離婚する夫婦が増加中。その原因となる社会背景とは?

近年、離婚する夫婦は増加傾向にありますが、その原因には社会的背景も大きく影響しているように思います。今回はそんな離婚が増加している社会的背景についてお話します。

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近年、離婚する夫婦は増加傾向にありますが、その原因には社会的背景も大きく影響しているように思います。今回はそんな離婚が増加している社会的背景についてお話します。

 

〇ジェンダーの変化

 

ジェンダーとは、社会的・文化的に作られた「女性らしさ、男性らしさ」のことです。今の祖父母世代は、男性は外で仕事をするもの、台所には立たない、父は一家の大黒柱、威厳のある存在、女性は家事育児をして家を守るもの、台所仕事は女性がするもの、夫の半歩後ろを付いていく、といったジェンダー論が確立されていたと思います。

 

しかし、時代とともにジェンダーは移り変わっていきます。学歴で仕事が決まる学歴社会の訪れによって、子どもたちを有名大学や私立の学校などに進学させるようになり、当然それに伴い学費や諸経費など子どもにかかるお金が増え、夫婦共働きを余儀なくされる社会になっています。

 

また、男女平等がうたわれ、女性の社会進出も進み、ますます女性は家を守る存在というジェンダー論は通用しなくなり、女性も男性と同等に稼げる時代になってきました。

 

今の祖父母世代が親のときに育った私たち、今の子育て世代は、「男の子は台所に立たなくていい。」「女の子なんだから、おしとやかにしなさい。お手伝いしなさい。」と育てられてきた人も少なくないので、結婚をしても家事を手伝わない男性や、言いたいことがあっても我慢してしまって言えない女性などが多く、しかし現実的には女性も外で仕事をしているわけで、女性に負担がかかるようになり、不満は爆発していきます。

 

そんなジェンダーの変化によって、理想(教わってきたもの)と現実のギャップの中で不満が生まれ、離婚につながるのではないかと思います。

 

〇自己実現欲の増加

 

今の子育て世代、30代の人たちの時代から、「ゆとり教育」が始まり、それまでの競争社会から、「一人ひとりの個性を尊重し、伸ばしていこう」といった方針が社会的に打ち出されるようになりました。

 

その結果、「記録より記憶に残る」「ナンバーワンよりオンリーワン」などというように、オリジナリティーが求められようになり、周りと比べるのではなく、昨日の自分と比べて少しでも自分に打ち勝っていこうという社会背景により、自己の実現を達成しよう、自立した大人になろうという意思を持つ人が増え、自分が何をしたいのか追求する人が増えたように思います。

 

しかし、あまりにも自己実現を求めるばかり、己を見つめるのに忙しく、周りと協力して物事を進める力や、相手の気持ちを想像する力が落ちてきているようにも感じます。

 

結婚生活は、自分の思うように進むことばかりではありません。むしろ、自由が利かないことのほうが多いでしょう。そんな中でゆとり世代の私たちは、自己実現や自由を求めることができない窮屈さにストレスを感じてしまい、不満を募らせ、結果的に離婚という選択をするのではないかと考えます。

 

☆まとめ☆

 

離婚が増加する時代背景について、持論ではありますが、お話しました。ですが「時代のせいだから仕方ない」と思って諦めて欲しくて書いたのではありません。

 

離婚の原因のひとつに、「価値観の違い」があると思いますが、価値観は人それぞれ違います。また、その人自身の考え方もありますが、今回お話したように、生まれ育った環境や時代の流れの中でも、価値観は生まれます。

 

自分が思っている“常識”が相手の思っている常識とは限りません。夫婦関係に限らず、人間関係に悩んだときは、時代によって「当たり前」は変化することを思い出し、柔軟な考え方で、相手を想い、お互いを思いやって生活して欲しい、私自身もそうしなければいけないな、と思います。

 

 

(文/ぶー 画像/123RF)

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