き」です。手続きが遅れると、場合によっては医療費を10割負担しなければならない事態に陥ってしまいます。

元から自身が務めている会社の社会保険に加入しているなら、離婚した旨を伝えれば変更手続きをサポートしてもらえると思いますが、そうでない場合は自分で役所に出向くなりして行わなければなりません。

この記事では、シングルマザーが知っておきたい保険についてご紹介します。

◎脱会手続きについて

健康保険の加入先を変更する場合は、まずはこれまでの健康保険を脱会する手続きが必要になります。夫の扶養から抜けて国民健康保険に入る場合、あるいは国民健康保険から抜けて就職先の社会保険に入る場合などに必要な手続きを確認しましょう。

・夫の扶養から外れる場合

これまで夫の勤め先の社会保険に入っていた場合は、速やかに「健康保険資格喪失証明書」を手に入れるように動きましょう。これは次の加入先に提出する書類であり、元夫の会社から発行してもらうことになります。

発行に時間がかかる場合があるので、元夫を通じてできるだけ早く依頼しておきたいところです。元夫に手続きを依頼できないなどの事情がある場合は、その会社を管轄している年金事務所に問い合わせるのも手です。

・国民健康保険を脱会する場合

夫が自営業だった場合などは、国民健康保険に加入しているケースもあると思います。離婚をきっかけに就職し、今後は自身の勤め先の社会保険に加入したい場合などは、国民健康保険の脱会手続きを行う必要があります。

この場合は、「国民健康保険被保険者資格喪失届(役所のHPなどから書式のダウンロード可能)」「以前の国民健康保険証」「新しい健康保険証または資格取得証明書」を持参の上、役所にて脱会の申請を行いましょう。

なお、この手続きは資格を喪失してから(離婚届受理後)14日以内に行う必要があるので注意しましょう。

◎加入手続きについて

これまでの健康保険からの脱会が完了したら、速やかに新たな健康保険組合にて加入手続きを行います。

・新たに国民健康保険に入る場合

国民健康保険への加入手続きには以下のものを持参して、役所の窓口にて手続きを行います。

健康保険資格喪失証明書

印鑑

本人確認書類(免許証やパスポートなど)

マイナンバーカード(通知カードでも可)

・新たに勤め先の健康保険に入る場合

会社の所轄部署に申し出て手続きを行います。もしも、離婚後から新たな勤め先での勤務開始日までが少しでも空く場合は、その間の国民健康保険への加入が必要になるので注意しましょう。

◎国民健康保険の変更手続きについて

健康保険が変わらない場合でも離婚後の手続きは必要です。勤め先の社会保険に加入している場合は、所轄部署の指示に従って変更を行いましょう。

国民健康保険に加入している方は、「世帯変更」の手続きを行う必要があります。つまり、自分を世帯主として、子どもを被保険者にするための手続きを行います。人によっては、保険料などの観点から子どもは元夫の会社の健康保険の扶養として残しておく場合もあります。家計や元夫との関係性などから判断してくださいね。

また引っ越しを伴う場合は、まず転居前の管轄の役所にて脱会手続きを行い、その後転居先の役所にて加入の手続きを行う必要があります。面倒かもしれませんが、どちらかでまとめてはできないので注意しましょう。

■離婚するとき、今まで掛けていた生命保険はどうなるの?

健康保険については上記でご紹介した通りです。それでは、夫婦で掛けていた生命保険はどうなるのでしょうか。

◎生命保険は財産分与の対象です

財産分与は、婚姻中に二人で築いてきた財産を分けることをいいます。ですから生命保険も二人で協力して支払ってきた財産とみなされます。終身保険、養老保険、個人年金保険などで、掛け捨ての場合は対象にはなりません。それでは生命保険はどのようにして分ければよいのでしょうか?

