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【インタビュー】面会交流に前向きになれたのは「パパに会いたい」という息子の言葉だった

 

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、今年再婚をしあらたな命を授かり家族が増えるなか共同養育を実践しているママに直撃インタビューしました。

 

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

 

月1〜2回、日帰りで5時間程度、息子と元夫は会っていますね。元夫が近隣まで来てくれて、息子の引き受け渡しは直接行っています。顔を合わせて、挨拶や必要事項を伝えるなどして、また時間になったら迎えに行くといった感じです。

 

待ち合わせ場所はいつも固定なので、調整するのは日程のみ。当日会った後に元夫と息子でどこに行くか決めているようです。

 

「共同養育」という言葉が、元夫婦が一緒に子育てをするというイメージがあったので、月1〜2回程度でも共同養育と言えるのかわかりません。

 

ただ、元夫婦が親として息子のために連絡を取り合っていますし、離婚後も風通しのよい育児ができているのかなと思います。

 

再婚後も、息子は私だけではなくパートナーの前でも気兼ねなく父親のことを話します。私もパートナーも特に気にするもこだわりもなく、自然に受け止めています。息子にとっては実の親ですしね。

 

再婚してもこれからも変わらず会わせたいと思っていますし、元夫もそれを望んでいると思います。

 

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

 

別居期間が1年数ヶ月あったのですが、その間も今と同じように会わせていました。当時、息子は3歳。

 

私自身、正直なところ会わせたくない気持ちが強くありました。理由は、面会交流に連れて行くと顔を合わせなくてはいけないので、会いたくなかったから。

 

ただ、別居してまもなくの頃、息子が「パパの家にも半分行かない?」と言い出したんです。その時は私も気持ちが落ち着かなかったので、特に取り合うことをしなかったのですが、1ヶ月程経つと、「パパに会いたい」とはっきり言ったんですよね。

 

その時、やっと自分の気持ちと息子の気持ちは別物なんだと気付かされたんです。そこで、息子が会いたがっているのだから会わせなくてはいけないと思い、今に至ります。

 

また、私自身が別居前からカウンセリング業務をしていたのも大きいですね。他のご家庭のご相談を受けながら、うちの元夫はいい方なのではないかと気づけるきっかけになりました。

 

■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

 

そうですね。まったくないですね。以前は本当に会いたくなくてあんなに辛かったのに、今は困ることもなく自然にできていると思います。元夫も急かして来たりしないので、精神的にも困ることも特にないですね。

 

■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

 

これから息子が成長するにあたり、節目節目で話し合いをできる機会を持ち続けたいですね。おそらく次は中学入学にまつわる進路の時になってくるかと思っています。

 

これからどんどん父親と遊ぶよりも友達を優先したくなる年齢になってくるでしょう。息子がやりたいことをやらせてあげたいという思いは、私と元夫ともに共通しているので、今後も息子にとって良い環境をつくっていくために円滑に話し合っていけるといいですね。

 

実は先日、再婚することを伝える時に離婚後初めて3人でお茶をしました。1年くらい前にパートナーがいることは直接、元夫に伝えていましたが、妊娠していることを切り出した時はさぞかし驚いた様子でした。

 

そして、なにかあればいつでもサポートすると言ってくれたのはありがたかったです。

ただ、元夫には元夫のこれからの人生を幸せに歩んでほしいと思っています。たまたま私とは合わなかったけれど、元夫にふさわしいパートナーがいるはずですしね。

 

■共同養育はどんなメリットがありますか。お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

 

息子にとっては父親からの愛情を感じたり、いろんなところに連れて行ってもらえたり、楽しんでいる様子です。

 

ここ最近、息子も大きくなってきたので、私自身が息子を抱っこしてるあげる機会は減って来ているのですが、元夫は会うたびに抱っこをしてスキンシップを取っているのもよいことだと思いますね。

 

面会交流が日曜の日中になることが多いのですが、私にとってはその間に自分の時間ができるのはありがたいです。仕事関係のセミナーに行ったり買い物に行ったり、有効に活用しています。

 

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

 

面会交流の内容について文句を言わないよう心がけています。例えば、「今日は甘いものを食べさせないようにしてほしい」などお願いしたいことを事前には伝えるのですが、面会交流から帰ってくると、守られていなかったりすることも。

 

ただ、いちいち目くじらを立てて文句を言ったりせずに、息子も楽しんでいるようだしよしとするかと見守ることにしています。

 

また、息子の様子を元夫にも知っててほしい思いがあるので、良いことだけではなく、インフルエンザにかかったことなどの出来事も伝えるようにしています。

 

あとは、お互いの私生活については話さないし聞かないようにしています。もちろん聞かれれば話しますが、ここはお互い同じ感覚かもしれませんね。

 

■ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。

 

結婚した時に、将来離婚すると思って結婚する人はいないと思うんです。それでも人生は想定外のことも起きますよね。私自身も思い描いていた人生とはズレたかもしれないけど、これはこれでよかったと思っています。

 

辛い経験をして離婚をしたことで、また新たな出会いもありました。離婚はネガティブに捉われがちですが、離婚によって前向きになれることもあると、もっともっと世の中に伝えていきたいですね。

 

また、再婚そして妊娠についてディスクローズしたことで、同じ境遇で悩んでいる多くの方からメッセージをもらいました。私の経験が誰かの役に立てるのであれば嬉しいですね。これからも、毎日がベストだと思って生きていきたいです。

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。

*りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/

*別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」

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