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シングルマザーが自分勝手だと言われる理由は? 本当に自分勝手なのか検証してみた

ゆー

シングルマザーといえば、自分勝手だと決めつけられてしまうことってありませんか。そもそも、世の中には自分勝手な人間ってたくさんいるはずなのに、なぜあえてシングルマザーだけ取り上げて自分勝手呼ばわりされるのか疑問に思ったことはないでしょうか。

そこで、シングルマザーが自分勝手だと言われてしまう理由と、シングルマザーは本当に自分勝手な人が多いのか調べてみました。

■シングルマザーが自分勝手だと言われる理由

「シングルマザーといえば、自分勝手だよね」「シングルマザーって、自分勝手だと思いませんか」こんなことが言われたり、ネットでつぶやかれたりするにはおそらく理由があるものと思われます。そこで、自分勝手だと言われる背景を調べてみました。

◎ひとり親の離婚理由が性格の不一致が多いこと

2016年度の厚生労働省による、全国のひとり親世帯を対象とした調査によると、ひとり親になった理由が母子世帯では、離婚が91.1%、死別が8.0%になっています。

さらに18年度の統計によれば、離婚理由の第一位は「性格の不一致」となっています。ついで、精神的な虐待、生活費を渡さない、暴力をふるう、といった理由が続いています。これは、女性が離婚するために家庭裁判所に申立てを行った際の離婚理由とされています。

そもそも夫婦といえども、生まれも育ちも異なる他人同士なのだから、結婚してみて知った新しい一面というものがあるでしょう。ひとことで性格が合わないからと片付けてしまったら、「身勝手だ」「結婚は気軽にするべきものではない」と思ってしまう人もいるかもしれません。

◎低収入を母親のせいだと決めつけられること

シングルマザーの多くは、一般的な夫婦がいる世帯と比べれば収入が低い傾向にあります。ここで、もう一度厚生労働省の統計に戻ってみました。父子家庭と母子家庭の差をご確認ください。

母子家庭の就業状況:正規の職員従業員44.2%、自営業3.4%、パートアルバイト等43.8%

父子家庭の就業状況:正規の職員従業員68.2%、自営業18.2%、パートアルバイト等6.4%

このようにみると、シングルマザーはフルタイムとパートタイムが半々になっており、一方、シングルファーザーでは半数以上がフルタイムであることが分かります。そこで、気になる年間収入をみてみました。

母子家庭では働いて得る収入が200万円、父子家庭では働いて得る収入が、398万円とかなりの差があります。およそ2倍の開きがありますよね。さらに、国や自治体からの手当などを含んだ年間収入は以下のとおりです。

母子家庭:243万円

父子家庭:420万円

父子家庭の方は男性の収入が高いことと、フルタイムで働いている人が多いことからか、圧倒的に収入が高いことが分かります。年間で420万円あれば、贅沢をしなければ普通に生活ができるのではないでしょうか。

しかし、母子家庭は243万円なので、子どもにかかる教育費を考えると貯金がなければ厳しいかもしれません。離婚は夫婦で決めたことで、子どものために良かれと思ってしたことであったとしても、「子どもが不幸。無責任だ」「自分勝手な理由で離婚して貧乏になったのは母親のせいだ」と、なぜか決め付けられてしまうことがあります。

偏見といってしまえばそれまでですが、こういったデータから分かるように、シングルマザーが低収入だと決めつけて非難することを好む人がいることは確かです。

◎親や同居人に頼って楽をしているように思われること

シングルマザーは低収入だといわれますが、調査結果によれば、同居人を含む世帯全体の年間収入になると意外と多いことに気付きます。

母子家庭:348万円

父子家庭:573万円

母だけの収入より100万円以上も増えていますよね。例えば、実家に戻っていて親の収入を足した場合とか、子ども以外に同居している恋人などがいるとかの理由が挙げられます。

あくまでも平均値ですし、実家や恋人に頼らず頑張っているシンママさんもいるのですが、はたから見れば楽をしているように見えたり、うらやましく見えたりすることがあります。

◎自分の周りの自分勝手なシングルマザーの影響があること

もし、自分の周りにいるシングルマザーが自分勝手でわがままで、いかにも自分が一番大変だということをアピールする人ばかりだったらどうでしょうか。否応なしにシングルマザーへのイメージは悪くなり、シングルマザーはみんな自分勝手だという偏見の目が育ってしまうかもしれません。

テレビや新聞で、シングルマザーが再婚した相手が子どもに暴力をふるうのを止められずに、自分も加担してしまったという悲しいニュースを聞いたり見たりしたことはありませんか。

もし、周りにシングルマザーがいなかったら「若くして子ども作って結婚して、離婚してあげくのはてに子どもを虐待するなんて、なんて自分勝手でひどい女だろう」と思い込んでしまうかもしれません。

■シングルマザーは本当に自分勝手なの?

