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シングルマザーになるうえで必要なのは覚悟なのでしょうか? それとも…
離婚を考えている方や、今現在シングルマザーとして子どもを育てている皆さんは【覚悟】を持っていますか?
世間一般から見ると、シングルマザーのイメージって覚悟をもって離婚している、なんでも一人でこなしてしまう強い女性!なんて思われているようです。実際、そういう風に言われたことのある方も多いのではないでしょうか?
シングルマザーで子どもを育てている私は、実際によくそう言われます。とくに、若くして結婚、離婚、そしてシングルマザーとなっているので、なおさら強いね~離婚を決心できるなんで凄い覚悟があったんだね~なんて言われます。
正直、言われるたびに全然そんなことないんだけどな…と思っています。そこで今回は、シングルマザーの【覚悟】についてお話したいと思います。
■シングルマザーは本当に覚悟をもって離婚しているのでしょうか? 現役シングルマザーの本音をお話しします
結婚し子どもができて幸せな結婚生活を送っている中で、まさか自分自身が離婚を考えなくてはいけないなんて…と思ってしまいますよね。
そもそも、離婚をするために結婚をする方はいないですし、皆幸せになるために結婚という道を選んでいます。今の世の中、結婚という道を選ばずとも幸せになる方法はたくさんある中で、あえて結婚という道を選択するのにはそれなりの理由があるのではないでしょうか。
私は子どもが1歳の頃に離婚をしているのですが、正直覚悟なんてありませんでした。もちろん、これから一人で一家の大黒柱となり子どもを育てていかなくてはなりませんので、仕事は見つかるだろうか? 保育園には無事入所できるだろうか?などいろいろ不安はありましたが、覚悟なんてだいそれたものはなかったと思っています。
そして今現在も覚悟ができているのかどうかと問われると、難しい質問だな~と答えに困ってしまいます。ではそもそも、覚悟とはなんなのでしょうか?
・危険なこと、不利なこと、困難なことを予想し、それを受けとめる心構えをすること
・迷いを脱し、真理を悟ること
・来たるべきつらいことを避けられないものとし、あきらめること、観念すること
などと記載されています。
以上を見てみると、離婚をすると自分で仕事をし家事も全て一人でこなしながら子どもを育てなければならない、そして父親がいないことで子どもに寂しい思いをさせてしまうかもしれない、そしてこれから先再婚をするにしてもしないにしても不安がついてまわる…それらを考えても今、離婚をした方がいい!と未来を考えたうえで、大変なこともつらいこともひっくるめて離婚を選択できた時点ですでに覚悟ができている、といってもいいかと思います。
覚悟とは、するものではなく自分自身が考えて行動した結果ついてきているもの、知らない間に覚悟が決まっていた…という状況なのかもしれません。
そして、私が思うに一番つらいことは離婚をする覚悟もなく、かといって今の生活の苦しい現状を我慢することしかできないことだと思っています。
私の大好きな作家さんの言葉で【多くの人は離婚したから不幸なのではなく、離婚できないから不幸なのだ】という言葉があります。この言葉を見たときに、本当にその通りだなぁと感じました。
離婚したから不幸せ、結婚しているから幸せというのは大きな間違いで、それに気づき離婚をする、という自分自身の選んだ道を進むことのできている人が、すでに幸せに1歩近づいていると私は思います。
■お母さんは強い! シングルマザーは強い!と思われがちですが、それは大きな間違いです
世のお母さんは強い!とよくいわれていますよね。母は強し!という言葉もあるように、母親になった途端に強くあることを強要されているようにも感じます。
多くの女性は子どもができ妊娠をした時点で、母親としての自覚が出てきますよね。実際、お腹に新しい命が宿り、つらい妊娠期間を終え、とんでもなく苦しく痛い陣痛を乗り越えるのも何もかも母親なんですから。
そのため、父親は父親としての自覚ができるまでに少し時間がかかると言われていますが、この発言からすでに違和感を持ってしまいます。
母親には妊娠期間中から我慢を強いられているのに対し、父親にはなんの制限もないわけですし、そして新しい命が誕生したと思えば今度は父親としての自覚ができていないだなんて…。
少し愚痴っぽくなってしまいましたが、ここでなぜシングルマザーは強い!と思われてしまうのか?という疑問についてお話ししたいと思います。
