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しばはし聡子コラム

もっと知りたい別居・離婚後の子育て「共同養育ってなあに?」〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

シンママStyle編集部

 

「共同養育」という言葉、聞いたことのある方いますか。初めて聞いた方も多いのでは?!

共同養育とは、「離婚後に両親が子育てに関わること」なのですが、こじれた相手と共同になんて絶対無理!と思われがち。

 

離婚すると一人で育てる「ひとり親家庭支援」といった言葉もあるくらい、日本では離婚するとひとりで育てることがあたりまえになっていますが、離婚しても子どもにとっては親はふたりですよね。どんなに自分とはこじれた夫でも子どもには父親は変わらず父親なのです。

 

自分にとってはこじれた夫でありながら子どもにとっての父親である相手と、離婚後どうやって「共同養育」していけばいいのでしょうか。元夫と関わりたくない!と思っているママもぜひ読んでみてください。

 

■共同養育ってハードル高くない?!

 

「共同養育」。まず共同という言葉に拒絶感があるママもいるかもしれません。一緒に育てるってことは元夫と顔を合わせなくてはいけないの? 会話をしなくてはいけないの?

 

メールのやりとりすらままならない状況なのに、共同養育なんてとてもできない!というママもいると思います。ただ、実は共同養育ってそんなにハードルの高いことではないのです。

 

■元夫と顔を合わせる必要はない

 

もちろん、離婚後も一緒に食事などできる関係であれば、子どもにとっての負担は軽減されるでしょう。しかしながら、そのような元夫婦は非常に稀。

 

必ずしも父親と母親と子どもが同じ場にいなくてはいけないわけではありません。そんな無理をしなくても、最低限親同士で連絡が取れて、子どもの様子を伝えたり、父親と子どもが会う時の日程調整などをするだけでも両親が子育てに関わっているのであれば十分共同養育といえるでしょう。

 

■広義にわたっての共同養育

 

定義としては「離婚後に両親が子育てに関わること」ではありますが、大事なのは子どもの気持ち。

 

子どもが両親の顔色を見ずに素直なきもちを発言でき、両親の元を自由に行き来できる環境を両親がととのえて養育することこそが、真の共同養育なのではないでしょうか。

 

会う回数や頻度、時間といった物理的なことだけではなく、たとえ遠方に住んでいて頻繁に会えなかったとしても、いつでも連絡が取れる安心感、いつでも父親の話をしていい環境があれば、子どもは両親からの愛情を感じて育つことができますし、それには、なにも元夫婦が一堂に会する必要はないのです。

 

■共同養育するための親の心得

 

では、子どもが親の顔色を見ないためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

 

①相手の悪口を言わないこと

子どもの体の半分は父親でできています。どんなに夫婦として憎い相手でも悪口を言うと戸惑い傷つくのは愛する子ども。ここは感情をぐっとこらえ、子どもには父親のことを尊敬し好きでいられるような雰囲気づくりを心がけましょう。

 

決して簡単なことではありますが、悪口を言われた子どもは母親に嫌われたくない、怒られたくないという思いで同意するほかなく、小さな胸を痛めることになります。

 

②子どもを所有物化しないこと

子どもは自分と同じ気持ちであり言うことを聞くものだと無意識に思ってしまい、ついつい子どもの気持ちと自分の気持ちを同化させてしまうことも。

 

子どもは母親の所有物ではありません。自分自身が夫と子どもを会わせたくないからといって子どもも同一とは限らないですし、むしろ会いたくても会いたいと言えなくさせているかもしれません。そのためにも、「夫婦の感情と親子関係は別物」と心得ておくことが大切です。

 

③親権を特権と思わないこと

親権を持つことは、子どもに関わる全てを自分で決められるイニシアチブを持てることではありません。また、子どもを父親に会わせるか会わせないかを決める権限でもありません。

 

むしろ、親権を持つと、子どもと父親が会うために架け橋的な役割も担わなくてはならないため、やることは沢山。親権は決して「特権」ではなく「重責」なのですね。

 

■大きくなると親より優先したくなることが

 

子どもも小学校高学年から中学生にもなると、反抗期思春期の真っ只中、親と会うよりも友達が優先になってくるのは自然なこと。また、部活動や学業で忙しく物理的に時間が取れなくなってきます。

 

その際に、決まりごとだからと親に会わなくてはいけないというのも考えもの。子どもが自分の気持ちに素直に発言できるために、親も面会交流の取り決めありきではなく、子どもの成長に合わせて対応していくことが求められてきます。

 

日頃からいつでも連絡が取れて会える父子関係であれば、「親のところに行くのは面倒」となっても、子どもの成長として受け止め、無理に会うことを強要することもないでしょう。

 

子どもの生活リズムや優先度に合わせ、そのときどきで親が柔軟に臨機応変にし、そのスタンスを親同士で共有しあえていることも大事ですね。

 

■さいごに

離婚しても両親が子育てに関わっていく「共同養育」について、少しでもイメージが湧いてきましたか。まだまだ拒絶感があるママは、ぜひ「もし自分が離婚家庭の子どもの立場だったら…」と想像してみてください。「離婚しても親子関係は変わらない」ですね。

 

 

*講演会のお知らせ*

12月2日渋谷にて共同養育の講演会を開催します。離婚後の子育てや相手との関わり、子どもの気持ちなどを学びにぜひいらしてください。

http://www.rimusubi.com/kouenkai

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。http://www.rimusubi.com/

 

 

 

 

 

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カテゴリ:しばはし聡子コラム

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