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離婚した元夫と絶縁したい!そんな時に考えるべきポイント
元夫にDVやモラハラ・浮気性などがあり、散々嫌な思いをさせられて心底嫌いになってしまうと、離婚後は一切関わりたくないと思ってしまいますよね。
特に元夫のせいで精神疾患になってしまった場合などは、前向きに過ごすためにも完全に縁を断ち切りたいと考えることもあるかと思います。
今回は、そもそも「元夫と縁を切る」ことについての基本的な考え方と、縁を切る際に気をつけるべきポイントをまとめました。
■離婚が成立した時点で法律上では他人になる
まず知っておきたいのが、離婚をした時点で法的な縁はすでに切れているということです。よく「絶縁状などを作って今後の関係を断ち切るべきでは?」と考える方もおりますが、すでに縁が切れているため法的にこれ以上どうにかすることは基本的には難しいです。
■子供と元夫の縁を断ち切るのは難しい
夫婦の結びつき以上に、子供と親の法律の結びつきには強いものがあります。実親に虐待やネグレクトを受け、特別養子縁組をする場合を除いて、戸籍状で親子の縁を完全に切ることはできません。また、たとえ離婚が成立していようと、子供には親が亡くなった際の「相続権」も残されます。親から子供に対して相続をしない「相続排除」の手続きを取れないこともありませんが、その際、排除された相続人に子供がいる場合は、その子供に相続権を移されてしまうので、やはり親子間の縁を法的に完全に断ち切るのは非常に難しいことです。
■絶縁するメリット
元夫との関わりを断てば、期日を過ぎてもなかなか支払われない養育費などにモヤモヤすることもなくなりますし、子供の面会交流に関わる煩わしい連絡もなくなります。元夫の存在を断ち切る分、子供のために自分が頑張ろうというエネルギーもさらに湧いてくるはずです。
また、稀なケースですが、元夫が再婚により「もう子供に会わない」と突然言ってくるケースがあります。これを聞かされた子供はもちろん大変傷つきます。絶縁すれば、このように元夫の都合で振り回されることもなくなります。
■絶縁を選択する前に考えておくべきポイント
夫との絶縁をしたい場合に一番考えるべきは子供の気持ちです。元夫が子供に危害を加える恐れがあると認められる場合を除いて、あなたにとっては憎むべき存在の夫も、もしかしたら子供にとっての父親は、世界で唯一のかけがえのない存在かもしれません。
それを無理に引き離すのは誰のためであるかを考えなければなりません。妻からしてみれば「あんな嫌な人間は子供と縁を切ってほしい」と思うかもしれませんが、子供の気持ちがおざなりになってはいないでしょうか。
子供にとっても父親は憎むべき存在であるのかどうかを冷静に考える必要があります。また、縁を切りたいが故に養育費の支払いを拒否するのも原則アウトです。なぜなら、養育費とは子供の権利だからです。
子供が幼いうちは母親がそれを預かるケースがほとんどかと思いますが、本来は父親と子供の間に発生しているお金であり、母親が勝手に支払いを拒否するのは本来は間違っています。
「絶縁のために子供との面会権を剥奪したら当然養育費ももらえなくなるのでは?」と思いがちですが、面会権と養育費は別物です。面会権を剥奪したとしても、相手に養育費の支払い義務は残ります。
ただ、一生子供に会うなと言われると、養育費の支払い意欲も大きく削がれてしまうのは事実。もちろん、払わない方が悪いのですが、払わなくなった養育費を払わせるのは骨が折れます。絶縁を考える際は、このあたりのデメリットやリスクも込みで考える必要があります。
☆まとめ
離婚すれば、夫婦間は割と簡単に法律上では絶縁できてしまいますが、子供がいる場合はなかなかそうはいきません。この場合は、子供の気持ちもしっかり組んで考えてあげることが大切です。ただ、元夫のモラハラやストーカーなどに苦しんでいる場合は、できる限り証拠を押さえて早めに警察に相談し、接近禁止命令などを出してもらいましょう。
(文/こまち 画像/123RF)
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カテゴリ:ライフスタイル
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