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離婚したら、元夫の年金を半分もらえるのは本当? 再婚した場合の年金分割は?

シンママStyle編集部

離婚したら別れた夫の年金を半分もらえるという話を聞いたことがありませんか。離婚時に問題になる年金といえば、「年金分割」という制度のことだと思います。この制度のことを理解しておかないと、離婚したら元夫が受け取る全ての年金のうち半分はもらえる!と勘違いしてしまうかもしれません。

■年金分割とは?

「年金分割」とは、離婚した場合、妻か夫かどちらかからの請求により、婚姻期間中の厚生年金記録(報酬額・賞与額)を当事者間で分割することができる制度です。条件としては、婚姻中の厚生年金記録があることと、夫と妻双方の合意があることです。

合意がない場合は、裁判所により按分割合を定めることも可能です。請求期限は離婚した日から2年以内であることに注意が必要です。

この制度は、とくに妻が専業主婦であった場合、離婚後の夫婦間に不公平さがないようにするために作られた制度であり、2004年から施行された比較的新しいものになります。

■もらえる期間と対象年金に注意!

多くの人が勘違いしやすいこととして、離婚した夫が将来もらう年金の全額のうち半分をもらえるということです。これは間違いです。年金分割制度に相当する期間は、あくまでも婚姻期間中です。元夫が結婚前の独身時代に働いていた期間や離婚後は対象になりませんので注意してください。

また、将来受け取る年金は、国民年金・厚生年金基金・厚生年金および共済年金とありますが、年金分割の対象になるのは厚生年金や共済年金だけです。もし、夫が自営業なら、厚生年金や共済年金は納めていないはずなので制度の対象にはなりません。

■受け取ることができない場合の注意点

年金分割で受け取ることができるのは、婚姻期間中に配偶者の方が多く厚生年金および共済年金を支払っていた場合のみです。もし、妻の方の給与が高く、夫よりも多く年金を払っていた場合、この年金分割制度によって妻の方が請求される立場になってしまいます。

また、原則として、年金の納付期間が合計で10年以上になっていないと、年金受給資格がなくなってしまいますので注意が必要です。17年7月までは25年間と決まっていましたが、17年8月から10年と期間が短縮されています。

■数字を使ってわかりやすく解説すると…

実際にはほとんどの人は半分を分割する、ということで合意に至っています。では、どのように分割されているのか数字で見てみましょう。

例えば、元夫が婚姻期間中に給与とボーナス(賞与)を含めて、合計8000万円稼いだとします。この場合、厚生年金金額は、8000万円÷1.000×5.481=43万8480円になります。

通常、離婚後にはその半分をもらえることになりますが、婚姻中に妻が働いていた場合は少し変わってきます。

元夫が婚姻中に8000万円稼いだ一方、妻が2000万円稼いだという事実があった場合、当事者同士の給与の総額を求めます。8000万円+2000万円=1億円という数字が出てきますね。この1億円から算出される年金の納付記録を半分に分け合いましょう、ということになります。この半分である50%(0.5)を按分割合(あんぶんわりあい)といいます。

■年金分割制度には2つある

年金分割の仕組みはおおよそ説明しましたが、実は年金分割には2つの制度があるのです。その2つの制度について説明します。

◎合意分割制度

離婚時、夫婦どちらかの請求により、婚姻期間中の厚生年金・共済年金の保険料の納付記録を分割できる制度です。年金を分割するか、または年金の分割割合をどうするかは、夫婦の合意あるいは裁判所の決定で決まります。分割割合は、最大で半分(2分の1)になります。

◎3号分割制度

離婚時、第三号被保険者である妻からの請求により、夫の厚生年金・共済年金の納付記録を自動的に分割できる制度です。この請求には夫婦間の合意は必要ありません。しかし、分割できる保険納付記録は08年年4月1日以降の婚姻期間中に、妻が第三号被保険者であったことが条件になります。

■年金分割の手続きの方法について

◎必要な書類

国民年金手帳など夫婦の基礎年金番号がわかる書類

戸籍謄本

運転免許証などの身分証明

◎手続きの流れ

合意分割の場合

必要書類を持って、近くの年金事務所に行き、「年金分割のための情報提供請求書」を提出し、「年金分割のための情報通知書」を発行してもらいます。

約1~2週間くらいで、「年金分割のための情報通知書」が郵送されてきます。50歳以上の方は、「年金分割を行った場合の年金見込み額のお知らせ」も同封されているため、年金分割の額を知ることができます。

申請に行くのは、基本的に夫婦そろって、というのが原則ですが、委任状を書けば代理人でも可能です。

◎3号分割の場合

必要書類を持って、近くの年金事務所に行き、「年金分割の標準改訂請求」を提出します。分割を求める方が行けば手続きをすることができます。申請後、合意分割と同様に通知書が送付されてきます。

■再婚したら年金分割はどうなる?

離婚した夫婦のどちらも、またどちらかが再婚した場合に、年金分割はどうなるでしょうか。答えは、一度決まった年金分割に変更はありません。例え、再婚と離婚を繰り返したとしても、そのたびに年金分割を利用したなら、受給額はそのたびごとに増えていくことになります。

~まとめ~

離婚後はもらえるものはもらっておくと得ですね。ただ、年金分割によって夫の全ての年金の半分がもらえるわけではありません。あくまでも、婚姻中の厚生年金の部分のみが対象となるので、思っていたのと違う、思っていたよりかなり少ないという印象を持った方も少なくないかも知れません。

(文/ゆー、音葉 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

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カテゴリ:ライフスタイル

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