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離婚するとなぜナゼ「バツイチ」と呼ばれるようになったのか?

離婚したらつく呼び名「バツイチ」。この「バツイチ」という言葉ですが、これって最近できたものだったって、ご存じでしたか?「バツイチ」はどうやってつくられたのか?またなぜ「バツイチ」と言うのか?簡単にご紹介いたします。

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仲間、友人、会社の同僚。多少気心が知れた仲になると、離婚経験者の事をこう言いますよね?『バツイチ』と。でもどうして離婚したことを「バツ」というのでしょう?

 

戸籍謄本にバツがつくから?

 

確かに離婚後戸籍謄本に大きな×が書かれます。ですがそれは女性の戸籍謄本だけ。男性の戸籍欄に×はつきません。無傷なんです。ではどうして男女とも、離婚したら「バツイチ」と呼ばれるようになったのか。実はこの「バツイチ」という言葉、ある大物有名人が生んだ言葉だったんです。

 

・離婚記者会見で生まれた「バツイチ」

 

1992年。とある記者会見が行われました。結婚期間は約4年。結婚当初、大物有名人同士の結婚に世間は揺れましたが、その2人の離婚記者会見にて今度は「バツイチ」の言葉が新たに生まれたのです。

 

その大物有名人の名前は明石家さんまさん。奥様は女優・大竹しのぶさんです。

 

その記者会見から10年以上たった今でも、「離婚しても明るい元夫婦」として有名なお2人ですが、その記者会見でいったいどのようにして「バツイチ」が生まれたのでしょう。

 

なんとこれから離婚するのに、控室はなかよく同室だった2人。そこでどのようなやり取りがあったのかは正確にはわかってはいませんが、どっちが先に出るかの相談になるとさんまさんが、額に大きく「×」と書いて先陣を切ったそうです。

 

関係者の話では楽屋から「俺にも作戦があるんや!」と、なんとも勇ましいさんまさんの声が控室から聞こえたとか。

 

これによって翌日週刊誌やスポーツ紙に大きく「さんま・バツイチ」と報じられ、その呼び易さから離婚経験者を「バツイチ」とぶようになったと言う訳です。

 

「バツイチ」呼ばれるようになったのは、つい最近だったんですね。

 

 

・バツがつかない筆頭者

 

上記でも多少述べましたが、離婚して戸籍謄本にバツがつくのは入り嫁だけです。私も離婚経験者なのでよくわかるのですが、役所でもらう戸籍謄本の「×」って、ほんと元あった記載の上からほっそい線でバツしてあるだけなんで、もともと何書いてあったか丸分かりなんですよね。

 

これって何かの戒めですか?私が原因の離婚じゃないんですけど!って言いたくなります。筆頭主である夫は離婚しても自分の戸籍から1人抜けるだけ。彼らの欄はそのままなんです。

 

離婚したとき妻は夫の戸籍から除籍となるためバツがつく。

離婚以外にもバツがつくケースは以下です。

 

①死亡

②養子縁組に関連する除籍

③分家

 

③に関しては現代では核家族化のためわざわざ「分家」なんてめんどくさい事しないのであまり縁のないケースです。

 

結婚するときに2人で新しい戸籍を作ったとき、元の戸籍(大概は親の戸籍ですね)に2人とも平等に「×」がつく。しかし離婚しても大体戸籍はそのままになるので、筆頭者の夫の戸籍はそのままで、除籍の妻にはバツがつく。と言う訳です。

 

・男女ともに「バツイチ」でくくられることの意味

 

いまは婚姻届けを出さない「事実婚」や、女性でもシングルの道を選ぶことが簡単に許されていますが、戦前も戦後もそれはなかなか難しい事でした。

 

さらに昔、江戸時代だと「三従の教え」があり、女性として生まれたからにはまず父に従い、結婚しては夫に従い、結婚したら子に従う。といった決まりでした。女性に決定権はありません。

 

上下の秩序を1つ1つの家庭においても実践させ、取り仕切る幕府の考えが反映されていたんです。

 

妻としての行いが十分に出来ていないと夫判断したら、ポンコツ妻として離縁状を渡され、女性にはその拒否権もありません。これを「三下り半」と言いました。現代でもたまに使われていますね。離縁状を渡された女性は村を出ることもあったそうです。

 

こういった社会を踏まえて1945年の終戦後、憲法第24条に「夫婦は平等」と明記されてもまだまだ懲りない日本社会。江戸時代から社会に根付いた戦前の家制度の名残は消えず、いまでも家庭で起こる面倒ごとの多くは「女性がなんとかするもの」と思っている男がいっぱいいます。

 

そんな中、離婚したら男も女も「バツイチ」の一括り。どっちも「1回失敗した人」。

 

離婚なんて考えられない。離婚するくらいなら最初から結婚しなければいいのにというお考えの方々から、2人とも平等に冷たい視線を浴びるわけです。昔の女性がたちが聞いたらお喜びになることでしょう。

 

そこまで考えての額に「×」だったのか・・・?は、わかりませんが、私はさんまさんに「ありがとう!」と伝えたい気持ちです。

 

☆まとめ

 

離婚しても元気でいたい。それは夫婦お互いの願いであり、周囲の人間にとっての願いでもあります。子供がいたら尚更そう。

 

でも自分の離婚経験を悲観していると、それは叶いません。離婚は何も悲しいことではなく、新しい人生への1つのステップ。「バツイチ」という言葉をつくった明石家さんまさんの生き様は、少なくともそう語っているように思います。

 

 

(文/namiki 画像/123RF)

 

 

 

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