実際、シングルマザーで子どもを育てている私は、周りから強いね~やっぱり子どもを育てていくにはこれくらいできないと~なんて言われてしまいます。しかし、こういう風に言われてしまうのは私自身にも問題があると感じており、なぜかというとついつい強がってしまうからだと思っています。
例えば、たまにお父さんは?や、子どもに聞かれたりしないの?などストレートに疑問をぶつけてくる人もいらっしゃります。そういった際には、今はまだ聞かれてないけど聞かれても正直に全部話すつもりだよ~、なんて軽く返答しますが、内心はとてもドキドキしています。子どもにも聞かれたことないことをこんな他人に話すなんて…と。
また、彼氏はつくらないの~?なんて聞いてくる人もたくさんいるんですが、本当に最初聞かれたときはとても驚きました。ひと昔前まではシングルマザーの恋愛はタブー視されてきたイメージがこんなに変わるなんて…と。
今はシングルマザーが恋愛、新しい恋をしてもいいんだ!と嬉しく思った反面、もう結婚はこりごりだよ~、お付き合いはしたくないけど、たまに会える人位は欲しいかな~など、今自分で書いていてもビックリするくらい強がっていました。
実際、私のように強がってしまうシングルマザーのお母さんも多いのではないかな?と私は思っているのですが、どうでしょうか? もう恋愛はしないよ~と言いながらも、家に帰り一人の時間ができると、つい離婚したことを後悔してしまったり、これから先の将来に対しての漠然とした不安が拭えずにいたり、周りの幸せそうな家族の近況などを見てはどうして自分はこうなってしまったんだろう、と考えてしまったり…。
そして私がいえるのは、シングルマザーのお母さんが強い!というのは大きな間違いで、強くならざるを得なかった、というのが本当のところだと思います。
強くなりたくなくても、子どもを育てていかなくてはならない、毎日を生活していかなくてはならない、そして自分が子どもを守らなければならない、となると自然と強くなるのが母親というものですよね。
■実際に、シングルマザーとして子どもを育てている私の経験談と離婚後の変化についてお話します
私は結婚する前独身の頃は、金銭感覚も狂っているといわれる程のどちらかというとだらしない女性だったんですが、結婚し離婚を経験してシングルマザーとして子どもを育てている今は、本当に周りが驚くほどの倹約家になりました。
そして、風邪もひかなくなり、自分の体調が悪くて病院へかかることはほとんどなくなりました。また、今までは遠慮して言えなかったことや、多少無駄だなぁと思いながらも続けていたことをキチンと伝えることができるようになりましたし、キッパリと断ることができるようになりました。
そして、上記でもお話ししたように、離婚を経験してからなのか、普段の生活の中で無意識のうちに強がってしまうようになっていたんです。周りにいる女性たちの可愛い言動や行動を見ていると本当に素直で羨ましくなってしまいますが、いざ自分がやってみて!と言われたら100%できない自信があります。
そんな私ですから、周りからはやっぱり強いよね~、子どもを育てるのって大変だもんね~偉い!と言われてしまうんです。
正直、自分自身が偉いなんて一度も思ったことはありませんし、むしろ自分が選んだ結婚相手と失敗し、上手くいかなくなり離婚、という選択に子どもを巻き込んでいる訳ですから、罪悪感で押しつぶされそうになっているのを必死に取り繕っている状況もあります。
そんな状況で、私は周りからどう思われているんだろう?とふと考えることがあるのですが、そのときに想像つく周りの自分に対しての人柄と、自分が知っている自分自身のギャップに本当に驚いてしまいます。
本当は強くないですし、子どもを立派に育てなければならないという責任感、そして仕事や家事に疲れている毎日で心が折れそうになるときも、誰かに頼りたくなるときも当然あります。
世のシングルマザーはギリギリの中毎日を頑張っている、ということを分かってくれとはいいませんが、少しでも知っていただけるとまた違った印象がもてるのではないかな?と感じます。
(文/音葉 画像/123RF)
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カテゴリ:ライフスタイル
- シンママStyle編集部 シンママStyleの編集部です。シンママStyleは毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします。