• HOME
  • コラム
  • 「面会交流」元夫と関わりたくない…そんなときは第三者機関を〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

「面会交流」元夫と関わりたくない…そんなときは第三者機関を〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

 

子連れ離婚の場合、直後から始まる「面会交流」。こじれた元夫と離婚後も連絡を取らなくてはいけないのか…と、離婚前から腰が引けている方もいるのではないでしょうか。

 

子どものために会わせるつもりはあっても、場所や日時をメールのやりとりをするだけで揉めることが目に見えて、つい後回しにしてしまうこともあるでしょう。そんなとき、仲介のサポートしてくれる第三者機関があるのをご存知ですか。

 

■第三者機関ってなぁに?

 

第三者機関とは、面会交流を行うための日程や場所の調整仲介、当日のお子さんの引き受け渡し仲介や付き添いなどの仲介業務を行う支援団体のことで、まさに第三者の役割をしてくれます。現在、全国各地に支援団体が増えつつあるものの、まだ足りていないのも現状です。

 

どうしても相手と関わることが困難なときに、無理して続かなくなったり子どもと会わせることをやめてしまうよりは、費用はかかりますが、サポートを利用しながら徐々に慣れていくのもよいでしょう。

 

■どんな仲介をしてくれるの?

 

団体によってサポート内容は様々ですが、主に以下のような内容があります。

 

◆日程・場所の調整の仲介

日時・場所・伝達事項等など事前調整を、支援者がメール等を使用して仲介します。仲介を通すことで直接やりとりして揉めることもなくなり、面会交流に対するストレスも軽減されます。

 

また、離婚をすると面会交流に限らず事務的な連絡事項もたくさんありますよね。団体の中には、面会交流に限らず連絡仲介をしてくれるところもあります。

 

◆当日の現場での引き受け渡し

元夫の顔を見ることや会話をすることが困難な場合、支援者が当日お子さんの引き受け渡しの仲介を行います。元夫と距離差や時間差をつくることによって直接顔を合わせずに済みます。

 

例えば、駅の改札でお子さんを支援者がお預かりし、少し離れた駅ビルの中などでお子さんを父親へお引き渡しするという流れです。お子さんが大きくなれば、ひとりで移動できますが、ひとりで移動が困難な場合などに有効です。

 

◆当日の現場での付き添い

子どもと父親を二人きりにするのが心配…という時のために、支援者が現場で付き添います。子どもの様子を支援者から聞くこともできるので不安感が減ります。

 

どんな会話をしているのか、どのように父親が子どもと接するのかを見ていてほしいという母親側からの要望で付き添いになるケースもあれば、父親側が子どもの扱い方に慣れていないといった場合には父親側が付き添いを望むケースもあり、付き添いが必要な理由はさまざまです。

 

いずれにしても、もうひとりの大人のマンパワーがあることで安心して面会交流を行うことができるというメリットがある反面、親子水入らずで会う時間に第三者が同席するため、子どもにとっては不自然な状況をつくってしまうことも事実です。

 

■まとめ

 

いずれは第三者機関を卒業して親同士でやりとりできることがベスト。これらのサポートは、夫婦関係が破綻し、どうしても直接関わることができない場合に、親子関係を途切れさせないための支援です。

 

年単位で利用すれば費用もかかりますし、頼りっきりになってしまいます。子どものために親同士の関係は続くことに慣れていき、いずれはサポートなしで親同士でやりとりができるようになれば、お子さんが心から安心して楽しく過ごせるようになります。少しずつお互いが冷静に歩み寄る努力していくことも大事ですね。

 

 

(画像/123RF)

 

 

<執筆者>

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント しばはし聡子

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談や講演・執筆活動中。http://www.rimusubi.com/