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しばはし聡子コラム

【インタビュー】「子どもはより多くの大人から見守られ愛されることが励みになる」

しばはし聡子

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、元夫や義両親と交流を続けながら子どもの成長を見守るママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

月に1〜2回、多いときには毎週末、子どもが行きたいタイミングで子どもが直接父親へ連絡して遊びや泊まりに行っていますね。兄弟2人で電車に乗って行っています。小さいときは最寄りの駅まで送りに行っていましたが、今では玄関まで送り出すだけなので、すっかり手がかからなくなりました。

私が仕事で海外へ行くときなど数日お願いすることもあるのですが、私の都合の場合は、私が直接元夫へ連絡をしています。

あとは、運動会など学校行事などは義両親も交えて一緒に観に行きます。夏休みや年末年始には子どもたちは毎年義両親の家に泊まりに行かせてもらったりしていますし、誕生日やクリスマスにプレゼントをもらったり旅行に連れていってもらうなど、今でも変わらず子どもたちを可愛がってくれています。

■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

むしろ、離婚して共同養育するようになった方が困ることは減りましたね。私たち夫婦は、言い争わず無言になるタイプだったので、子どもたちは居心地が悪かったと思います。食事をするときも会話がないなど、いわば家庭内別居のようなものでしたから。とくに、長男は小学1年生の頃気持ちの不安定さが如実に出ました。家庭の不安定さと子どもの不安定さは比例することを実感しました。離婚した方が子どもの気持ちは明らかに安定しましたね。

ただ、離婚してつらい思いをさせたことには変わりないので、子どもたちの要望はなるべく叶えるように努力しています。最近、子どもへ「パパとママが一緒に住んでいないのはどう思う?」と聞いたら、「寂しい。みんなで一緒にご飯を食べに行ったり、旅行に行きたい」と言われました。誕生日や運動会の後など4人で食事をすることはありましたが、「旅行に行きたい」は「それはできないな」とキッパリ断りました。しないことを言って変に期待を持たせたくないからです。

■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

子どもがしたいことをなんでも応えてくれればそれだけで十分です。この3月に香川県の実家に子どもを連れて引っ越すんです。それに伴い、子どもたちが父親と会うタイミングが、夏休みやお正月など長期休みに変わるので、いろんな場所へ旅行へ連れてってくれて、子どもたちの見識を広めてくれたら嬉しいですね。

引っ越すことについては、実家の方が安心だろうと元夫もよく思ってくれているんですよ。父子の信頼関係もできていますし、今後も会えないという不安がないからこそ、気持ちよく送り出してくれるんだと思います。

■共同養育はどんなメリットがありますか。 お子さんはもちろん、ご自身にとってもいいことがあれば教えてください。

わが家は男の子なので、とくにこれから父親の影響が強くなっていきます。母親は父親役を担ったとしてもあくまで女性。母親は子どもたちへ言葉で伝える一方で、父親は言葉ではない部分で子どもたちに伝えていくことが多いと思うんですよね。

元夫はとても優しい父親で、私は子どもをしっかり怒るタイプ。そのあたりもバランスが取れてよいかなと。母親がイヤというときに父親のところに行けるのも、子どもにとって逃げ場になるのではないでしょうか。 

私自身としては、仕事で夜家を空けたり数日不在にすることがあるので、遠慮なくお願いできるので助かっていました。平日お願いするときには、いつもは夜遅いはずですが、仕事から早く帰って子どもたちを迎え入れてくれたりしたので、優しい元夫に感謝しています。

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

ズバリ、子どもたちと過ごしている時間のことは何をしていても文句を言わないこと。これ鉄則です。

父親と過ごすときはいつもゲームかyoutube三昧なんですよ。私としては思うところもありますが、絶対に何も言わずに目をつむっています。食事もカップラーメンなどジャンキーフードを食べさせているようですがこれも目をつむる。私自身が普段させないことだから、たまにはいいかと思うようにしていますね。あとは、必ず「ありがとう」を伝えるように心がけています。 

■ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。

この3月に実家へ引っ越しますが、近い将来、海外で暮らしたいと思っています。子どもは一緒に行きたいと言えばもちろん連れて行きますし、日本に残りたいと言えば実家で過ごせばよいですし、子どもの意思を尊重したいと思っています。

私自身、好きなことをして生きているので、子どもたちも世間の枠にとらわれず、自分のやりたいことをやってほしいですね。

愛と思いやりを持って人と接し、守るべきことを守ってやるべきことをやれば、だいたい自由でいいと思うんです。人に迷惑かけてはいけないとは言いません。人を頼った後に、どうやって感謝するか、どうやって人の助けになるか、感謝を循環させていくことが大事ですし、子どもたちに伝え続けていきたいですね。

先日、長男が学習発表会で「人の役に立ちたい」と言っていたのを聞いて、育て方は間違っていなかったかなと実感しています。

■読者の方へメッセージをお願いします。

離婚の原因は人それぞれ。その理由を子どもに重ねる必要はありません。親の事情で子どもが親に会えなくなってしまうのはかわいそうなことです。虐待がないのであれば、引き離す必要はないし、会わせないことで養育費が滞ることもありますよね。それって自分で自分の首を絞めている気がするんです。

離婚をすることで自分の至らなかったことに気付けることもありますよね。そのときには素直に後からでも謝ってみるのもひとつです。そして、「謝られてないから許さない」ではなく、子どものため自分のために努力も必要です。

「謝る」「許す」って難しいことだけど、それらができることで人として成長して共同養育できる関係ができる可能性も秘めていると思うんです。どの立場の人も歩み寄ることにトライしてもらいたいですね。

子どもって、より多くの大人から見守られ愛されていると励みになり安心するんですよね。離婚しても、両親それぞれの祖父母や地域の大人たちなどみんなで成長を見守っていける環境を作り合っていけるとよいですね。



<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。

*りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/

*別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」

http://www.rimusubi.com/community



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カテゴリ:しばはし聡子コラム

しばはし聡子
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子 1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。 *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community

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