・生命保険を解約して分配する

一番簡単な方法は、生命保険を解約し解約返戻金を分けることです。終身保険を掛けている人が多いと思いますが、この場合妻が受取人になっているケースがほとんどです。

万が一夫が亡くなったとき、生活のために妻が保険金を受け取るというケースです。でも離婚してしまうと、そのような考えはなくなりますね。妻が子どもを引き取って育てる場合、養育費というかたちで請求します。生命保険の受取人も離婚によって妻ではなくなるのですから、妻にすれば解約して分けてもらうのがベストです。

財産分与の対象である以上、解約をして解約返戻金を分けるというのが一般的な方法ということです。

・解約せずに継続する場合

保険は若ければ若いほど掛け金は安いです。そして年齢と共に掛け金は高くなり、条件も悪くなっていきます。そう考えると解約なんてもったいないと思えてきます。実際解約することで、かなりマイナスが生じることは覚悟しなければなりません。

それが納得いかなくて、夫が払い続けると言い張った場合はどうすればよいのでしょうか? そういうときには、離婚時の解約返戻金相当額が財産評価額の目安になります。相当額の半分を妻に支払うことで解決できる筈です。そして、その計算は弁護士や専門家に依頼するのがよいでしょう。知識がない者同士で話し合っても埒があきませんからね。

■シングルマザーが子育て中に入っておきたい保険のすすめ

離婚後の保険については上記で説明した通りです。それでは、いざシングルマザーになった後、入っておいた方がいい保険はあるのでしょか。ここではシングルマザーにおすすめの保険について紹介します。

◎子どもが小さいうちに学資保険に加入する

子育てにおいて、もっともお金がかかるのは大学費用だといわれています。奨学金を利用するということが一般的になりつつありますが、せめて入試費用と入学時にかかる費用、大学1年目の学費は用意しておきたいものです。

現在は金利が安いので、学資保険に入ってもあまりプラスになって返ってくることは期待できません。しかし、銀行に預けていても手数料が取られることを考えると、保険に入ってこつこつ貯めていくという方法と取るのが堅実的だといえるでしょう。

とはいえ、300万円満期で受け取るとして、月々1~2万円も払うのは結構な負担だと思われるかもしれません。しかし、児童手当が支給されているはずなので、その分を学資保険に積み立てると考えてみてはどうでしょうか。そこで気を付けたいのが、児童手当には一切手をつけないことです。子どもの貯金と考えて保険に回しましょう。

学資保険で気を付けたいポイントは以下のとおりです。

・年払いではなく月払いにすること

学資保険には、ママと子ども自身の死亡保障がついています。万が一亡くなったときには、その後の保険料の支払いが免除されるというものです。その保障を活用することを考えれば、年払いだと払う総額が減るのでお得に見えますが、結果的に損になることが考えられます。何のための保険かを考えれば、原則月払いのほうが安心なのです。

・子どもがなるべく小さいうちに入っておく

学資保険は妊娠中に入るママもいるほどです。早く入れば入るほど、月々の支払いが安く済みますので、子どもが小さいうちに入りましょう。逆に、小学生や中学生など子どもが大きくなってから入ると、月々の支払金額が大きくなるため、児童手当だけでは足りず、負担になることがあります。

◎ママの万が一に備えて掛け捨ての保険に加入する

ママが働けなくなったり病気になったりしたら子どもはどうなるのか、お金のことがとても心配になってくるでしょう。会社員であれば有給休暇に加えて、傷病手当金が支給されるので、それまでの給与の3分の2を1年半の間受け取ることができます。

ちなみに、死亡した場合は、遺族年金が子どもが18歳になるまで支給されます。それに加えて保険に加入することを考えるなら、生命保険の就業不能保険や、損害保険の所得保障保険がよいでしょう。これは、ママが病気やけがなどで働けなくなった場合に、月20万など安定した金額を受け取ることができる保険です。

医療保険は比較的保険料は安めに設定されていますが、これらの保険の場合は、入院中だけでなく自宅療養中でも適用されることが心強いといえます。

死亡した場合のことを考えると、収入保障保険という保険もあります。この保険は、一括で支払われず、毎月または毎年お給与のようなかたちで支給されるものです。子どもに一度に渡すと、一気に使ってしまうかもしれないという心配がありますよね。そういうときには、こういったかたちの保険がよいのではないでしょうか。

また逆に、一度に受け取れる定期保険もあります。学費や教育費など一度にまとまった金額が必要なこともありますから、収入保障保険と合わせて利用してもよいでしょう。

☆まとめ☆

以上、保険のあれこれについてご紹介いたしました。

離婚後は、名義変更などによりさまざまな手続きが生じます。健康保険の変更はスピーディに行わなくてはならないものの一つ。特に国民健康保険が絡む場合は、役所に出向かなければならない分、時間がかかるので一度で済むようにしておきたいところです。

できるだけ早く諸々の手続きを済ませて新たな生活に向かいたいですね。

(文/こまち、たぬこ、ゆー 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

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