あやちゃん先生の正しい離婚相談室④〜「がんばらなきゃ」に要注意」

シングルマザーの方、これからシングルマザーになろうとしている方から、よくこの言葉を聞きます。

 

「わたしががんばらなきゃ」

 

たしかにがんばることは尊いし素敵なことですが、ちょっと待って! もともとシングルマザーの方々って、真面目な人が多いのです。努力家というか、正直というか。だから必然的に自分を追い込んでしまうのですね。

 

でもここはちょっとだらけましょう(笑)。ご自身で怠けているな、だらけているな、そう思う位がちょうどいいのですよ。

 

女性がシングルマザーになる決意をするまで、相当苦しんだり悩んだり、迷ったり。日替わり時間替わりで、気持ちは揺れませんでしたか?

 

子どものために、もうちょっとがんばってみよう

でもこの環境、子どもにとっても良くないよね

わたしが悪いからこうなっているのでは

でもやっぱりこれ以上は……

 

気持ち分かります。離婚する=子どもから父親を取り上げる、と感じてしまって、それでいいのか、経済的にやっていけられるのか、不安になるのは当然です。

 

だからね、もっと怠けていいんです(笑)! 離婚までは、離婚してからも、気持ちが張りつめているはずです。でも人はそこまで強くない。どこかで壊れてしまいます。もっと自分を甘やかしていただきたいと思います。

 

お子さんは、大人の世界の事情はよく分かりません。お金がなくても、できないことが多くても、とにかくお母さんが笑っていてくれさえすれば、それだけで子どもは幸せです。どうしても追い詰められると、お母さんから笑顔が消えてしまいます。それがいちばん子どもには辛いことです。

 

だからどんどんご自身を甘やかしてあげてください。ご飯だって、手抜きでいいんですよ。埃で人は死にませんよ。それより長年傷ついてきた心を、今は癒してあげてください。心が元気になれば、またどんなことでもがんばれますから!

 

「がんばらなきゃ」は禁止です。皆さんはもともとバイタリティーあるんです。だから離婚ということも乗り越えてこられたし、これから乗り越えようとも思えちゃうのです。

 

がんばる力が凄いのです。そしてそんな人にとって、苦手なことは怠けること。自分で意識して、今は充電する期間なんだと言い聞かせてあげてくださいね。

 

離婚後にご連絡いただいたシンママさんは、少し弱ってらっしゃいました。離婚に至るまでのサポートをさせていただいたのですが、感情を表に出すこともなく淡々と耐えて手続きを終わらせた気丈な方です。

 

そんな頑張り屋さんの彼女が、メールを送ってきてくれました。

 

「電車に乗れないんです」

 

なぜか急に涙がこぼれてきて、こんな状態では電車に乗れないと、治まるまでホームで何本も列車を見送ったとのこと。がんばり過ぎて、ちょっと心が弱ってしまったのですね。これではお仕事にも支障がでてしまいます。

 

「誰にも何も言えなくなりました」

 

離婚したとたん、お友達たちが心配していろいろ聞いてくれたそうですが、それが本当に心配して聞いていることか「他人の不幸は蜜の味」で聞いているのか、分からなくなったと言うのです。根掘り葉掘り聞かれて、友達だと思っていたのにそうじゃなかったのかな……そう思うことで、裏切られた感を持ってしまったようです。そうなるとさらに心は傷ついてしまいますよね。お友達に言うと、逆に悩みの種になってしまいましたという方は、非常に多いと感じます。尾びれ背びれがついて、違うように別の方にも伝わってしまって、本当に辛かったそういう声もよく聞きます。

 

離婚の前後、ご家族に胸のうちを包み隠さず言える方は強いですね。でも多くの方は、言うと親が心配していろいろ面倒なので逆に言えない、年老いた親に心配かけたくないという悩みを抱えています。

 

じゃあ、誰に愚痴ったらいいの? 誰に相談したらいいの?

 

わたしはプロの方に聞いてもらうのが、いちばんだと思っています。カウンセリングもたまには良いですよ。

 

わたしが関わった離婚相談のクライアントさんは、皆さんとても素敵な方なのに、自己肯定感が低いのです。もしかしたら親御さんに「良い子」じゃないと受け入れてもらえなかったのでしょうか。ダメなわたしのままで大丈夫! そう思えない方が多かったように感じています。

 

この状態だとママもそして大切なお子さんも、苦しくなってしまいます。まずは自分を甘やかして、そしてダメな自分でも受け入れてあげましょう。お金のない日は、おにぎり持ってちょっと離れた公園までハイキング行くのも楽しいですよ。ダメなわたしでも大丈夫! こんな状態でも笑顔でいられるわたしは凄い! そう褒めてあげてくださいね。甘やかして、そしてダメな自分も受け入れてあげる。

 

こうして充電できたら、自然と力はもくもく湧き上がってきます。次に素適な恋愛ができるよう、この過程を大切にしてくださいね。

 

 

プロフィール

太田垣 章子(おおたがき あやこ)さん
章司法書士事務所代表 http://www.ohtagaki.jp

専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。
自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。
皆さんからのご質問お待ちしております。