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子育ての悩み、サポートしてくれるところは実はいろいろ。悩んだらまず相談!

子育てで悩んだり困ったりした時に、頼れるところはたくさんありますが、深刻になってからの相談はなかなか難しいものです。自治体の子育てサポートセンターや児童相談所には相談しづらいと思う人もいます。その理由と、いざという時に頼りになるサポート窓口を紹介します。悩んだらまずは相談してみませんか。

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子育てで悩んだり困ったりした時に、頼れるところはたくさんありますが、深刻になってからの相談はなかなか難しいものです。自治体の子育てサポートセンターや児童相談所には相談しづらいと思う人もいます。その理由と、いざという時に頼りになるサポート窓口を紹介します。悩んだらまずは相談してみませんか。

 

■家庭児童相談所に相談できないわけ

 

あるママは言います。「家児相(かじそう:家庭児童相談所の略称)に相談をすると、自分が犯罪者のように扱われて子どもも取られてしまう。家庭児童相談所には実際に親の虐待から身を守るために、あるいは親の事情で子どもと生活できない場合に、親から離れて生活をしている子どもがたくさんいます。このママの場合も、子どもと離れなければならないということを心配したのではないでしょうか。

 

■子どもを守るために、全国各地でサポート体制を強化

 

最近、虐待によって子どもが亡くなるニュースが絶えないですね。しかし、ママも決して子どもを憎んだわけではないはずです。もっと早くに救いの手が差し伸べられていたら助かった命だったはずです。

 

また、幼い子どもだけでなくいじめなどで苦しんで自殺する子どもも毎年います。これらをどうにかしたいと自治体がサポート体制を立て始めています。ここで一部を紹介します。お住まいの地区ではなくても、自治体にまずは問い合わせてみることで、知らなかった相談窓口を知ることができるのではないでしょうか。

 

◎東京都のLINE窓口「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京」

 

東京都は、2019年7月1日、児童虐待を防止するためのLINE相談窓口を8月から通年実施すると発表しました。対象は東京都内に住む子どもと保護者です。相談対応時間は午前9時から午後9時までで、土日祝日は午後5時までです。相談時間外にメッセージを発信しても相談員とやり取りすることはできませんが、返信を希望する場合は、あらかじめその内容を伝えておけば相談時間内に再度やり取りを始めることが可能だそうです。

 

LINEでの友達登録は7月1日から可能ですが、実際に相談対応できるのは8月1日からとされています。実は2018年11月1~14日の間に期間限定で実施していたのですが、そのさいに640件アクセスがあり、そのうち576件の相談に対応しています。そのなかでも虐待を疑われる相談が8件あって、児童相談所に引き継いだといいます。これをうけて、18歳未満の子どもと保護者を対象に、児童虐待を防止するための窓口としてLINE相談を始めることにしたのだそうです。

 

相談内容は、親子のかかわりで困っていること、子育ての悩みなどです。「子どもはかわいいけれど、いらいらしてたたいてしまいそう。」「育児に疲れた。」などの親からの相談のほか、「親からいつも怒られる。」「親に話を聞いてもらえない。」など子どもからの相談も受け付けます。虐待通告については、児童相談所全国共通ダイヤル189を利用することとしています。

 

相談窓口のLINEアカウント名は「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京」。東京都のWebサイトに掲載されている友だち登録用QRコードを読み取るか、LINEの公式アカウントから「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京」を検索して登録します。

 

▶東京OSEKKAI化計画(東京都児童虐待防止公式Webサイト)

 

◎大阪府「LINE教育相談」

 

大阪府では、大阪府教育センターがLINEを活用して子どもの不安や悩みを解消するための教育相談を始めます。実施日程は、2019年7月15日から2020年1月27日までの毎週月曜日(12月30日除く)と2019年8月25日と9月1日です。相談受付時間は、午後6時から午後9時までです。2月以降の実施については未定で今後お知らせがあるようです。

 

対象は、大阪府の公立・私立すべての中学校・高等学校・支援学校に通学する生徒です。学校を通じてLINE相談窓口のQRコードを印字した印刷物を配布します。QRコードを読み取って友達登録をすると、相談日時・注意点などを自動音声で受診し、相談を始めることができるようになっています。相談内容によって継続的な対応が必要となる場合がありますが、そのさいには教育センターの「すこやか教育相談」や「24時間子どもSOSダイヤル」など、他の相談機関を紹介することもあります。

