配偶者の発達障害によって、離婚を考える理由

問題になっているのは大人の発達障害で、中々症状を見極めるのは難しいです。それが元で離婚となるケースも少なくありません。今回は発達障害というものに焦点を当てていきましょう。

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最近分かってきた精神の障害の一つに発達障害というのがあります。昔はなまけ病と捉えられていましたが、現代は其々の症状にあった対処法が取られています。問題になっているのは大人の発達障害で、中々症状を見極めるのは難しいです。それが元で離婚となるケースも少なくありません。今回は発達障害というものに焦点を当てていきましょう。

 

■発達障害とは?

 

発達障害とは脳機能の発達に問題があり、社会生活が上手くできないなどの弊害がでてきます。外見からは分かりにくく、症状は人其々違っています。長い間、「わがまま」「怠け者」というようなくくりにされてきましたが、環境にも配慮し、教育していくことで軽減されると言われています。子供の個性や能力を見極め、子供に合った接し方やサポートをしていくことが大事です。

 

■大人の発達障害について

 

子供より深刻なのが、大人の発達障害です。成人した大人にも多くいることを知られていないのが問題点となっています。

 

◆発達障害の種類

 

  1. ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)

・集団での活動が難しい

・伝えたいことを上手く伝えることができない

・人の話をしっかり聞けない

・自分中心で、物事を進める

 

  1. ADHD(注意欠如多動性障害)

・よく忘れる

・細心の注意は払えない

・物事を順序だてることが難しい

・手足を動かしたりして、じっと座っていられない

 

3.LD(学習障害/SLD(限局性学習症)

・発音が正確ではない

・文字などを含め、文章を書くことが難しい

・文章を読む力が余りなく、速度も遅い

・計算など、数字に関して苦手である

 

  1. DCD(発達性強調運動障害)

・体を動かすのが苦手で、特に球技などには関心がない

・体の動きがロボットのようである

・手先が不器用である

 

◆発達障害の原因

 

現在のところ明確な答えが出ているわけではなく、様々な国や機関で調査、研究が進められています。考えられる要因として、生まれつき症状が見られる先天性のものと、事故などの外傷によって発症する後天性のものが考えられています。

 

一口で言えば「脳機能の障害」となりますが、まだ解明はされていないのが実情です。人によって症状が色々なので、その時の症状に合わせた治療法を取ることしかできません。たとえばてんかんなどの発作などには、適した薬を処方するということです。

 

◇原因として明確なこと

・遺伝子の影響

・主に妊娠中の環境が要因となる

・遺伝子と環境が組み合わさることで要因が生まれる

・ワクチンや子育てが原因ではない

 

◇原因として不明確なこと

・親からの遺伝がどのくらい関わるかは分かっていない

・遺伝子の突然変異はあるのか

・遺伝子の解明

・環境要因の解明

 

◆発達障害が夫婦に及ぼすものとは?

 

発達障害の人は、空気を読まない発言をしたり、約束を忘れてしまったり、家事が苦手だったりと、様々な障害を抱えています。そのような事から夫婦間にズレが生じて離婚に至ってしまうケースは少なくないようです。

 

◇ケース①約束が守れない

夫婦間で約束をしても、注意力散漫で約束を守ることに無理があります。日々の生活の中で決めごとは大事なことで、約束が破られることによってストレスが溜まります。結果離婚に繋がります。

 

◇ケース②金銭的なトラブル

発達障害を抱えている人は金銭感覚がズレている為、物に対して執着心を持つと何でも買ってしまうということがあります。計画性は全くないので、借金をしてでも手に入れようとします。お金の使い方は、結婚生活に於いて大切な部分ですから、喧嘩の元となります。

 

◇ケース③家事が上手くできない

これは主に妻に言えることですが、集中力に欠けるので計画的に行動するのが苦手です。日常当たり前の、炊事や洗濯、掃除などが熟せません。自分自身が頑張ろうとしても、どうしてよいのか分からなくなるのです。

 

特に部屋の整理整頓ができなくて、ごみを溜めてしまうというのがあります。夫から責められることで落ち込みが激しくなり、喧嘩から離婚に至るということがあります。

 

◇ケース④子育てができない

これも妻に多いのですが、子育てができなくてパニックになる人がいます。子供を育てること自体が辛くなり、泣き声や行動に対応する力がありません。順番通り熟していくこともできないので、自己嫌悪に落ちる人も少なくありません。よって体調を崩したりする原因となります。

 

■発達障害の現状

 

大人の発達障害は見極めが難しい為、結婚して家庭を持っている人は結構います。生活を続けていく中で、子供が生まれたりすることで、人との関りが増えていきます。そういうところから、ちょっとおかしいのでは?という行動が出てきます。周りの人が病気とは捉えていないので、単なるわがまま、変わった人と思われてしまうのです。

 

実際診察を受けて、改善する人が1/3、緩和する人が1/3、改善していない人が1/3という現状のようです。

 

■まとめ

 

昔は障害だとは思われていなかった為に、随分辛い思いをした人も少なくありません。今でこそ医療が進歩した結果、ある種の障害の一つだと認識されるようになりました。

 

落ち着きのなさや、変わった言動、無気力も、障害であるということが分かれば対処の方法も変わってきます。本人も辛いのですから、寛容な心を持って接するのが大切でしょう。離婚するかしないかはケースバイケースですが、覚悟を持って決断しなければなりません。

 

 

(文/たぬこ 画像/123RF)

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