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実録!円満じゃない離婚 #16 調停最終回は夫婦同席が義務⁉ DV被害者にはツライ現状

前回調停成立したものの、「最後に裁判官が来て取り決めの内容確認をするので、夫婦同席するように」と言われ、嬉しさも吹き飛んだところまで書きました。(詳しくはこちら)DV被害を受けてきたのに、最後に同席しなくてはいけないものなの!?

 

■同席は嫌!「NO」と伝える

 

精神的、経済的、精神的暴力に長年晒されてどんなに大変だったか…、この人たちに話してきたのは私の記憶違いだったのか。涙

おどろきと悲しさがありましたが、こちらも約2年家裁に通ってるおかげで嫌なことには「NO」と言えるようになっています。(調停がトントン拍子に進んでいたら、このスキルは身につかなかったかも)

「父子面会の引率時に、ちらっと見かけるだけでも1日じゅう具合が悪くなるほどです。精神的に苦痛すぎて、とても同席なんてできません」と、きっぱり断りしました。弁護士さんも「僕が確認します」といってくださり、調停員さんから「では弁護士さんだけでOKです」と許可が。ほっとして、待合室へ移動したのですが……。

 

しばらくすると、待合室に調停員さんがやってきました。

「裁判官から、戸籍にかかわる確認なので奥さんも出席するようにと伝言です。隣同士には座らないでいいですから」

と、こともなげに言われます。いや、いや、いや。

「『席は隣じゃないんだ、じゃあ大丈夫』って話じゃありません!」

と反論し、心の中で(裁判官あほあほか!)と悪態も加えます。

弁護士さんも「法的な決まりではないですよね、ただの運用ルールですよね」と加勢してくれましたが「いつもそうしていますから」「身体的暴力はなかったから」「裁判官がダメと言っていますので」と譲ってくれません。

最後の最後に同席だなんて。漠然と「裁判官=良識人」とイメージしていたので、ショックです。きっと古い脳みそのおじさん裁判官なんだ…と絶望しながらしぶしぶ部屋へ向かうと……なんとそこにいたのは、女性裁判官!

 

■笑顔の女性裁判官に心えぐられる

 

世代は違えど、裁判官が女性だったことに衝撃を受けつつ、一縷の望みをかけてもう一度「精神的に苦痛すぎて同席は無理です!」と直訴しました。

が、即玉砕。「最後だから、ちょっとがんばりましょうね~」と、ニコニコ笑顔を向けられてしまいました。

なんか、校長先生みたい。絶対的ルールを握る校長先生。

私は問題児のようになだめられ、部屋に入れられます。

もっとジタバタ暴れればよかったのか、泣き叫べばよかったか。やっぱり世の中ゴネ得なんじゃないか。ちゃんとしゃべれる人=平気って解釈されてしまう世界なんか、きらいだ。

裁判官があまりにも校長先生っぽかったので、私もすっかり教室に入りたくないのに入れられた生徒の気持ち。

ああ、今なら学校で嫌な思いをしている子どもたちの気持ちを世界一理解できそう……と思いながらぎゅっと目をつむりました。

DV夫と同じ空間にいるのは、逃げだした日約以来、約2年ぶり。

一生聞きたくなかった声が聞こえてきるたびに、ほんとうにぞっとしました。

この声、このしゃべりかた。たくさん罵られ苦しかった記憶がよみがえります。

 

せめてこれから調停する人のため、あの校長に同席ルールの改善をお願いしよう。そう考えながら時間がすぎるのを待ちました。

10分弱だったと思うけど、長かった。

確認が全部終わるとDV夫が待合室へ移動させられ、同時に裁判官もさっと退室。

「男性はしばらく家裁にひきとめますから、先にお帰りください」(待ち伏せされてトラブルになるの防ぐため)と、私もあっと言う間に退出させられます。

あれれれ、気づけばもう家裁の外。

裁判官に意見をぶつける時間も、弁護士さんとお祝いする時間もないまま出てきてしまいました。……この宙ぶらりんな気持ちはどうしたら???

せっかく調停成立したのに、複雑な気持ちで乗った帰りの電車。

とにかく離婚できる!とほっとしたけれど、こうやって司法は古いままになっていくんだ……とすごくがっかりしたことが忘れられません。

担当裁判官によって対応が違うのかもしれないし、地域によって違うのかもしれませんが、最後の同席を強制しないように運用ルールが変わるよう願っています。

 

さて、急に調停が成立したので、このあとの流れについては不勉強だった私。離婚届の提出や戸籍の新設など、やらなくてはいけない手続きが山盛りです。次回「DV離婚の届け出で気をつけるべきポイント」に続きますー!