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家庭の貧困問題が子育てに及ぼす影響と気をつけたいこと

シンママStyle編集部

2015年の国勢調査により、日本の子どもの約7人に1人が貧困状態にあるという調査結果が発表されました。この結果に驚いた方も多いのではないでしょうか。貧困というとアフリカの一部地域のような明日の食べ物にも困るような状況をイメージしがちですが、この調査が示す貧困の定義は異なります。

発展途上国などの一部の地域で見られるような、衣食住などの生きていくための最低限のものが手に入らない状態は「絶対的貧困」と定義されます。一方、等価可処分所得がその国の全人口の中央値のさらに半分に満たない人の割合を「相対的貧困」と呼びます。

日本における子どもの貧困があらわしているのは、この「相対的貧困」です。児童のいる世帯の平均収入は707万6000円とされていますが、親世帯(子どもにとっての祖父母)がいないシングルマザーの家庭の平均収入はそれを大きく下回る243万円という調査結果でした。

■家庭の貧困が子どもに及ぼしうる影響

◎生活習慣

貧困家庭は親が正社員などの安定した職につけていないケースも多数。少しでも多く生活費を稼ぐために、親がより長時間労働をせざるを得なくなることがあります。そのため子どもと過ごす時間が削られ、生活面に十分目が行き渡らなくなってしまう可能性があります。その結果「食事が偏る」「歯磨きをせずに虫歯になる」などといった健康面への影響が出てくることも懸念されます。

◎人格形成

貧困は子どもの自己肯定感を下げるという調査結果があります。「ほかの人はできるのに自分はできない」という経験を繰り返すことによって、いつしか何をやっても報われないような気持ちになってしまうことも。

2017年の「大阪府子どもの生活に関する実態調査」では、低所得世帯の子どもは一般世帯の子どもに比べて「自分は価値のある人間だと思わない」と感じている人が1.3倍も多かったという調査結果が出ています。

◎学力への影響

よく「貧困は世代を超えて連鎖する」と言われることがありますが、その大きな要因の一つが教育と言われています。大学進学費用を用意してあげられないといったこと以前に、早いうちから勉強への意欲を失ってしまう傾向にあります。

たとえば「みんな塾に行っているのに自分だけ行けない」ということもひとつ。自己肯定感の低下は学力にも影響すると言われています。何をしても結局ほかの人には叶わないという気持ちに陥ってしまうのです。 

■貧困家庭の子育てで気をつけたいこと

家庭の貧困問題は子どもの成長に影響を及ぼす可能性はありますが、必ず子どもの自己肯定感が下がるわけではありません。

大切なのは、子どもに劣等感に打ち勝つ力をつけてあげること。例えば、絵やスポーツが得意なら、周りから見下されようがアイデンティティのひとつとして揺るがないはず。読書などの夢中になれる確固たる趣味を持つのもおすすめです。こうしたものを見つけられるよう、できる限りいろいろなことにチャレンジさせてあげましょう。

また、貧困家庭の子どもは自己肯定感が下がりやすいと言われてますが、これも親がたっぷり愛情を注いであげることでフォローできます。誰かに愛されていることを実感できるだけでも自信を持ち続けられるものです。少なくとも親は子どもの可能性を信じ続けてあげましょう。

十分な収入がないことを悲観するのではなく、少ないもので丁寧に暮らすミニマリストを目指して子どもと一緒に楽しんでみるのもおすすめです。

☆まとめ

シングルマザーの家庭が陥りやすい「相対的貧困」という状態。シングルマザーの就職が難しい日本社会に根本的な問題がありますが、直近の改善は望めません。

貧困家庭が子どもに様々な影響を与えやすいのはさまざまな調査結果から言えることですが、決して防げないものではありません。大切なのは子どもの状態に目を配ること。

お金があるから幸せになれるわけではなく、貧しくても幸せに暮らしていける方法はたくさんあります。子どもとの時間を大切にしてくださいね。

(文/こまち 画像/123RF)

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