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子どもが父親からプレゼントをもらってきた時どうしていますか〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

 

みなさんは、別居や離婚後、お子さんと父親の交流はどのようにしていますか。頻繁に会っている、定期的に会っている、またはご事情があって会っていないというご家庭もいらっしゃるかもしれません。

 

父親と会った時に子どもがプレゼントやお土産をもらって帰ってくると、「子どもが喜んでよかった!」「買ってもらえてラッキー!」と思うママもいれば、モヤモヤしてしまうママもいるのではないでしょうか。

 

離婚して夫婦としての関わりは終わっても子どもにとって父親であることは変わりません。とはいえ、夫婦間でわだかまりがあり、子どもと父親が会うことに後ろ向きなママにとっては、プレゼントをもらってくると気持ちが騒ついてしまうなんてことも。その気持ち、どのように整理していくとよいのでしょうか。

 

◾️なぜモヤモヤする?

 

物に罪はないとはわかっていながらも、子どもが父親からのもらったものを持ち帰ると、気持ちが騒き、つい不機嫌に…。なぜモヤモヤするのでしょうか。

 

◆子どもが喜んでいる姿を見たくない

愛する子どもが元夫からもらったもので遊んでいたり喜んでいる姿を見ると、悔しさや憎しみといった憎悪感が増し、子どもの様子を見て、つい表情がこわばったり無言になったり強く当たってしまいがちに。

 

◆元夫が選んだものを見たくない

元夫が選んだ、手にしたというだけで嫌悪感や拒絶感が増し、触りたくない、視界に入れたくない、元夫を思い出したくないから家に置いておきたくないという心情になっていきます。

 

◆物で釣ってると思うと気に入らない

ひとりで育児を行い、子どもが欲しいものをいつでも買ってあげられる状況ではなく金銭的にやりくりしながら生活している日々。

 

にもかかわらず、、元夫が会った時に子どもが欲しいものを買ってあげると、「子どもの気を引こうとしているのではないか」「楽しいことだけしてずるい」といった思いになることも。

 

◆躾に良くない

会うたびにプレゼントがあると、「おもちゃを買ってもらえるためにパパと会う」「パパと会えばなんでも買ってもらえる」と子どもが勘違いしてしまうことを心配することも。プレゼントを買ってくれることはありがたいことだと理解しつつも、節度を持ってほしいと思っています。

 

◾️子どもの気持ち

 

せっかく父親と楽しんで帰ってきた矢先に、プレゼントを目にした瞬間、母親が不機嫌に…。そんな時、子どもはどのような気持ちになるのでしょうか。

 

ママを悲しませてはいけない、怒られるかもしれない、という思いから、プレゼントを隠すようになったり、父親に「ママが嫌がるから持って帰らない」と言ったり、さらには両方の気持ちを汲んでどうしたらいいのかわからず、一人で悩みを抱え込んでしまっているかもしれません。

 

また、子どもが持ち帰ってきたものを、母親が子どもに黙って破棄してしまったりすると、子どもは気づいていながらも、母親の気持ちを察知して、「パパからもらったおもちゃどこにいったの?」「どうして捨てちゃったの?」と聞くこともできません。

 

さらには、父親と会った時に「あのおもちゃで遊んでる?」と聞かれ、「うん」と頷き、嘘をつかざるを得ない板挟みの状況にもなりかねないのです。

 

◾️きもちの整理の仕方

 

元夫が買ったものと思うと、どうしても感情的になってしまいがちですが、ここは夫婦の感情と親子関係を切り分けることが大切。せっかくもらったプレゼントもママが不機嫌そうな顔をしていたら、子どもの喜ぶ気持ちは一気に憔悴し、素直に喜ぶ表現ができなくなってしまいます。

 

愛する子どもを自分の感情で苦しめることのないように、もらって帰ってきたら、「パパに買ってもらえてよかったね。大切にするのよ」と一言声をかけてあげるよう心がけましょう。

 

それだけで子どもの気持ちがどれだけ救われるかは、自身が子どもの立場だったらと想像すれば容易にわかることですね。

 

ただでさえ離婚をすることで子どもの心は傷ついています。それ以上にダメージを与えないためには、親同士が敵視していることを子どもが察知してしまうような言動は控えることが大切です。

 

◾️父親が気をつけること

 

子どもとたまにしか会えないと、つい子どもが喜ぶからといろんなものを買ってあげてしまいがちに。会うたびに買ってあげると、プレゼントの特別感もなくなってしまいますし、買い物目当てになんてことにもなりかねません。また、躾という点でも気をつけることも必要です。

 

ものを買うよりも、一緒に過ごす時間の中で、体を動かしたり父親ならではの経験を与えることができるとよいですね。

 

また、プレゼントを渡す時には、事前に母親側に伝えておくとよりスムーズです。また、現地で購入する土産グッズなども、子どもが板挟みにならないよう、どの程度のものであればよいかなど親同士事前にすり合わせをしておけるとよいでしょう。

 

◾️さいごに

 

離婚するほどの相手と関わっていくことは容易なことではありません。しかしながら、子どもが親の顔色を見て気を使う場面が極力ないように、子どもが喜ぶことを一緒に喜んであげられるよう親としての心得を持つように心がけていくことが大切ですね。

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。http://www.rimusubi.com/