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離婚後、子どもが父親のことを話しますか〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

シンママStyle編集部

 

みなさんのご家庭では、お子さんと父親は会っていますか。頻度や時間はご家庭によってさまざまでしょうし、または会っていないというご家庭もあるかもしれません。そして、ご家庭で父親のことが会話に出てきたりしていますか。今回は、父親の存在を子どもにどのように伝えていくことがよいのかを考えていきましょう。

 

■ついつい話題から避けがちに

 

離婚すると、元夫とは二度と関わりたくない感情から、子どもにとっては父親であるにもかかわらず、ついつい子どもからも父親の存在を遠ざけてしまいがち。もめて別れた相手なのですから無理もありません。ただ、子どもにとっては変わらず父親。離れて暮らす父親のことを「パパはどうしてるかな」と思っているのが自然なことです。

 

■子どもは父親のことを話す?

 

ところで、みなさんのご家庭では、お子さんは父親の話を自然にしていますか。それとも全く話さずにいますか。

 

ここで気をつけなくてはいけないのが、「会話に出ないからなんとも思っていない、父親のことを覚えていない」と母親が思い込むことです。

 

実は、子どもが話題に出すも出さないも母親次第。子どもは母親の顔色を見て話す内容をしっかり分別します。母親が嫌がることをしないように空気を読むのです。

 

■父親の悪口は断固NG

 

普段から父親の話題が出ている場合、やってはいけないのが父親の悪口を言うこと。子どもの体の半分は父親からできていますから、父親を否定することは子どものことを否定することにもなってしまいます。

 

そして、子どもは悪口に対して真っ向から否定することもできず、ただ頷くだけ。これは本心ではなく、母親に怒られたくない、嫌われたくない、そんな感情から頷いていることも。

 

子どもに気を使わせて同調させないためにも、悪口はグっと胸にしまいママ友など話すなどして、子どもの耳に入らないよう徹底することが大事です。

 

■一番やってはいけないのは「話題に出さないこと」

 

悪口を言っていなければセーフか。いえいえ、そんなことはありません。最もしてはいけないことは「全く父親の話をしないこと」。悪口ももちろんしてはいけませんが、父親の存在自体は母親も子どもも認識している前提です。ただ、全く話題に出さないということは、子どもにとって父親の存在の有無に関わってくることになりかねません。

 

「パパはどうしている?どこにいるの?」「僕のこと私のことを忘れてどこかへ行ってしまったの?」「もしかしてもう会えないの?死んじゃったの?」子どもにとってはわからないことや不安がつのるばかり。しかも、母親に質問しづらい環境であれば、誰にも相談できずに解決できず、小さな胸を痛ませてしまうことになります。

 

■会話に出せる雰囲気づくり

 

大事なのは、子どもがいつでも父親のことを話題に出したり質問をしたりしやすくなる雰囲気づくり。

 

夫婦の感情としては、関わりたくない元夫のことなど話題に出したくないのが本音でしょう。ただ、子どもにとっては唯一無二の実の父親。「パパ」「お父さん」という言葉を発しやすい環境を整えてあげることが母親のミッションです。

 

子どもが発しやすくするためには、母親自らが「パパ」「お父さん」というワードを会話に取り入れていくことが大事です。頻繁である必要はありませんが、「パパならどう思うかしら」「パパにも聞いてみよう」「パパに買ってもらおうか」など、会話の端々で肯定的に父親の存在を子どもに伝えていくことで子どもも自然と話しやすくなるでしょう。

 

■子どもは見抜く

 

「子どもが小さいから、話題に出さないまま再婚すれば、次のパートナーのことを父親だと認識するはず」「子どもにはもう少し大きくなったら話せばいいわ」と実の父親の存在を伝えることを後回しにすればするほど、子どもが大きくなってからでは取り返しのつかないことも。

 

子どもは父親と会えなかったのは母親の考えのもとだったと知れば、「なぜ会わせてくれなかったの?」「父親に会いたい」「戸籍を調べてみよう」「内緒で会いに行こう」と母親の意に反する行動に出ることもあります。さらには、会わせようとしなかった母親を軽蔑し恨むことさえありえます。

 

せっかく愛情かけて育てた子どもとの信頼関係が壊れないようにするためにも、今のうちから、きちんと父親の存在を伝え、会える環境を整えることが重要です。

 

■さいごに

 

夫婦の感情と親子関係を切り分けて考えることは難しいことではありますが、離婚に子どもを巻き込まないよう、そして、愛する子どもに対して自ら辛い思いをさせないためにも、親ができることをひとつひとつ考えていくことが大切ですね。

 

まずは、会話の中で「パパ」と子どもが言いやすい環境づくりを心がけていきましょう。

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。http://www.rimusubi.com/

 

 

 

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カテゴリ:しばはし聡子コラム

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