シングルマザーのことを世の中の人みんなが自分勝手かと思っているのか? 簡単に結論をいうと、そうではありません。事情もよく知らずに、シングルマザーだから自分勝手な人ばかりだと決めつける人は、まさに偏見で染まった人だといえるでしょう。

あるいは、本来自分勝手な人が自分は自分勝手じゃないよと言いたいがために、わざわざ虐待などのニュースで取り沙汰されるようなシングルマザーを引き合いに出しているだけかもしれません。

ヤフー知恵袋などでは、自分勝手と責められるシングルマザーをかばうべく「なぜそうやって母親ばかり責められるのか、父親は?」「死別は違うでしょう」などといったコメントがたくさん見られます。

とくに、シングルマザーが周りにいないとかそれほど会ったことがないとかいう人の場合、初めて出会ったシングルマザーがいい加減だったりずるをしたりする人だったら、「シングルマザー」という肩書を背負った人みんなそういう人って思ってしまうことがあるかもしれません。ダメな人はシングルマザーでなくても、もともとそういう人だっていうことに気付かないんですよね。

また、日本では3組に1組の確率で夫婦が離婚しているといわれていますが、それでもアメリカに比べれば離婚は珍しいほうです。そのせいか、離婚に対するイメージが悪いのです。

アメリカの場合だと、自立した女性が多く離婚したとしても経済力があるため、それほど非難されることがないようです。一方、離婚したのに子どもを養っていく力がないとなると、無計画で子どもを不幸にするなんて、離婚すること自体が自分勝手だと言われてしまうのです。

離婚にはさまざまな事情があります。死別シングルマザーはもちろん論外ですし、例え性格の不一致が理由で離婚することになったとしても、そのまま無理して結婚生活を続けて幸せかと言われるとそうではないことのほうが多いはずです。

どんな理由であれ、好き好んで離婚をしたわけではないことは確かでしょう。シングルマザーで自分勝手な人に出会ったら、その人がたまたまそうだっただけということがよくあります。その人個人をきちんと見ることができる人であれば、シングルマザーとひとくくりにして自分勝手だと非難したりしないでしょう。

世の中には、かっこいいシングルマザーや謙虚に頑張っているシングルマザーがたくさんいるということに気付けば、また考え方も変わるでしょう。

~おわりに~

シングルマザーが自分勝手だということは、偏見でもあり、場合によってはうらやましいという気持ちや自分が優位に立ちたいと思って口から出てしまうのだと考えることができます。

もちろん、自分勝手なシングルマザーがいることも事実です。でも、それはシングルマザーだから自分勝手であるというのとは違います。そのシングルマザーがたまたまそういう人だったということは理解しておく必要があります。

近頃のシングルマザーによる虐待や不正受給などの悪いイメージを植え付けるようなニュースに惑わされず、しっかりとその人を見る、という視点を忘れないようにしたいものですね。

(文/ゆー 画像/123RF)

参考資料)

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11923000-Kodomokateikyoku-Kateifukishika/0000188136.pdf

(平成28年度厚生労働省 全国ひとり親世帯等調査結果の概要)

https://ricon-pro.com/columns/10/

(離婚弁護士ナビ)

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カテゴリ:ライフスタイル

ゆー
8歳、6歳、5歳、2歳の4人の子どもの育児中です。シングルマザーではありませんが、平日はほぼ1人で育児をしています。夫はいても安月給でそのうえ左遷されてしまい、いよいよ危機感を感じ、今年から徐々に本腰入れて働き始めました。産後にかなり体調を崩していましたが、ようやく立ち直りました。ライティングはこの数年で少しずつ始めました。ライティングの仕事では、主にこちらの「シンママstyle」にてお世話になっています。 仕事ではパワハラに会い、妊娠中は流産・死産を経験し、末っ子では産後に先天性の病気が見つかるなど、色々と人並みかそれ以上の苦労はしてきました。シンママと同じようにというわけにはいかないかもしれませんが、いち母親として子育ての大変さ、そして何ものにも代えがたい思い出や良かったこと、おすすめしたいこと、働くママの家事育児のコツなどを経験としてメッセージに乗せていけたらいいなという想いで執筆中です。 資格や免許は英検準1級、教員免許です。得意の英語を生かして子どもに英語を教えてきました。また、教育を通じて、思春期の時期の子どもともかかわってきました。好きなキャラクターは、すみっこぐらしのしろくま、ディズニーのダッフィーです。最近の楽しみは、インターネットショッピングやイベント参加、クーポン使ってお得に外食に行くことです。

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