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戸籍や住民票から離婚の“バツ”を消す方法とは?

離婚するとき、役所に離婚届を出せば、手続きは終えたように思っている人がいるのではないでしょうか? 夫婦で暮らしていた世帯が、離婚によって別々になるのですから、それなりの手続きが必要となってきます。

今回は、離婚後に発生する手続きなどに焦点を当てていきましょう。また、住民票や戸籍からバツを消す方法なども探ってみます。

■離婚すると戸籍はどうなるの?

まず離婚によって戸籍の扱いはどうなるのか調べてみましょう。戸籍とは、出生や死亡、婚姻、離婚などの身分を登録し、身分事項を証明するものです。婚姻届けを出すと、配偶者の戸籍に入りますよね。

それが離婚となると、戸籍筆頭者は今までの戸籍に残り、戸籍筆頭者でない者が除籍されます。戸籍筆頭者の大半は夫になっています。除籍される者は、親の戸籍に戻るか新たに戸籍を作るかになります。

もし離婚後も、婚姻時の氏を使いたい場合は、離婚後3カ月以内に、「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出しなければなりません。離婚届を提出してから、約1週間程度で戸籍謄本が取得できます。

■離婚すると住民票はどうなるの?

住民票とは住民の居住関係を証明するものであって、氏名、生年月日、性別、住所、住民となった年月などが記載されています。住民票に関しては、離婚して氏が変わる場合、離婚届を出すことで自動的に変更されます。ですから届け出をしなくてもいいということですね。

ですが転居する場合は、住んでいた地域の役所に転出届を出す必要があります。引っ越し先の役所には転入届を提出し、同じ市町村内であれば転居届となります。

◎届出の期限はあるの?

正当な理由なしに、転出や転居をした日から14日以内に届出をしないと、「5万円以下の過料に処する」と定められています。ですが厳格な適用ではなく、多少の期間の猶予は認められているようです。

このような罰則以外にも、住民票を移すのを怠るとさまざまな手続きに支障が出てきます。離婚後にはいろいろな手続きがありますから、迅速に行動することが大事でしょう。子どもと生きていく決断をした場合は、幼稚園や保育園、学校を転園、転校することになったりします。その際に住民票は必要となってきますからね。

また、母子家庭には支援制度がありますが、住民票を移していないと、父親との同居だとみなされてしまうこともあり得ます。稀に不手際で変更されていないケースもありますから、役所で確認するのは必要不可欠です。

■離婚すれば姓を変える? 変えない?

氏、姓、苗字と記す場合がありますが、姓で説明しますね。最近離婚後に姓を変えない女性が増えているようです。離婚をしても姓が変わっていなければ、周りからとやかく言われることもないですし、子どもの環境にも影響はないでしょう。

姓が変われば、変更届を出さなければいけないものも多いですし、子どもにとっては大きなストレスを抱えることになります。子どもだけでなく母親自身も、職場などで勝手な詮索をされたりしますものね。

■戸籍や住民票から離婚の“バツ”を消す方法があるの?

離婚歴を「バツイチ」「バツニ」と数えるのは、かつては離婚をすると戸籍の名前の欄に大きく×印がつけられていたことに由来しています。この呼び方は現在も使われていますが、今はバツではなく戸籍の氏名の横に「除籍」と記載されるよう(←形)になりました。

離婚歴を伏せておきたい事情がある、もしくは離婚後に前を向くために離婚歴が分かる記載を削除したいと考える方もいらっしゃるかと思います。後半は、戸籍および住民票からこのような記載を消すためにできることをまとめました。

◎戸籍から離婚歴の記載を削除する方法1:転籍する

通常、結婚をすると親との戸籍にはあなたの氏名の横に「除籍」と記載され、配偶者のどちらかを筆頭者とした夫婦の戸籍が作られます。離婚をすると、基本的には再び親の戸籍に戻りますが、この際「除籍」の履歴は消えず、末尾に改めて氏名が追記されるかたちになります。つまり、この戸籍一つで結婚および離婚のタイミングが読み取れてしまうのです。

この記載を消すためにできる手続きの一つが、本籍地を他のところに移す「転籍」です。本籍地を変更する際、過去の離婚歴などは転載されないため、過去の結婚・離婚に関わる情報が載っていない戸籍を作ることができます。

本籍とは、必ずしも実家の場所である必要はなく、実は日本国内ならどこにでも自由に設定することもできます。もしも現在の本籍に愛着がある方は、一度変更した後、数カ月後に戻せば元の住所地で離婚歴の記載をなくすことも可能です。

転籍をするには、「転籍届」と身分証明書類のコピー等を本籍地・転籍地・住所地のいずれかの役所に提出しましょう。ただし、家族も同時に本籍を変更しなければならないので、協力を得られるかどうかがポイントです。

◎戸籍から離婚歴の記載を削除する方法2:分籍する

もう一つ離婚歴の記載削除のために取れる手段に「分籍」があります。これは、親との戸籍から抜けて、自分を筆頭者とした独立の戸籍を作る方法です。「成年に達していること」「婚姻中ではないこと」などの諸条件を満たしていれば作れるので、両親に転籍の協力が見込めない場合などにも可能な手段です。

ただし、結婚歴がなければ親と同じ戸籍に入っている人が大多数です。独立した戸籍を不自然に感じ「離婚歴があるのでは?」と勘繰る人もいるので、離婚歴を隠したいという趣旨の下に行うべきかどうかは悩ましいところがあります。

また、一度分籍すると両親との戸籍には戻れなくなるので注意しましょう。もちろん、両親の戸籍を抜けたからといって、法律上の親子関係が断絶するなどといったことはありません。

■住民票から離婚歴の記載を削除する方法

離婚歴は、戸籍だけではなく世帯全員の住民票にも記載されてしまうことがあります。こちらも、住民票の移動をもって消すことができます。引っ越しの際に近隣の役所で変更手続きを行いましょう。一度変更を行えば、旧姓や元配偶者は記載されなくなりますが、旧住所地は残ります。こちらも消したい場合は、二度の引っ越しを経る必要があるので注意しましょう。

■離婚歴を完全に隠せるわけではない

上記の方法で、戸籍から離婚歴に関する記載を削除することができますが、「除籍謄本」にはその記載が残ります。除籍謄本とは、戸籍から全員が抜けて閉鎖された戸籍のことをいいます。相続手続きなどで使うことがあるので、子どもや親族などによって取り寄せられて発覚してしまうことも。

また、戸籍上からは離婚歴を消せても当然事実が変わるわけではありません。記載が削除された戸籍をもって「結婚歴はない」と主張するのは詐欺行為にあたる場合もあるので注意しましょう。

★まとめ

戸籍から離婚歴の記載を削除できたとしても、再婚を考えている相手や自分の子どもなど、身近な人に離婚歴を隠し通すのはやや難しいところがあります。ですが、戸籍から元夫に関する記載を消すことで前を向きたい方などには、このような方法もオススメです。

(文/こまち、たぬこ 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

カテゴリ:ライフスタイル

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