離婚原因が浪費の場合、おさえておくべき注意点とは?

浪費が原因で離婚をする場合、離婚や慰謝料の取り扱いはどうなるのでしょうか?

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妻(夫)に浪費癖があると最悪の場合、借金ができて生活が破綻することもあります。妻の浪費を理由に離婚をした数は司法統計によると平成28年度は全体の13%にも上ります。決して少なくない数字です。

 

配偶者のどちらかの浪費癖で貯金がなくなり、借金ができて婚姻生活を続けるのが困難と判断されれば離婚が認められます。浪費癖で離婚をする際には、相手の配偶者は個人的な借金まで負担したくない、慰謝料を請求したい、親権は渡したくないと考えるでしょう。

 

それでは浪費が原因で離婚をする場合、離婚や慰謝料の取り扱いはどうなるのでしょうか?

 

■配偶者の隠れ借金は払う必要があるのか?

 

妻(夫)の趣味やギャンブルの借金は払う必要がありませんが、生活必需遺品を購入した場合の借金は支払い義務が生じる可能性があります。また連帯保証人になっている場合はたとえ離婚したとしても支払う義務が出てきます。

 

夫婦だからといって安易に保証人になるのは大変危険です。財産分与の際に離婚相手が作った借金や浪費分は考慮できるのか? 本来、財産分与は折半する”2分の1”ルールが適用されますが、配偶者の浪費でお金を散々使われた上に慰謝料まで払うことになるのでしょうか?

 

ここでは合理性がない支出に対しては共有財産減少を加味して減少分を持ち戻す考え方があります。本来あるべき預金1000万円のうち、妻が内緒で貴金属を買ったとして500万円を使ったとしましょう。分割をする財産はもともとあった1000万円でから、2分の1の500万円がそれぞれに分与され、かつ妻はすでに500万円の貴金属を購入したので、受け取るべき財産分与はゼロになります。

 

注意したいのは夫が婚姻前に貯金をしていた場合は、財産分与の対象にはなりません。また浪費した金額が確定できないは、残念ながら財産分与で納得できない結果になることもあります。配偶者の浪費が原因で離婚をする場合は、弁護士によく相談をしてみましょう。

 

■浪費した分は慰謝料として請求する

 

離婚をする時に浪費分を取り戻そうと思うなら、慰謝料として請求する方がいいでしょう。実際に浪費した金額が返還されるかどうかは難しいかもしれませんが、幾らかでも取り戻せれば良しとしましょう。

 

いつまでも争っていても時間をかけて弁護士費用の負担も大きくなります。こういった配偶者を選んでしまった自分にも非が全くないわけではありません。それよりも新しい生活をスタートさせる方が遥かに大切です。

 

■浪費癖は親権にも影響する?

 

妻の浪費が原因で離婚をする場合、浪費癖が養育に適さないと評価を受けると親権に影響することもあり得ます。判断の根拠は、浪費癖があれば養育費をもらっても使い込んでしまい、子供の養育が難しいことから親権者としてふさわしくないとなるのです。

 

夫が親権を獲得するには、その点を主張しながら日頃から育児に積極的に参加しておくことも大切です。

 

■浪費させない方法

 

妻(夫)が浪費癖があるならその時点で財産管理をさせないことです。浪費癖は病気のようなもの。必要以上のお金を持たせないことが大切です。浪費の疑われる相手に財産管理を任せるのは危険です。

 

■まとめ

 

浪費で離婚をする場合は、どういった浪費なのかが問題になります。贅沢品にお金をつぎ込むのはまさに浪費ですが、生活必需品となると微妙です。相手の浪費で離婚に至る場合は裁判にまで発展するケースが多くなります。裁判で浪費だと判断されれば、相手が離婚を拒んでも離婚は可能です。

 

何れにしても、弁護士に相談をしてどのように離婚を進めていくのか話し合うことをおすすめします。

 

 

(文/ルーミス 画像/123RF)

 

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