あやちゃん先生の正しい離婚相談室

あやちゃん先生の正しい離婚相談室⑬~これから離婚調停が始まります。注意するところってありますか?

 

Q:これから離婚調停が始まります。注意するところってありますか?

 

A:当事者同士で離婚の話が進まないのですね。それは辛いですね。どちらかが離婚したくないのかしら? それとも親権や養育費が決まらないのかしら?

 

離婚をするって、当の本人の気持ちの問題だけじゃないのですよね。結婚生活での財産の分け方から、子どもの問題やら、家をどうするかとか、名前をどうするかとか。もうすんなりいかないと、気持ちも滅入ってしまうのは分かります。日本の場合、大半が協議で離婚を決めて「離婚届け」に双方で署名押印して届出をします(これで離婚成立)。でも話し合いができない、話し合いでまとまらないときには、裁判所に力を貸してもらいましょう。

 

何がなんでも離婚したいのに、相手が同意してくれない。こうなりゃ裁判だわ!となっても、日本の場合、いきなり裁判にはできません。調停前置主義といって、まず家庭裁判所に調停を申し立てます。ここで調停が始まります。

 

そもそも調停は調停委員と言う方が2名担当について、申し立てた方と相手方双方の言い分を聞いて、調整していきましょうというもの。私が感じる限りでは、基本「もう一回がんばってみれば」のスタンスです。特にお子さんがいる場合、まぁまぁと宥められます(笑)。

 

そしてこの調停、とてもまどろっこしい。まず最初に、申立人の話を調停委員2名が聞きます。「離婚したいです」がなぜなのかということを聞き、次に相手方が部屋に入って相手方の言い分を言います。双方からそれぞれ話を聞くってイメージ。基本的には申立人と相手方は顔を合さないように、別々で入室して調停委員と話します。

 

そうすると調停委員は、相反する事を聞くことになるのですね(だって調停になるくらいだから、そもそも言い分が真っ向から噛み合ってないはず)。こうなってしまうと「まぁまぁ」が始まります。

私が知っている中では、暴力を振るわれたから離婚したいと言った女性に対して、ちょっと高齢の調停委員が「怒らせた貴女も悪いんじゃないの? 口答えとかしたとか」なんて、とんちんかんなこと言いだしたこともありました。ひと昔前は、旦那さんが奥さんを殴るって結構あったのでしょうね。でもこの時代にって、憤慨ものですよ、これって。

 

そもそもこの調停委員って、何者ってことですよね?

 

日本調停協会連合会によると調停委員は、調停に一般市民の良識を反映させるため、社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人や、地域社会に密着して幅広く活動してきた人など、社会の各分野から選ばれています。

 

年齢的には60代が圧倒的に多く、弁護士や会社や団体の役員や理事、士業も多いけれど、半数弱が無職の方。もちろん以前は要職の人もいるだろうけど、リタイアした地域の世話役的存在の人なのです。だから必ずしも法的知識がある、ということでもないのですね。そしてポイントは60代以上が8割くらい占めているということ。ちょっと世代というか、時代が違うので、その価値観を持って判断されてしまうのでキツイものがあるのです。そのために心がズタボロになってしまうことも……。

 

だから! 調停になったときは、ここをしっかり把握しておかないとダメなんです。逆に調停委員は、高齢にさしかかった民間の人。法的にバシバシ言ってくる訳でないので、なんとかこちらの味方になってもらいましょう。どうするかって? それは女優になりきることです! 特に高齢の男性調停委員は、強気な女性に対して厳しく言ってくる確率が大なんです(こんなことまで言って大丈夫かしら 笑)。

 

まず「悲劇のヒロイン」になりきって、調停委員を味方につけることが調停を制します。そのため言葉の使い方を弱めにして、決して怒り口調はやめましょう。「強い」イメージより「弱く可哀そう」な方が、好感を得られます(あくまで私見ですが)。娘が父親に助けを求める、これがグッとこちら側に引きつけるポイントです。

 

離婚する、慰謝料を少しでも多くいただく、養育費を少しでも高く払ってもらう、これが最終目標なら、「女優になりきる」くらいお茶の子さいさいですよね。ここを知らずに調停で言いたい事をがんがん伝えた女性は、けっこう辛い思いをしちゃうのです。ただでさえ離婚がモメて気分はブルーなのに、「どうして分かってくれないの」「どうしてあっちの味方するの」ってさらにモヤモヤして、ストレスマックスです。しかもこの調停、大概はひと月からひと月半に1回くらいのゆっくりペースなので、この間本当に悶々と苦しみは続きます。「早く前向きたいのよ!」気持ちは焦り、離婚ってほんとエネルギーいるわって消耗してしまう。知らないと疲れ切ってしまいますよ。

 

女優になりきって、調停委員を味方につけて、颯爽と新しい人生を歩く! そのためのアドバイス、参考になさってくださいね。

 

 

プロフィール

太田垣 章子(おおたがき あやこ)さん
章司法書士事務所代表 http://www.ohtagaki.jp

専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。
自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。
皆さんからのご質問お待ちしております。

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カテゴリ:あやちゃん先生の正しい離婚相談室

章司法書士事務所代表 専業主婦で子どもを出産直後に離婚を決意。生後6ヶ月の子どもをつれて実家に出戻り。そこから働きながら子育てしながら勉強して、平成13年、司法書士試験に合格。苦節6年、極貧生活での受験時代でした。 自身の経験から、離婚相談もたくさん受けています。法的な部分だけではなく、心に寄り添ったサポートを心がけ、依頼者の方が元気に前を向いてくれるよう日々がんばっています。頼られるとがんばっちゃうタイプ。どんどんご質問くださいね。法的なことに限らず、何でも大丈夫ですよ。 皆さんからのご質問お待ちしております。

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