ライフスタイル

離婚前…夫が子どもを連れ去ったら? これって違法?

離婚の話を夫に切り出し、夫婦の今後を話し合ったとき、当然子どもの親権の話になってきます。離婚した夫婦のなかで、多くは母親が親権をもちます。国内では子育ては母親の役目、という概念があり、離婚したあと子どものお世話は母親が行うことがほとんどです。

しかしこの流れが、ときに夫の感情を揺さぶり、とんでもない行動を起こさせることがあるのです。

■保育園にお迎えに行ったら子どもがいない

国内で前例があったので、それらを参考しながら夫が起こした子どもの連れ去りについてご紹介します。

別居中の夫と離婚協議中だったAさん。勤務を終えいつものように保育園に子どもをお迎えに行くと、部屋に子どもの姿が見当たりません。すると先生から『Tちゃんならお父さんと帰りましたよ』と言われました。

もちろんAさんは夫から何も聞いていませんでしたので寝耳に水。その後夫と連絡を取ろうとしても音信不通。保育園の先生も何も知りません。子どもが保育園に通っている様子もなく、Aさんはご飯ものどを通らない日々を過ごしました。

警察に通報しようかと思った翌々日、夫はどうやら義実家に子どもを保護させていたようで、1週間後、義母からの「Tちゃんにママの声を聞かせてあげてもいい?」という電話でやっと無事が分かりました。

義母に話を聞くと「Aが出張でいないから、Tをしばらく見てほしい」と息子から言われたとか。当日中にAさんはTちゃんを義実家に迎えに行き、事なきを得ました。

■日本では連れ去り勝ち!? 現に連れ去りは決まった罰則がないのが現状

まず、上記でも少しお話したように日本では、離婚後の親権については父または母のどちらか一方が親権をもつ単独親権が主流ですが、海外の主要先進国ではほぼほぼ父・母の両方が親権をもつ共同親権が主流となっています。

知っている方もいると思いますが、日本は2014年に 子は離婚後も両親と交流を持つのが望ましいとされるハーグ条約に加入しているものの、未だに単独親権が主流となっており少し矛盾が生じていますよね。この問題については政府も共同親権の導入を検討しており、19年にも親権制度を見直す法制審議会へ諮問をする見通しだそうです。

しかしながら、現在の日本ではこの単独親権が影響し、子を引き取った側の親がもう一方の親へ子を面会させないなどの問題が起きています。DVなど子の身の危険性が無い場合はむやみに親との交流を妨げることはできないですが、実際に起きていることなんですよね。それにより、子に会いたいがために子を連れ去ったり、元パートナーへの嫌がらせなどで連れ去りが起きているといえるでしょう。

一番驚きなのが、子を連れ去っても罰則などが存在しないのが今の日本なんですよね。それに加え、後々連れ去られた方の親が子を取り戻すために裁判を起こしたとしても負けてしまう可能性もあるのです。これは継続性の法則と言って、裁判所は今ある環境を優先する傾向にあるため裁判で負けてしまう可能性があるという事です。

■離婚前の子どもの連れ去りを防止するには?

子どもの連れ去りは離婚前にも離婚後にも起こっています。母親としては連れ去り程怖いことはありませんので、未然に防ぎたいものです。連れ去りを防ぐには、まずは子どもが保育園に行っている場合、保育園の先生に離婚協議中にて連れ去りに注意してほしいことを伝えましょう。

園長など、キャリアのある先生なら、多くを語らずとも事情を分かってくれるはずです。また、幼稚園・学童保育などでは「ママ以外の人は迎えに来ないよ」と子どもに言って聞かせましょう。

子どもが幼児である場合は、子どもに言って聞かせることは難しいかもしれません。ですが3、4歳くらいからなら、(子どものタイプにもよって理解度は違いますが)根気よく伝えると理解できます。このとき子どもに恐怖心を与えないようにしてあげてくださいね。

また、小学校高学年・中高生であっても、連れ去りと知らずに被害にあうことがあります。社会に出るまでは声をかけ、気を付けて見守りましょう。

■されわれた!の前に、子どもの気持ちを最優先で考えましょう

連れ去られた・連れ去ったと夫(元夫)怒る前に、子どもの気持ちを第一に考えていますか?ただでさえ離婚という大きな精神的ダメージと寂しさを抱えているなかで余計に連れ去りという負担を与えてしまっていることを考えましょう。

現在では離婚後に片親と会えなくなるのは、新しいかたちの児童虐待として取り上げられており、これはDVなど子に危険が及ぶ場合を除いて該当します。また、シンガポールの絵本(お父さんお母さんへ ぼくをいやな気もちにさせないでください)が日本語訳されて話題になったのをご存知でしょうか?

両親が離婚した子どもの気持ちがつづられており、家庭裁判所や離婚する家族を支援する機関で無料配布されていますし、ホームページなどで無料で読むことができます。こちらの本には子どものお父さんお母さんを大好きな気持ちや、離婚したことに子どもを巻き込まないでほしいという気持ちがつづられています。

そして、離婚をした方も離婚を考えている方も離婚のその先を考えていますか? 離婚後面会交流を続けていたのに、どちらかが再婚を機に疎遠になるといったケースも少なくありません。これは子どもにも大きな負担と悲しみを与えてしまう行動ですので、こういったことにならにように中長期的に面会交流や子との接し方を考える必要があるといえるでしょう。

☆まとめ

子どもを大切に思う気持ちは夫婦同じ。そう思いたいですが、どうしても感情を抑えきれず、周りが見えなくなって連れ去りを行ってしまう方がいます。

もしも連れ去りが起こったら、ことを荒立てるべきか静観すべきか、相手の性格をよく考えて行動しましょう。子どもの気持ちもお忘れなく!

(文/namiki、音葉 編集/シンママStyle編集部 画像/123RF)

カテゴリ:ライフスタイル

シンママStyleの編集部です。シンママStyleは毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします。

PREV

シングルマザーのための情報サイト、シンママStyleです。毎日忙しいシングルマザーのみなさんにお家探しから得する制度まで役立つ情報を毎日お届けします!