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しばはし聡子コラム

【インタビュー】「親権を手放し自由に会える環境づくりをー苦渋の決断を子どものためにー」

シンママStyle編集部

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、お子さんは父親と暮らし自由に両親の元を行き来できる環境を整え、現在PTA副会長としても育児に関わるママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

長女と次男が父親と暮らし、長男は独立してひとり暮らし、私も子どもたちの住む家から30分位のところでひとり暮らしをしています。離婚の際に特段取り決めをすることもありませんでしたが、子どもたちは私の家やお店によく来ていますね。私は自営業のため元夫より時間に自由がきくので、学校関係のことは担当しています。現在PTAの副会長をやっているので、学校で子どもたちと会うことも多いです。会えない日は子どもたちとLINEやテレビ電話などでやりとりしています。

元夫婦同士の関係は、顔を合わせたり話したりすることに抵抗はありませんが、特に話す必要もないので、子どもの情報は事務的にLINEで共有程度で、ほどよい距離感でうまくまわっていると思います。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

離婚する際に、夫婦の問題なのでまわりに迷惑かけないようにしたいということにお互い同意できていました。子どもはもちろん、お互いの両親や親族に対してもです。

どちらが子どもと暮らすかについては悩みましたが、私は親権にはあまりこだわりがありませんでした。もちろん、私も子どもと暮らしたい思いが強かったのですが、私の方が時間に融通がきくから子どもと日中会いやすく、一方で元夫は夜しか子どもと過ごす時間がない。であれば、父親と一緒に住んだ方が子どもたちは両親と関わり続けやすいのではないかという答えに至りました。同居中も夜の時間は父親と過ごすことが多かったんですよね。その時間を私が奪う権利はないと思ったんです。

今の時代は、子どもたちもスマホを持ち自由に連絡が取れるので、その点でもこの選択をするきっかけになれたと思います。

もし私が子どもと暮らしたいと譲らなかったら、明らかに揉めるのも目に見えていましたし、子どもにとってなにが最善かということに絞って考えたら、この選択が最善だと自然に至ったんですよね。

元夫は子どもと会う時は事前に連絡してほしいと思っていたかもしれないのですが、会えるのっていつも急なんですよね。連絡するタイミングもなく会うことを続けていくうちに、だんだんスタイルが確立し、今でも事前に連絡は特段せずに子どもが会いたい時に来るというスタイルを取ってます。

■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

仕事と育児の両立を、本当によくやってくれていると思います。子どもたちのために、食事の面も食材選びから気をつけてくれているようで感謝です。料理の面では子どもたちも自分でできるので心配ないですね。特に次男は魚が好きで、釣りをしては自分でさばいたり食べたりするんです。

■共同養育はどんなメリットがありますか。


お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

子どもの世界って学校と家庭だけではまだまだ狭いですよね。両親と関わり続けることで、両親のその先にある人脈とも触れる機会が増えることも良いことだと思います。たとえば、私のお店に来れば、さまざまな大人と出会えって刺激があると思います。お店自体が居場所的なコミュニティになってるので、子どもたちが来るとお客さんが子どもの面倒見てくれたりするんですよね。

私にとっては、離婚したことで自然体でいられるようになりました。離婚する前は家に居場所がないように思えていてどこか休まらなかったんです。今は家もお店も私の心地よい場所です。子どもも夫婦仲が悪い様子を見て気を使っていました。今は、親の顔色を見て気遣いすることなく会いたい時に自由に行き来できるようになってよかったんじゃないかなと思います。

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

深入りせずにビジネスライクというか事務的なやりとりがちょうどよい距離感ですね。LINEのやりとりは要件だけで済むのでとても便利です。もめるほどやりとりしないのもコツかもしれません。

■ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。

大人が本気で遊べる場所を増やしていきたいです。ネットゲームにハマる人って離婚率高いんです。大人だからこそ突き詰められる趣味ってあるはずなのに、夫婦同士で相手の趣味を否定しがちなんですよね。ゲームででもアイドルの追っかけでもゴルフでもなんでも、大人だってやりたいことを本気でやっていいんだよという社会にしたいですし、子どもたちに大人になったらもっと面白いことあるよって言い続けたいんです。

シューティングバーはそういった場所のひとつではありますが、私にはかねてから昭和レトロな喫茶店を開きたいという夢があるんです。昔ながらのパンチのあるコーヒーを飲みながら、お客さんが各々好きなことをできる自由な喫茶店を。ルールで規制するのではなく、各自のモラルで善悪を考えて自由に過ごせる場所をつくりたいと思ってます。

今、長男と同い年くらいの子と一緒に働いていますが、その子たちや自分の子どもたちが大人になっても好きなことを追求していってほしいと心から願っています。



<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。

*りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/

*別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」

http://www.rimusubi.com/community

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カテゴリ:しばはし聡子コラム

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