 

近年、スマートフォンの普及にともなって、若者の多くがSNSをコミュニケーションの手段として用いています。その影響もあって、いじめを含めてさまざまな不安や悩みを持つ子どもが増加していることから、電話やメールだけでなく、SNSを活用した相談体制を構築することが求められています。

 

思春期には学校や友達とのトラブルを親になかなか言えない子どもも多くいます。学校に通う親からしたらとても心配ですよね。親ではなく、第三者にSNSで気軽に相談できるシステムは、子どもにとっても心強いのではないでしょうか。

 

▶大阪府「LINEを活用した教育相談の実施について」報道用資料

http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=31199

 

◎児童養護施設

 

児童養護施設は、経済的に親が育てられない子どもや、虐待されている子どもを保護し養育する公的な施設です。児童相談所や学校と連携し、子どもが家庭に戻ることができるようにするのが大きな役目です。

 

札幌市北区の「興正学園」では、1歳から18歳までの子どもが入所しています。子どもへの虐待が深刻になる前にその芽をつもうという取り組みに力を入れています。そのうちのひとつに、子ども家庭支援センターを併設して、365日24時間育児に悩む母親への電話相談を行っています。

 

札幌市では、2019年6月に2歳児の虐待事件があり、市民の中で痛ましい死を防げなかった後悔があり、通報も増えているといいます。

 

子育て中のあるママは、「だれかに頼れない状況だと、だれかが手を貸したり目を向けたりしてやらないと、母親はどんどん孤立していく。」「一番は母親に対する支援が必要だった。」と言っています。

 

◎子育てに悩む親を支援する、民間施設

 

札幌市に「麦の子」という民間施設があります。主に障害を持つ親の相談に乗ったり、子どもを預かったりする支援を行っています。1年365日24時間いつでも育児に悩みを持つ親からの電話相談にのっています。また、グループカウンセリングも行っており、同じように悩んでいる母親同士と話すことで、苦しみが軽くなったという人もいます。

 

札幌市に住むAさんは、小学校3年生の息子を育てるシングルマザーです。仲が良い親子ですが、子どもを虐待した経験があります。「子どもが泣いたときは耳をふさいで、聞こえないふりをしたりとか、たたいたりとか、もうやめてと叫んだり、親子で孤立でした。」と言います。虐待が始まったのは息子が1歳のころでした。

 

妊娠中に離婚し1人で子育てをするストレスからでした。親からは出産を反対されていたため、相談することもできませんでした。児童相談所も考えましたが、子どもと離れることを考えると、親子心中をしたか、もしかしたら子どもを殺してしまった可能性もあります。

 

そのように死まで考えたAさんが助けを求めた先は、札幌市の民間施設「麦の子」です。グループカウンセリングでは、同じ悩みを持つ親同士が苦しみを分かち合い支え合います。自らの体験を笑いも交えながら語り合うことで安心できました。

 

Aさんは、ここでカウンセリングを受け、3年かけて虐待から逃れることができたといいます。その後も、時折不安になってたたいてしまうかもしれないと思うと、「麦の子」に電話をかけるのだそうです。「怒ってしまったけど、でもたたかなかった。」と言うと、スタッフの方に「お母さんよく頑張ったね。」とほめられるのだそうです。その積み重ねで電話をかけてもいい場所なんだ、つらい時は電話をしたら救われる、と感じたそうです。

 

グループカウンセリングに参加した母親がこう言っています。「私の気持ちなんかだれにもわからないと思っていたのですけど、ここに参加して先輩お母さんに話を聞かせてもらって、私まだやれるかもしれないと思えて元気が出ました。」「だれかとつながれる、孤独じゃない。今までは密室でしていた虐待をしなくなった。」

 

▶社会福祉法人麦の子会「むぎのこ」相談支援

http://www.muginoko.com/mission/consultation.php

 

■子どもを救うことは、母親を救うこと、様々なサポートの広がりに今後も期待!

 

毎日いつでも、育児で悩む親からの相談を受け付けてくれる、そういう取り組みが広がれば虐待などに苦しむ親も減るのではないでしょうか。

 

ストレスや悩みを持つ母親の心を救うことで、子どもの命や心まで守られるのです。子育て中のママとしても、いろんなサポートの輪が広がることを期待したいですね。

 

 

(文/ゆー 画像/123RF)

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