あやちゃん先生の正しい離婚相談室⑨~どうやら浮気されているみたいなのです

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Q:どうやら浮気されているみたいなのです

 

A:パートナーの浮気って、女性の立場からすると、とてもショックな出来事。知ってしまったときは、きぃ~って血圧上がっちゃいますよね。気持ちとてもよく分かります。でもここはぐっと堪えて、賢く立ち回りましょう。

 

まず浮気の何を知っちゃったのか、ということですね。「どういうこと?」って問い詰めたいところ、ここは我慢! まずはしっかりと調べてみましょう。先に本人に言ってしまうと、警戒してここからの証拠が得られなくなってしまいます。

 

浮気を知ってしまった貴女が決断することって、パートナーとの関係を継続する、解消する、大きくはこの二つですね。まず解消する方を考えてみましょう。

 

解消しようと思った時、お相手がすんなり浮気を認めて、それなりの償い金を払ってくれれば問題ありません。しかし一般的には、相手も何とか逃げ切りたいと思うもの。まずは冷静に証拠を集めていくしかありません。

 

お相手の浮気を理由に離婚しようと思った場合、どの程度の証拠が必要になるか、ですよね。なかなか難しいところもありますが、当たり前ですが「あればあるだけ」有利です。ただし逃げられないような、確実な証拠が必要。具体的にはご飯食べてた程度では厳しく、身体の関係があったという証拠ですね。ただこれってその現場にたまたま出くわせば証明できますが、そんな恐ろしい体験はそうないはず。たとえば身体の関係を持ったことを裏付けるようなやりとりを写真で残すとか、当の本人たちが撮った写真を得ておくとか。ただこれはスマホ等を盗み見るしかないので、決してお薦めはできませんが、実際に解消するのに金銭の要求をしたいとなればこのような証拠がないと厳しいのです。

 

ある程度の証拠が揃ったら、そこで初めてお相手にアタック。証拠を盾に、少しでもいい条件で解消できるように話をしていきましょう。浮気相手にも損害賠償請求することはできます。「そこまでしたくないから、貴方がきちんとしてね」と言うのもいいかもしれませんね。もしくはどうしても浮気相手方にも損害賠償したいとなれば、その連絡先等も聞きだすしかありません。浮気相手が「既婚者であるとは知らなかった」というような場合には、請求してもほとんどお金はいただけないので、その点も確認しましょう。

 

浮気は悲しいけれど、今すぐに離婚は考えられないと言う場合。こちらの方が深刻ですよね。そもそもふたりの関係が長年冷え切っていて、浮気が引き金というのなら決断もできるでしょう。でもそうでない場合、すぐに「離婚」と考えずに、まずは深呼吸して頭を整理していきましょうね。

 

男性は女性と違って、生理的に種を撒くようにプログラミングされています。バレる、バレないはあるでしょうが、結婚後奥様以外の方と身体の関係を一切持たないという人は、案外少ないのかもしれませんね(こう考えると悲しいですが)。だから整理していきたいのは、貴女がどうしたいのか、ただそれしかないと思うのです。

 

「浮気されたのは悲しい、だけどやっぱりこの先も一緒にやっていきたい」と思えるかどうか。ここにフォーカスするしかありません。知ってしまった直後に、決断する必要はありません。じっくり考えてみてください。浮気した側にも、なにか理由があったのかもしれませんね(悪いのは承知の上ですが)。

 

とかく女性は「やーやー」と責めてしまいがちですが、これはもっとも男性が嫌がること。責める前に、まずは自分がどうしたいのか、そこだけを考えましょう。このときに「子ども」を理由にしないこと。まずは自分がどうなのかです。

 

そして相手を責める前に、自分には100%非がないと言い切れるかどうかもチェック! ちょっと忙しくて、おしゃれを忘れていたわ。ちょっと忙しくて、どうしても言葉尻がキツかったわ。忙し過ぎて夜の誘いにも、ツレなく拒絶していたわ……。こんなことはありませんか? 男性は女性の何倍もナイーブ。貴女のほんのちょっとした対応に、心を傷つけていたのかもしれません。

 

何かあったときに、100 vs 0ということはほとんどありません。基本は何か伏線があったはず。そこを徹底的に探究してみましょう。

 

たとえば忙しかったのなら、「ごめんね、今とても忙しくてご飯作る余裕がないの。手伝ってくれる?」とか、ちょっと言い方を変えることで、相手に与える印象は違うはず。

 

ご自身で思い当たる部分を見つけ、そして「この先も一緒にやっていきたい」と思えたなら、今度こそふたりでよく話し合ってみましょう。責めるのではなく「悲しかった」という事実は伝え、そして自分の非もきちんと伝える。相手はバレて「悪かった」と思っているので、ここは責めると逆効果。それよりも「これからどうしていったらいいのか」を、冷静に話し合えたらいいですね。

 

プロフィール

太田垣 章子(おおたがき あやこ)さん
章司法書士事務所代表 http://www.ohtagaki.jp

専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。
自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。
皆さんからのご質問お待ちしております。