• HOME
  • ライフスタイル
  • 「1000円だけ、貸してください…」美人シングルマザーの路地裏交渉
pexels-photo-52586

「1000円だけ、貸してください…」美人シングルマザーの路地裏交渉

年々状況が悪化しているシングルマザーの貧困問題により、母子の心中や餓死などの痛ましい事件が日々メディアを騒がせている。 彼女たちの生の声を聞くことによって、貧困の現状と打開に必要な対策について考える。

 

▼シングルマザーの貧困生活

シングルマザーの貧困が深刻である。あるシングルマザーのAさん(30代)は、「普段のご飯はホットケーキミックスを水でといて焼いたものだけ食べたり、タダで貰えるパンの耳でお腹をふくらませたりするようにしています」と話していた。

母子家庭が食費を十分にかけられないことは、データにも表れている。平成23年度の全国母子世帯等調査によると、母自身の平均就労年収は181万円、アルバイト・パートに限ると125万円にも下がる。母子家庭の平均年収は、およそ一般家庭の半分にも満たないとも言われている。また、シングルマザーの8割が養育費を受け取っていないというデータもあり、自らの給料で生きていくしかないのが貧困の現状だ。1ヶ月に10万〜15万円の収入から家賃などを引いた上で残る数万円、それが彼女らと子供に残された生活費だ。

結果として、生活費の中で固定費を抜いた食費などの変動費は、抑える努力を怠ることはできない。Aさんも、値段の高い白米はほとんど買うことはできず、調味料で味をごまかすような食事が続くそうだ。「食事の準備にかける時間があれば、その時間でパートをしてなるべく稼ぎたいです」というほどで、いかに生活に余裕がないかが見て取れる。それでも子供になるべく多く食べさせて、自身の空腹や栄養状態は二の次なのが現状だ。

そもそも彼女たちが、アルバイト・パートをしなければならない状況になってしまうのには、様々な理由がある。専業主婦だったにも関わらず夫に裏切られ、離婚という形を取らざるを得なかった人、離婚や育児を原因にパニック障害を発症してしまい、ドクターストップで満足に働けない人―やむを得ない事情がそこにはあるのだ。

また、平均の収入で生活費が数万円ということは、貧困層のシングルマザーは更に深刻である。収入が10万円未満で養育費も受け取っていないとなると、家賃5万以上の賃貸住宅に住むことも難しく、子供を育てていくのに満足のいく環境は、とても得られない。
中には、離婚したことで家探しから始めることとなり、相当苦労している方も多いそうだ。Bさん(20代)は、「夫が出ていってことで、引っ越しを考えたが、不動産屋からは煙たがられてしまい、大変でした。大家さんと直接やり取りをすることで、なんとか安い物件を見つけることができました。」と話す。

やはり、母子家庭というだけで支払い能力を問題視し、そもそも大家さんに取り合ってもくれない不動産屋も多いのが現実らしい。Bさんは知人のつてや、大家さんと直接交渉可能なウチコミ!などを活用し、なんとか家賃の安い物件を見つけたそうです。「不動産屋さんが問い合わせすらしてくれなかった物件に住んでいます。直接やり取りできたので、シングルマザーの生活にも理解がある方を見つけることが出来、良かったです。」とBさんは語っている。

%e3%83%ad%e3%82%b4%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%97%e3%83%81%e3%83%a3

その他、シングルマザーのお部屋探しのコツはこちら「厳しいシングルマザーの賃貸事情 入居審査をくぐり抜けるコツ3選」

▼子供の学校生活にまで影響

そのような貧困層の母子家庭になると、子供にかけるお金も悩みのタネである。あるシングルマザーのCさん(30代)は、「子供に生活費をかけられないせいで、子供が小学校でイジメにあってしまった」という自身の体験を語ってくれた。

子供が成長して小学校に通うようになれば、その分家計の出費は増える。結果、教材費や給食費が十分払えず、家庭の事情などお構いなしの学校の同級生からは、Cさんの子供のように、「給食泥棒」などといじめられてしまうという場合も多いという。

