出産・子育て

子育て支援に大切な、子ども・子育て拠出金とは?

シンママStyle編集部

 

子育て支援といえば、児童手当、母子手当、児童育成手当、住宅手当などが思い当たるのではないでしょうか。子ども・子育て拠出金ってご存知でしょうか。なじみがない人もいるのではないかと思いますが、実はこの拠出金は子育て支援に欠かせないものとなっています。どんなものなのか、また仕組みや内容について解説します!

 

■子ども・子育て拠出金とは?

 

子ども・子育て拠出金とは、子育て支援のほか、児童手当や仕事と子育ての両立支援事業などにあてられている税金です。児童手当と違って、子育て世帯が自治体や公務員であれば勤務先から受け取るお金とは異なります。

 

税金である子ども・子育て拠出金は、企業や個人事業主が納めなければならないもので、税金という形で国や自治体に子育て支援策に協力するというものです。子ども・子育て支援法というのがあって、その第4条には次のように書かれていました。

 

(事業主の責務)

事業主は、その雇用する労働者に係る多様な労働条件の整備その他の労働者の職業生活と家庭生活の両立が図られるようにするために必要な雇用環境の整備を行うことにより当該労働者の子育ての支援に努めるとともに、国又は地方公共団体が講ずる子ども・子育て支援に協力しなければならない。

 

つまり、企業は従業員の雇用環境を整える必要があるから、そのために子育てに必要な拠出金の負担をしなさいということになるのでしょう。

 

従業員の収入をもとに計算するのですが、社員側の負担は一切ありません。すべて雇用主が全額負担をします。以前は児童手当拠出金という名前でしたが、2015年に現在の子ども・子育て拠出金という名称に変更になりました。税率は一年ごとに頻繁に改訂されており、2015年には0.15%でしたが、2018年には0.29%、2019年には0.34%になっており、年々上昇傾向にあります。

 

ちなみに、全事業主から集めた拠出金の合計は、2018年度では5000億円になっています。

 

■子ども・子育て拠出金の仕組み

 

さて、子ども・子育て拠出金の仕組みについてみていきましょう。いわゆる税金ではありますが、どこが徴収して徴収対象は誰なのか、また徴収方法について確認していきます。

 

◎どこが徴収するのか

厚生年金保険料と一緒に、年金事務所(日本年金機構)が徴収しています。ただし、子ども・子育て拠出金の場合は、保険料ではなく税金という扱いになっています。

 

◎徴収される対象者の条件とは

対象になるのは、厚生年金の加入者(従業員)です。この従業員に子どもがいるかどうかは関係なく、たとえ独身で子どもがいない場合であっても厚生年金の被保険者である以上は全員が対象となります。そのため、厚生年金に加入する従業員をもつすべての企業や事業主に納税する義務があるのです。

 

◎徴収方法について

子ども・子育て拠出金の徴収は毎月行われます。企業がその拠出額を全額負担するため、従業員の給与から天引きされることは一切ありません。基本的に、企業が毎月負担する保険料と一緒に納付することになります。

 

■子ども・子育て拠出金はどこに使われる?

 

子ども・子育て拠出金がどういったことに使われているのか、具体的に見ていきましょう。一番の使い道は、児童手当の財源です。従来から、会社員の子どもで3歳未満である場合に支給される児童手当に使われていましたが、これに加えて子どもの育成や育児にかかわる様々な事業にあてられています。

 

1児童手当の支給

 

2地域子ども子育て支援事業の支給

放課後児童クラブや延長保育事業、児童館の拡充、病児保育およびその設備、親子の交流促進事業、育児相談、妊婦検診、乳児がいる家庭の訪問など

 

3仕事と子育ての両立支援

企業での保育事業やベビーシッター利用者支援へのサポート

 

子ども・子育て拠出金は、2016年度以降上昇傾向にありますが、その理由は保育事業への支援を拡充させるためです。そして、新たに追加されたのが、企業主導型保育事業でした。現在、企業が自社のスペースなどを使って保育事業をスタートさせた場合、通常の認可保育園並みの助成費をもらうことができます。

 

■社会全体で支えていく子育て支援

 

少子化、子育て支援は国や地方自治体がなんとかするべき課題なのに、なぜ企業が負担するのだろうと思うかもしれません。国の重要な課題だからこそ、個人や企業が率先して取り組むことで社会として支えていくべきなのでしょう。特に、この制度を取り入れることで、企業が自社に保育園を設けてくれれば、ワーキングマザーにとってはうれしいことですよね。大切な税金の無駄使いがされないよう、チェックをしていきたいものです。

 

 

(文/ゆー 画像/123RF)

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カテゴリ:出産・子育て

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