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元夫を呼ぶ or 呼ばない?!どうする子どもの学校行事〜共同養育コンサルタント​しばはし 聡子コラム〜

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お子さんがいるご家庭では、入学式・授業参観・運動会など、年間を通しての学校行事はたくさん。こういった学校行事、みなさんは離婚後、元夫に声をかけていますか。

一切関わりを持っていない人もいれば、離婚後も普通に会話はできる人、さらには運動会で一緒にお弁当を食べることができる人など、事情によって元夫との関わりはさまざまだと思います。

では、子どもはどのように思っているのでしょうか。学校行事を通して離婚後の親子関係をみていきましょう。

 

■学校行事は誰のため?

 

学校行事は、親が子どもの様子を見るためだけではなく、子ども自身にとっても大切なイベント。最近では、イクメンといった子育てに熱心な父親が増えたことからか、平日にもかかわらず、夫婦揃って授業参観に参加している保護者や、なかにはお父さんだけという姿も見かけるようになりましたね。

 

◆子どもの様子を知るため

 

学校行事は、親にとっては学校生活や成長過程を垣間見ることができるとても貴重な機会です。

特に授業参観は、授業中の様子はもちろんのこと、友達との関わり、休み時間の過ごし方など、家では見せない日常を知ることができるなど、多くの情報を得ることができます。

今後の子育てに活かせる要素がたくさん詰まっていることから親のためでもあります。

 

◆子ども自身のため

 

一方で、子どもにとっては、自分の親が見にきてくれたことによる愛情確認や自分の頑張っている姿を見てもらえることはもちろんのこと、友達の親を見ることができる楽しみなイベントでもあります。

自分の親以外に誰の親が来ているか、どんな親なのかなど、興味津々で教室の後ろを振り返り、授業中も気が気ではありません。

また、年齢が上がるにつれ、授業参観が終わった後に、自分の親が友達からどのように言われるかなど、評判を気にするようになることも。

自分自身を見てもらうことだけではなく、自分の友達を親に知ってもらうと同時に、友達に自分の親を知ってもらう重要な機会となるのです。

 

■子どもはどんな気持ち?

 

元夫と関わりたくないあまりに、学校行事の連絡をしないということもあると思います。声をかけたら会ってしまう可能性もありますし、なにより連絡をすることでの摩擦やストレスをこれ以上増やしたくないといった思いもあるでしょう。または、元夫を喜ばせたくないといったこともあるかもしれませんね。

声をかけないことで、一時的なストレスは減少されますが、父親が学校行事に来なくなることに対して、子どもはどのように感じているのでしょうか。

 

◆不安どころか軽蔑も?!

 

今まで毎年来ていた父親が急に見に来なくなったとしても、子どもは母親の顔色を見て、「お父さんにも来てほしい」とは言えないどころか、「お父さんは自分のことを見に来たいって思ってないんだ」と、愛情がなくなってしまったと不安になることもあるかもしれません。

さらには、いずれ母親がわざと連絡をしていなかったことに気づき、母親を軽蔑するといったことも。

自分にとっては縁のなくなった夫であっても、子どもにとっては父親であることは変わりません。離婚でただでさえ辛い気持ちになっている子どもがそれ以上ダメージを受けないためにも、できるだけ親の離婚による環境の変化をつくらないことが大切です。

 

◆親の思い通りにはいかない

 

数年経って気持ちも落ち着き、元夫を呼んでもいいかなと思い立ったとしましょう。ずっと見に来なかった父親が急に来ることになると、子どもはどのような気持ちになるのでしょうか。

離婚して父親はいないという認識をしながら友達と過ごしているため、今更来られても友達に見られると気まずいといった思いになり、来ることを拒むようにもなりかねません。

その時に悪いことをしたと後悔しても、子どもの気持ちは簡単に思い通りになるとは限らないのです。深く傷つけた上に、父親を拒絶するような気持ちにさせてしまう可能性もあるのです。

 

◆行事嫌いにならないために

 

年間通してたくさんある学校行事。保護者が見に来る行事があるごとに、子ども自身が行事を楽しみに思えずストレスになってしまう場合もあります。

例えば父の日の手紙を学校で書いたとしても、父親に渡すこともできず架空で書くことしかできないといった辛い思いをするでしょう。そして、その辛い思いを母親に言うこともできず、父親に伝えることもできず、友達にも言えず、ひとりで抱え込むことになってしまいます。

父親の存在をタブーとせず、家庭で自由に話せる状況を整えてあげることもとても大切ですね。

父親が行事に来る際には、突然来て子どもがハラハラしないように、「ママは違う時間かもしれないけど、パパも見に来るからね!」と事前に伝えてあげるようにしましょう。

 

 

■まとめ

 

顔を会わせたくないから学校行事に呼びたくないという気持ちもわかるところではありますが、時間をずらしたり、行事のお知らせを写真に撮って送るだけなどにすれば、最低限の関わりのみで声をかけることはできなくもないはずです。

元夫の子どもに会いたいという望みを叶えるためと思うと後ろ向きになってしまいがちですが、あくまで子どもが喜ぶため、寂しい思いをしないため、そして子どものために親が成長を知るためと割り切って、離婚しても子どもにとって変わらない環境を保ち続けるよう心がけられるとよいですね。

 

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。http://www.rimusubi.com/

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カテゴリ:しばはし聡子コラム

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