Cさんの場合は、同級生からのイジメだけではなく、担任の先生からもつらく当たられた経験があるそうだ。子供の担任は、授業参観のときに、「家族の人数が4人の人、3人の人、2人の人」というような質問をし、それぞれで子供に手を挙げさせたそうだ。「そのクラスで母子家庭はその頃私達だけで、もちろん手をあげたのも息子1人。今でもその時の周りの人の空気を思い出すと、家庭の事情を知っているはずの担任からの、嫌がらせに思えました。」とCさんが言うほど、その時Cさんと子供はつらい気持ちがしたという。給食費の未納に関しても担任から再三問いただされたそうで、小学校においても母子家庭への理解はとても得られていなかったようだ。

またCさんは、「貧しい生活は我慢できても、子供の教育に十分なお金を使えないことが一番つらい」と話していた。子供の教育に十分にお金をかけられないと、裕福な家庭の子供は塾に通い始める一方で、高学年になると勉強についていけなってしまう。小学校の段階で勉強につまずいてしまうと、後々の進学や就職で成功を収めるのは容易ではなく、結果子供世代も貧困に喘ぎ苦しむこととなる。このように、シングルマザーの貧困は、負の連鎖を生むこともあるのだ。

▼美人シングルマザーの路地裏交渉

シングルマザーの中には更に貧困に苦しんでいる家庭もある。あるシングルマザーのDさん(20代)は、「子供が病気になってしまった時、どうしても病院代を賄えずに、1000円だけでいいので、貸していただけませんか…?と路地裏を回ったこともあります」と話していた。驚くべき話だが、医療費などで突然の出費が発生してしまうと、親や友達などお金を借りることができる存在が近くにいなければ、Dさんのような状況も他人事ではなくなってしまう。

Dさんは現在、パートを辞めて、水商売で働くことを真剣に検討しているそうだ。子供の面倒を見る時間があって働く時間が限られる中、残された手段は時給を上げることしかないそうで、実際に水商売で働くシングルマザーは多い。しかしたとえ水商売で働いたとしても、近年では昔ほど収入を得られなくなっているそうだ。体を売っても中小企業のサラリーマンレベル、それすら彼女たちには現実的な選択肢だ。

▼働きながら子育てをする方法

シングルマザーたちは、母子家庭を支援する制度・助成金が今日本に多く存在することを知っておかなくてはならない。

例えば児童扶養手当は、子供1人に対して42,320円〜9,990円が所得に応じて支給される制度で、2人目・3人目以降が生まれれば増額される。また母子家庭では、所得制限はあるが、子供が18歳になるまで医療費の助成を受けることができる。

実際に貧困に苦しむシングルマザーは、インターネットを使える環境がないことや、身近に手助けしてくれる人が少ないなどの理由で、これらの制度の存在を認知していないことが多い。子供の教育費や医療費に苦しんでいたCさんやDさんも、これらの制度を知っていれば生活の苦しさも軽減されていたはずだ。
詳しくは、シングルマザーが簡単に受けられる支援制度・手当を分かりやすく解説にてご紹介させて頂く。

ただここで理解しなければならないのは、助成金による支援のみでは、決して現在の貧困から抜け出すことができないことだ。時給1000円のパートで生計を立てるシングルマザーは、年齢的な問題からも今後時給がアップすることもあまり望めない。貧困の根本的解決を図るためには、単なる金銭的な援助ではなく自立支援を受けなくてはならない。

現在厚生労働省は、自治体と協力してシングルマザーの就業支援を行っている。これは就業に必要となるスキルを得るため、講座の受講料の一部を給付金として補助する制度である。ただ、あくまで「就業支援」であり、本質としてシングルマザーの「自立支援」となっているか、疑問が残る。というのも、就業後の子育てについては、一切考慮されていないからだ。今後母子家庭の貧困問題を解決に導くためには、働きながら子育てできるような制度の確立が急務である。

▼まとめ

今の日本において、シングルマザーを取り巻く環境は厳しいものである。自立支援制度の拡充や、周りの人間が偏見を持つことのないような世の中作りなど、社会的に弱い立場に立たされてしまっているシングルマザーたちに、手を差し伸べる社会にしなければならない。