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シングルマザーを助けたい! そんな気持ちを受け入れられない母親の心理とは

namiki

シングルマザーを支援する団体や市町村の制度・支援金・給付金。住まいから食事まで各自治体によってもさまざまなひとり親支援策が試されています。そんな中、支援を受け入れることができないシングルマザーがいます。子どものため、自分のためにも受けられる支援は受けるべきなのですが、なかなか申請にまで至らず、困った状況のまま生活しています。

受けられる支援を受けることができないのはなぜなのでしょうか? 助け合いが必要ななか、シングルマザーを支援したい人の気持ちを安易に受け入れることができない理由とは一体?

■「自分の責任」そう感じているシングルマザー

離婚理由で最も多いのが「性格の不一致」。その性格の不一致を拒絶するほかなかったから離婚に至ったのに、「自分がもっと我慢していれば」と離婚してから後悔しているシングルマザーは少なくありません。

シングルになってから子どもの寝顔を見つめつつ、「この子たちにさみしい思いまでさせて本当に離婚してよかったのだろうか」と思ったことはありませんか? 実際私も一人で3人の子どもを抱えていた頃、とくに離婚したすぐ後の頃には、離婚への後悔や「もしかしかたもうちょっと我慢していればこうならなかったかも」といった気持ちが残っていました。

離婚する前から覚悟は決めていたはずなのに、シングルになると一人で思慮深くなってしまうものなんです。

そういった考えは大切にするべきです。不安や葛藤を乗り越えた先に、子どもたちと子どもたちの環境を取り巻く多くの方からの支援の下、ひとり親家庭が安心して生活できる暮らしが待っています。

しかし、マジメで責任感の強いママ程「離婚は私が決めたこと。私がしっかりしなくちゃ」と、なんでも一人で抱え込もうとします。役所の方が住宅の支援のアドバイスをしても「親の離婚で子どもの住環境を変えてはいけない」と、今の住宅の近所に支援対象住宅があっても話ごとスルー。自分が今まで以上に働く方が効率がいいといった先入観が勝ってしまいます。

■支援は受けたいが…世間の目が気になる

シングルマザーの困窮が社会問題化していますが、困窮していてどうにもならない状態であるにもかかわらず生活保護という手段を取ることができない裏側には、生活保護受給者に用意されている数々の厳しい条件があります。

まず、生活保護受給者は自分のクルマを持つことができません。クルマ自体が資産と見なされ、受給資格を喪失してしまうからです。クルマがないとなると、もし坂の上の住宅や自然豊かな住宅にお住いだと生活が大変になることが想像できます。

もしもバスや電車を利用してなんとか保育園や会社へ行くことができたとしても、近所の方に「どうしてクルマ手放したの?」と、きっと聞かれることでしょう。もしその中に生活保護について詳しい方がいたら「あそこは離婚して生活保護受けているっぽい」など噂を立てられてしまうかもしれません。

世間だけでなく友達関係でも同じことがいえるでしょう。さらに生活保護では実家で暮らすことが難しいため、今まで実家に暮らしていた方は引っ越す必要があります。このことから生活保護はすんなりと受けられる制度ではないことが分かります。

生活保護以外にも存在するひとり親への支援では、子育てに関する支援金・就労支援制度など多数ありますが、これらに世間の目が届かないとは分かっていても、なんとなく気になって「受けてもいいのだろうか」とひとり親支援を受けること自体に抵抗がある方もいらっしゃいます。

■復縁するかもと思って支援を受けたくない気持ちがある

性格の不一致で離婚するカップルの中には夫から「頼むから離婚してくれ」と頼み込まれ、訳が分からないうちに離婚に至った夫婦もいます。よくあるケースはだらしない、成長しない夫に対し嫌気がさして妻から離婚を切り出すパターンですが、そういう離婚でも離婚後に元夫が「俺、変わるから!」など言って復縁を迫ってくることがあります。

どちらにも共通する点は、「結局私たちの縁、切れてるの? 切れてないの?」といった気持ちに妻側がなってしまい、なんとなくすっきりしない所です。夫婦は、とくに子どもがいたら離婚しても面会などで定期的に会うなどして関係が続きます。

上っ面だけの顔合わせにすぎませんが、中には面会で再び元夫に情が移ってしまうシングルマザーもいます。こういう気持ちになったとき、ひとり親支援を積極的に受けようとは思えないものです。

魅力的な支援、例えば住宅支援や家賃補助に対し「もしかしたらあの人が戻ってくることになるかも」「引っ越したらもう2度と家族みんなで暮らせないかも」などと思いをめぐらせてしまい、支援の申請を先送りにしてしまったり、資料だけを家に持って申請にまで至らない結果となります。

親権も養育権も妻にあり、元夫一人だけ家から出て行かせた離婚家庭の優しいシングルマザーほどこういった気持ちになりやすく、支援の輪から外れる、支援を受けていいのか分からないと迷いやすい傾向にあるようです。

