あやちゃん先生の正しい離婚相談室

あやちゃん先生の正しい離婚相談室⑰好きな人ができました。離婚したいのですが

太田垣章子

 

Q:好きな人ができてしまいました。離婚したいのですができますか?

 

A:結婚していても、「この人いいな」と思ってしまうこともありますよね。でもそれだけではなくて、今の結婚生活を壊してその方と再婚したいってことですか? それは困りましたね。

 

まず考えて欲しいことは、今のご主人とうまくいっていないから、そのお相手が良く見えたのか。それとも今のご主人には何の不足もないけれど、でもそれ以上にお相手が良いのか。ここは冷静に見極めた方がいいですね。

 

それからお相手が独身か、それとも既婚者かってことも重要。仮に独身なら貴女が離婚して飛び込めば受け止めてくれるかもしれませんが(これだって100%ではない)、男性が離婚することは女性が離婚するより大変なこと。貴女は離婚した、でもお相手は離婚しないってこと、十二分もあるのですよ。

 

仮に貴女がどうしても離婚をしたいと思った時、お相手が同意してくれればいいですが、同意が得られなかった場合、調停、そしてそこでも解決しなければ裁判となります。この時に重要なのは、有責配偶者からの離婚申し入れは、なかなか認められないということです。有責=不倫しているってことですね。だからまずもって、自分からの申し入れで離婚は簡単にはできないということを認識しておきましょう。

 

法的なことを頭に入れた上で、ちょっと法律と離れての話なのですが……。以前ある女性が離婚したいということで、相談に来られました。しかも妊娠しているとのこと。お腹の赤ちゃんのパパはご主人ではなく彼だということでした。彼女は離婚して、再婚して子どもを産んでと思っていたみたいです。ところが現在の法律では、婚姻関係にある状態で妊娠した場合、仮にその先に離婚再婚(待婚期間100日)したとしても、300日以内に生まれた子は前夫の子として戸籍に入ってしまいます。これは不倫して彼の子なんです!と主張しても通らないってことですね。

 

この時には彼女は、結局お腹の赤ちゃんを諦めることになりました。

 

そしてその後! 彼女はどうしたか……。最終的に彼とは別れて、旦那さんとやり直したのです。こういう修羅場になったときの男性陣2人の対応を見ていて、旦那さんに惚れ直したということでした(ちゃんちゃん)。

 

ここでのポイントは、彼女は旦那さんが愛情表現をたくさんしてくれないので、刺激を外に向けたのです。この時には結果オーライで元のさやに戻りましたが、場合によってはとても不幸な結末になるところでした。

 

本来彼女がすべきことは、徹底的に旦那さんと向き合うことでした。自分はこうして欲しい、こういうことでこんな気持ちになってしまう、こういうことが辛い。きちんと自分の気持ちを感情的にではなく伝えて、その上でお互い心地よい着地点を探る必要があったのです。そこをせずに、外に刺激を求めてしまって大切な命も代償として失いました。これほど残酷なことはありません。

 

私はここで声を大にしてお伝えしたいのです。

 

離婚したいと相談に来られる方は、自分の気持ちを的確に表現できない人が多いのです。この場合、仮に離婚したとしても、その後の人生も同じ結果になってしまう可能性があります。離婚したいなと思った方も、離婚された方も、自分の気持ちをきちんと伝えるということを意識していきましょう。こういう方はつい「こう言ったらどうかな」とか相手の気持ちを察しすぎるのです。もしかしたら親御さんに押さえつけられて、いい子を強いられてきたのかもしれませんね。

 

でも結婚相手は親御さんとは違います。きちんと伝えていきましょう。伝え方って難しくて、つい女は(私も含め)感情的になってしまう傾向があります。そうではなくて、思いを伝える、これが大事です。

 

いろいろ考えすぎて伝えられなかったことも、言ってみたら「そうなんだ」ってこと、よくあります。ダメと言われても、それは自分が否定されたのではなくて、ただ伝えてことがダメだったということ。100%自分の思い通りになる訳じゃないので、それは仕方がないことですよね。

 

外で浮気するくらいなら、パートナーとぶつかってみて伝えてみてからでも遅くはありません。そして離婚した方は、この先の人生が長いのです。たまたまお相手選びを間違っただけですが、また素敵な人と恋愛したり人生を共に歩むこともあるでしょう。そのときのためにも、言いたいことを言う、気持ちを伝える、言い方を工夫する、ということをご一緒に学んでいきましょう。私もいつも意識して、きちんと伝えられるように自分を戒めています!

 

 

プロフィール

太田垣 章子(おおたがき あやこ)さん
章司法書士事務所代表 http://www.ohtagaki.jp

専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。
自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。
皆さんからのご質問お待ちしております。

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カテゴリ:あやちゃん先生の正しい離婚相談室

太田垣章子
章司法書士事務所代表 専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。 自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。 皆さんからのご質問お待ちしております。

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