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特別児童扶養手当が適用される人、されない人の違いって!?

母子家庭や、様々な特殊状況下にある家庭を支援するための国の支援策はいくつかあります。その中でも、児童扶養手当については聞いたことはあるけど、特別児童扶養手当というものの存在については知らない人も多くいることでしょう。今回は、特別児童扶養手当とはいったいどのようなもので、受給資格はどうなっているのかについて説明します。

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母子家庭や、様々な特殊状況下にある家庭を支援するための国の支援策はいくつかあります。その中でも、児童扶養手当については聞いたことはあるけど、特別児童扶養手当というものの存在については知らない人も多くいることでしょう。今回は、特別児童扶養手当とはいったいどのようなもので、受給資格はどうなっているのかについて説明していきます。

 

(1)特別児童扶養手当とは

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特別児童扶養手当とは、身体や精神に障害を持つ子どもを養育している父母や家庭に対して支給される手当のことです。子どもが障害を持っている場合、どうしても養育には様々な困難や苦労、そして養育費も多くかかってしまうというのが実情です。そのような状況の中、1964年から特別児童扶養手当として障害を持つ20歳未満の子どもを養育している家庭に対して手当が支給されるようになりました。

特別児童扶養手当には1級と2級が存在し、障害の程度によって1級と2級が分けられ、支給される金額も異なります。

2級と判定されるのは、身体障害者手帳3級から4級、あるいは療育手帳B判定程度、あるいはそれに準ずる程度の障害を持っている子どもです。2級の場合、一人当たり月額34,300円として4か月に一回、4か月分一度に支給されます。

1級と判定されるのは、身体障害者手帳1級から2級、あるいは療育手帳A判定程度、あるいはそれに準ずる程度の障害を持っている子どもです。1級の場合、一人当たり月額51,500円として4か月に一回、4か月分一度に支給されます。

ただし、以下に該当する場合は特別児童扶養手当を受給することはできません。

・子ども、父母または養育者が日本国内に住んでいない

・子どもが障害を理由として公的年金を受給できる・している

・子どもが児童福祉施設等に入所している

・父母に一定額以上の収入または所得がある

所得制限額は、以下の表の通りです。

子どもの人数
本人収入額
本人所得額
配偶者・扶養義務者収入額
配偶者・扶養義務者所得額
0人
6,420,000円
4,596,000円
8,319,000円
6,287,000円
1人
6,862,000円
4,976,000円
8,596,000円
6,536,000円
2人
7,284,000円
5,356,000円
8,832,000円
6,749,000円
3人
7,707,000円
5,736,000円
9,069,000円
6,962,000円
4人
8,129,000円
6,116,000円
9,306,000円
7,175,000円
5人
8,551,000円
6,496,000円
9,542,000円
7,388,000円

 

(2)特別児童扶養手当と児童扶養手当の違いって?

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特別児童扶養手当は、母子家庭や父子家庭、ひとり親の家庭に支給される児童扶養手当と名称は似ていますが、それぞれ独立した手当です。

対象の違い

この対象の違いが2つの手当の一番大きな差異です。児童扶養手当がひとり親家庭の支援を目的とした手当であるのに対して、特別児童扶養手当は障害を持った子どもを養育する家庭に対して支給される手当です。

支給金額を決める仕組み

児童扶養手当は、基本金額が決められており、一定以上の所得がある場合は所得に応じて手当の金額が減額され、さらに一定以上の所得がある場合は手当を受給することができなくなります。一方、特別児童扶養手当は基準となる収入または所得に満たない場合は一律で手当てが支給されます。

そして、児童扶養手当は、一人目が4万円でそこから二人目以降の分は1万円、6千円と加算されていく方式になっていますが、特別児童扶養手当は一人当たり5万円あるいは3万円が支給されます。

このように、二つの手当てはそれぞれ独立しているため、特別児童扶養手当の受給資格を満たしつつ、さらに児童扶養手当の受給資格も満たしていれば、両方の手当を受給することができます。

 

(3)特別児童扶養手当を利用することによって生活にゆとりが生まれる

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みなさんのように、シングルマザーでありながら、障害を持っている子供を養育するというのは、金銭的にも時間的にも余裕のないものです。母子家庭では、月々平均18万円前後を生活費として使っていますが、子どもに障害があると医療費も多くかかってしまいます。

ですがここで1級特別児童扶養手当を受給すれば、月々5万円の収入が増えます。月々5万円の収入があれば、光熱費や携帯料金などの通信費、共済保険の料金、そして食費なども節約すればまかなうことができてしまいます。

このように、支給額はそこまで多くはないものの、普段の生活に少しゆとりを生み出す程度には、この特別児童扶養手当は有効であるということがわかります。

また、児童扶養手当の受給要件も満たしている場合は、これを合わせて活用すれば、生活にだいぶ余裕が生まれると考えられます。

 

(4)最後に

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障害を持っている子どもを養育している家族に支給される特別児童扶養手当。有効に活用して、よりゆとりのある生活を目指しましょう。