■親に申し訳ないという思い

離婚に対して批判的な両親と仕方なく同居しているシングルマザーは少なくありません。子どもの物は自分が勝手に見てもいいという考え方から、子連れで出戻りしてきた娘の通帳を見たり、郵便物を勝手に開けたりなど毒親的行動に出る両親も。

郵便物に「子育て支援課」など書いてあっても勝手に見る。そこにある養育費支援金の交付などの記載を確認されたり、そのお金を当てにされたりするのが嫌だというシングルマザーもいるそうです。子どもがいるとどうしても人の手が必要です。

保育園の送り迎え、急に熱を出したときの対応など、フルタイムで働くシングルマザー一人では抱えきれないことも。両親と暮らしていてとても助かるのは、そういったちょっとした手助けがいつでも受けられるという点です。

子育てのこと・子どものことなどなんでも相談でき、子どもも見てもらえるという好条件に置かれていながら、ひとり親支援も受けるなんて…と遠慮しがちになって、シングルマザーを助けたいという市町村や団体の支援を受けない方もいるようです。

■ひとり親の子どもが親に思っていること

子どもがいるシングルマザーの方はもしかしたら気づいているかも知れません。『子どもにとって社会からの支援は必要なんじゃないか』と。とくに親の帰りが遅く、帰宅後の夕方から親が返るまでの時間を一人で過ごしている子どもにとって、できる限り孤独な時間は減らしてあげたほうがいいのです。

子どもからすると、親は家にいても溜まった家事に忙しい。忙しそうにしている親に甘えることは難しい。だったらSNSでいつでもかまってくれる人を探したほうが手っ取り早い。親も自分がスマホ触っているときは何も言わないし…そういった寂しさを紛らわしたい気持ちから、ネット上のトラブルに巻き込まれる子どもは少なくありません。

こういった子どもの行動に親が後から叱責していいのかどいうか、あなたはどう考えますか? 体は大きくても子どもの心は未発達。唯一の親の存在を求めています。親が支援を受け、家にいる時間が少しでも増えたら、口で何と言おうともきっとどこかで安心し、満たされるはず。

ご近所の方に安易に助けを求めることができない昨今ですので、子どもの帰宅時間にはなるべく家にいるようにしてあげたり、子どもが好きなおかずを用意してあげられる余裕は、できるだけ持てる方がいいのではないでしょうか?

もしお住いの市町村で行っているひとり親支援の輪に入ることができ、そうすることで子どもとの時間を1時間でも増やすことができるのなら、そうしたほうがいいかも知れませんね。

☆まとめ

支援してくれる人やその仕組みと、その対象であるひとり親世帯をつなぐシステムがしっかりしておりなおかつ円滑であるか否かは、各市町村や自治体によって変わってきます。

私自身もシングルマザーとして生活していたとき、ひとり親世帯優先の住宅やUR賃貸があると知らず、一般世帯と同じだけの賃料を支払っていた時期があり、そうやって無駄にした時間とお金があったことを本当に悔やんでいます。

必ずしもすべての支援がひとり親世帯に届いているとは限りません。一度ご自身の市町村HPを開き、どのような支援があるか調べてみてくださいね。

(文/namiki 画像/123RF)

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カテゴリ:ライフスタイル

namiki
1981年生まれ。O型。フリーライター兼イラストレーターで介護職員。好きな食べ物はセ〇ンイレブンのメロンパン。 3人兄妹の末っ子で、兄2人を産み父と離婚した母が、また父と再婚した後に産まれる。父がギャンブラーで酒乱。母は宗教家というちょっぴり複雑な家庭環境で育ったため、結婚に理想を持てないでいたのに20歳のときなし崩しで元夫と授かり婚。金銭感覚の不一致と子どもへの虐待、性格の不一致などさまざまな理由により2013年に離婚。1、4、7歳の3姉妹を連れたシングルマザーとなる。 家と財産を元夫に奪われたため半年間母子寮で4人で暮らし、その後市営住宅に入居。介護職員として働きながら3姉妹と貧乏でも平和な生活を送るも開頭手術が必要な大病を患い、3姉妹のために離婚2年目で再婚を決意。婚活サイトで12歳年上のオジサンと知り合い、付き合って10カ月でスピード再婚。全くタイプではないが一緒に暮らすうちなんとなく好きになり現在も一緒に暮らす。 子供は長男(夫の連れ子)17歳、長女16歳、次女13歳、3女10歳、次男(夫との子)3歳の5人。平凡な3LDKのマンションにぎゅうぎゅう詰めで暮らしている。夫の連れ子との不和を抱えながらも再婚6年目。不妊治療でやっと授かった次男のトイレトレーニングに追われつつ日々を過ごしている。

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