あやちゃん先生の正しい離婚相談室

あやちゃん先生の正しい離婚相談室27 子どもを置いて遊び歩いて挙句、死亡させてしまう母親が分かりません

太田垣章子

Q:子どもを置いて遊び歩いて挙句、死亡させてしまう母親が分かりません

A:痛ましい事件がまた発生しましたね。シンママが子どもを置いたまま男性と遊び、戻ったらお子さんは亡くなっていた。以前大阪でも若いお母さんが2人の小さな子を置いたまま遊び歩き、約1カ月後に戻ったら亡くなっていたという事件がありました。根っこは同じことだと思います。心から亡くなられたお子さんたちのご冥福をお祈りします。

さてこれを読んで「そんな母親理解できない」と思われるでしょうか? それとも「なんとなく分かる気がする……」でしょうか。私自身シンママとして息子を育ててきましたが、このお母さんの気持ち分からなくもないです。私自身も紙一重だったと思います。

シンママは働かないと生きて行けないし、なかなか残業ができないから給与も安いし、家事やら育児やら、本当に髪の毛を振り乱しても、時間足りないですよね。私もひぃーひぃー悲鳴あげていました。

ちょっと弱音吐きたいなと思っても「そんな相手を選んだのは貴女でしょう?」「離婚した貴女が何言っているの?」「お母さんなんだからしっかりしなさい」そう言われて、シンママは弱音を吐いても許されないんだと打ちのめされた気持ちでした。

さらに子どもが保育所や学校で何かあると、先生方に「淋しいんですよ」「愛情が足りないのでは」そう言われて、もう打ちのめされるというか途方に暮れた気持ちになりました。なにもかもを一人で育てている親のせいにしないで欲しい、そう思ったのです。

そもそもシンママが経済的に苦しいのも、もっと養育費がきちんと払われて、もっと高額払われて、国からサポートがあるとか、職場が理解あるとか、そんな環境もあると思いませんか? 苦しくなって追い詰められて当然だと思いませんか? 少なくとも私はそう思いました(追い詰められて行動に移すかどうかは別ものですが)。

結婚するとき「離婚する」を前提に誓いの言葉を交わすだなんて、あり得ないですよね。子どもを産むとき、「絶対に虐待してやる」なんて思いながら産むという人も少ないと思います。それなりに明るい希望を抱いていたのに……のはずなのです。

不幸にしてそういう結果になってしまったとき、いちばん大切なことは「助けて」と言える存在が必要ということ。家族は先の「貴女がそんな男を選んだんでしょう?」と厳しい言葉をかけてしまいがちです。

それは「だから頑張りなさい」「だから踏ん張りなさい」というエールかもしれません。家族だからこそ、身内だからこそ、厳しい言葉が言えるんです。でもやっぱりこんな言葉かけられてしまうと、それは深い爪痕になってずっと苦しめられてしまいます。

だったらそもそも家族には弱音を吐かない方が得策ですね。誰でもいいのです。とにかく「壊れてしまいそうなんです」そう言える相手がいるって、とても幸せだし救われます。だからぜひそういう人を確保して欲しいと思うのです。そうでないと、冒頭ご質問のように「分かりません」と言っていながらも、追い詰められたら逃げ出したくなってしまいます。

人は弱い生き物です。ドМじゃないかぎり、そうそう苦しい環境の中で、歯を食いしばって全力でなんて頑張れません。ましてお金に追い詰められると、本当に苦しいものです。だからこそ吐露できる存在が必要なのです。

それは知り合い、友人でなくても構いません。ご近所の方、福祉の方、学校・保育園の先生、誰でもいいのです。とにかく心のSOSを言える存在がいてくれることで、プツンと切れることがなくなります。

大阪の2児を残して帰らなかったお母さんも、若いのに家族の援助もなく、養育費ももらわず、それでも精一杯がんばってママしていたのです。インフルエンザになったとき、子どもを預かって欲しいとお願いしても、実家からも義理のご実家からも拒否されてしまった。それでも頑張っていたのです。

だけど何かがきっかけで、プツンと切れてしまったのでしょう。それから帰らない日々となり、帰るのが怖くなり、どんどん頭からその不安を追い出すかのように遊んでしまい、気がつけば家を出てから1カ月。戻ってみたら、待ち焦がれた子どもたちは駆け寄ってくれる力も失っていたのです。

「助けてください」

その言葉が言えたなら、子どもたちは尊い命を失わずに済んだし、若いママだって罪を背負って生きるという苦しい人生になることもなかったかもしれない。だから言えるか言えないか、これってとてつもなく凄い差なのですよ。

今は「分からない」と言えるかもしれない。でもコロナの不況で仕事失って……なんてアクシデントに見舞われてきたら、人の心なんて簡単に追い詰められて、そして壊れていきます。逃げ出したい、そう思っても仕方のない状況もあり得るのです。

どうか「助けてください」その言葉、言える相手を探してみてくださいね。これからの混沌とした世の中を生き抜くためには、絶対に必要だと思います。

プロフィール

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太田垣 章子(おおたがき あやこ)さん
章司法書士事務所代表 http://www.ohtagaki.jp

専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。
自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。
皆さんからのご質問お待ちしております。

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カテゴリ:あやちゃん先生の正しい離婚相談室

太田垣章子
章司法書士事務所代表 専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。 自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。 皆さんからのご質問お待ちしております。

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